育成ターゲット発掘
話の都合でちょっと少ないです。
桜枚散る4月。二学年に進級進級した私はクラス割りを見ていた。
2年8組に私の名前が書いてある。
一年の時同じクラスだった子達は誰一人として居ない。
正直ホッとした。
転生してから過去の四ノ宮純の記憶を頼りになんとか交遊関係を保ちつつ一学年を終了させたが、転生前と後では性格の変動が若干あった為、周りの友人達に不審がられないよう慎重に会話してきた。
それには本当に神経を使ったから、こうしてクラスが離れてくれて本当に良かったと思っている。
ある程度日数も距離も環境も変われば私の性格が変わっても不審がられずに済む。
何より、気兼ね無くとまではいかないが腐女子として活動出来る
っていうか、これができなければ転生沙汰意味がない!!
そんなことを考えなから新しい自分の教室へ向かい自分の席に付く。
ざっと教室を見回すと男子が20人女子が18人…ヨッシャ!!男子が多い!取り敢えずこの中から我がコスmen☆の生け贄第一号を発掘しようではないか。
まず、進級後二週間は人間観察に充てる。
初っぱなからイケメンに飛び付いて「コスプレイヤーになってください」なんて言ったら変態でヲタクの烙印を間違いなく押され、クラスからは痛い子と認識される。
それではいかんのだ!
私の狙いは学校では普通の男子高生、休日は様々な衣装で己を替える腐要素だってヘッチャラ☆な魅惑のコスプレイヤーが私の中のコスmen☆なのだ。
この目的を達成するには、細かなリサーチと細心の注意を払った勧誘が必要不可欠!!
と、そんなこんなで二週間が過ぎ、私は一人の男子生徒に狙いを定めたのだった。