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この街で、僕は恋をした  作者: めい
第二章
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2


この日の僕は、学校でもずっとモヤモヤとしていた。家庭訪問なんか、なくていいんじゃないか。なんて、考えても仕方ないし、考えるようなことでもない、くだらない感情が、ずっと付きまとっていた。


「愛斗、今日家庭訪問がんばれよ〜だりいよな〜親に何言われるかわからんもん!裕子はそんな奴じゃねえけどな」


純平が僕に寄って来る。僕は、先生を呼び捨てにするのが気に障り、モヤモヤが大きくなった気がした。まったく、嫉妬深い自分に疲れてしまう。


「愛斗は、また参加型家庭訪問なん?」


「うん、帰りに父さんくるわ、一緒に帰るっち」


僕がそう言うと、純平はテンションが上がって騒いだ。


「愛斗の父ちゃん来るん!俺今日一緒に帰ろ〜」


「いや、毎日帰りよんし」


純平と僕の家族は、すごく仲が良い。父さんは小さい頃から純平のことを可愛がっているし、母親と2人で暮らしている純平には、父さんは本当の父親のような存在なのだ。僕の母さんが死んだとき、純平は普段絶対に見せない涙を流していた。純平は、僕の家族を、とても大事に思ってくれている。



「吉田くん、ちょっとー」


2人で笑いながら話していると、先生が、純平を教室の前に呼んだ。


「なに〜裕子」


純平は、だるそうに先生の元へ向かう。僕は無意識に、聞き耳を立ててしまう。


「今日の放課後、帰る前に校門前おって!お母さんに、渡しちょってほしいのがあるけん」


校門前…。僕は、嫌な予感がした。

そして、それは的中することになる。


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