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僕は友梨と付き合いだして、ほぼ毎日会っていた。
だけどさすがに、毎日出歩いても、行くところは無くなってくる。
どこに行く?どこでもいいよ。どこがいいかなあ、どこかないかなあ。
そんな会話が始まれば最後、だんだんと、だれてくるものだ。
「うちに、くる?」
友梨が、僕に言った。
「今日、両親仕事で遅いし、姉ちゃんも、彼氏のとこ泊まるんよね」
他に行くところもないので、僕は友梨の家に行くことにした。
友梨の家は、薄ピンクのような色のアパートだった。階段を上がって、ドアの前で友梨が鍵を出す。
「恥ずかしいけど、どうぞ上がって」
僕は、お邪魔します、と小声で言った。
「誰もおらんし、気遣わんでいいけん。飲み物持ってくる。部屋、ここね」
友梨が指した部屋の戸を開けると、甘い香りがした。ああ、女の子の部屋だなあ、と、僕は思った。
「はい、アイスココアでいいかな?」
「ありがとう」
僕と友梨は、並んで座った。友梨の中学の卒アルだとか、思い出の写真だとかを見せてもらった。
「ああ、でも、こうして愛斗くんと付き合っちょんのが夢みたいや」
友梨はそう言って、僕の肩に頭を乗せる。僕は、少し離れようと思ったけど、腕を掴まれているので、今離れるのは気まずい。
「言えんまま、卒業とか嫌やもん!わたし、自分の担任にまで相談してたんで!馬鹿でなあ」
友梨は、そう言って笑った。なぜ担任に相談するんだ。
「愛斗くんの担任、誰やったかな?科が多いけん、分からんくなるね」
僕は一瞬、固まる。だけどそれに気付かれないように、答えた。
「斎藤裕子。あの、ちっさい」
「ああ、斎藤先生やったな!可愛いよなあ、斎藤先生〜。ああなりたい!可愛い大人っち感じ!」
僕の心臓は、鼓動を早める。
ああもう、僕は、先生の話を聞くだけで、どうしてこんなにも、胸がざわめくのだろう。
「友梨、その話、もういいやん」
「え?なんで?嫌いなん?担任の先生」
「いや、嫌いやないよ」
大好きだよ。好きで、好きで、おかしくなりそうなくらいに。名前を言っただけで、心臓が破れそうなくらいに。
僕は、逸らそうとしている気持ちから逃げるように、友梨にキスをした。
友梨は、目を閉じて、僕のキスに応える。僕はそのまま友梨と倒れ込んだ。
「ん、愛斗くん…?」
「いいやろ、もう」
僕は友梨の口に舌を入れた。友梨も絡めてくる。
僕は、友梨の服の上から、大きくはない胸を触った。
「愛斗くん…、好き」
友梨は、うっとりとした目で僕を見る。
「俺も、好き」
先生のことが、好きだ。
僕はその思いを消すかのように、激しく友梨を求めた。
服だって、乱暴に脱がせた。優しくなんて、出来なかった。ただ僕は、気持ちを消したかった。
初めて触った、友梨の下は、濡れていた。
「もう、こんなんなったん…」
僕が言うと、友梨は恥ずかしそうにする。僕が指でかき回すと、友梨は体をビクつかせた。僕は自分のを出して、友梨の中に入った。
僕は、激しく腰を振っていた。何を考えずに。友梨の声と、柔らかい体に、興奮しながら。
僕は果てる寸前に、友梨から出て、お腹に出した。
僕はその間、先生を忘れることができた。




