桜の送り言葉。
まぁ…見通してください。
新しい恋、桜が舞う春…俺はある高校に入学した。
そんな時…大きな桜並木に君がいた。
「桜さん、僕は此処に居ていいのだろうか…」
意味不明なことを言っている俺の目の前にいる弱々しい男の子。
独り言かと思い、通りすぎようとする。
遅刻する…って言うか、遅刻をしているが……そんな時。目の前に居る奴が少し気になって、立ち止まることにした。
まぁ…暇だし、いいだろう的な感じだった。
「桜さん、僕は後、何年…生きることができますか?桜―」
「自分なりに頑張ればいいじゃないか?」
アレ?なんで、口出してしまったんだ?俺はつい口を押さえてしまった。
君はこちらを向き、俺をじっと見る。
何か…
「いいじゃないか?お前、前向きに生きろよな……何かあったら…俺が聞いてやるし、守ってやるから…」
何か俺並みに腐った台詞を吐いたなと思うと…風が優しく吹いた。君は俺を見て、体まで俺に向けてきた。
「僕は…いつか、桜のように散ってしまうかも知れない。それでもいいのなら、僕はアナタと一緒にいたい」
決心を固めたような目をし…俺に言ってきた。
そうして、俺は君との三年間の高校生活が始まったのだった。
君と俺の出会い。
これが恋だったのかもしれない。
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