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第十八話 終わりの夜

 秋が近づいた頃。


 俺の身体は限界を迎えていた。


 咳は止まらない。


 熱も下がらない。


 立っているだけで苦しい。


 それでも学校へ行った。


 最後まで。


 凛を見ていたかった。


 放課後。


 雨が降っていた。


 誰もいない廊下で、俺は壁にもたれ込む。


「もう限界だな」


 白い死神が隣に立つ。


「……まだ生きてる」


「契約は終わりに近い」


 死神は静かに言う。


「後悔しているか?」


 少し考えて。


 俺は笑った。


「……してない」


 苦しい。


 怖い。


 死にたくない。


 でも。


 凛が生きてる。


 それだけでよかった。


 その時だった。


「神谷くん?」


 振り返る。


 凛が立っていた。


「顔色、やばくない?」


 他人を見る目だった。


 でも。


 その表情は、なぜか泣きそうだった。

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