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 私はコーヒーショップを出ると、帰路についた。


 新宿駅へ向かい、電車に乗り、幾つか電車を乗り継ぐと自宅の最寄り駅へ着く。


 最寄り駅から真っ直ぐに帰ろうと思っていたが、そのまま帰る気にもなれずに、誰もいない公園に足を踏み入れた。


 暗くて静かで、気持ちが落ち着く。新宿とは大違いだ。ちょっと不気味な点を除けば、ここが一番落ち着く場所だった。


 近くにあるブランコへ座ると、いつの間にかブランコをこいでいた。


 初夏の夜風は気持ちよく、汗が吹き飛び、涼しかった。しばらくブランコをこいでいたが、幾分か気持ちも軽くなり、こぐのをやめて家へ帰ることにした。


 小さな外灯が住宅街のあちこちについていて、帰り道を静かに照らしていた。人が住んでいるのに、まるで物音がしない。不思議に思いつつも、私は小さな一軒家の前で立ち止まり、ドアを開けた──家の中から小さな女の子が、笑いながら出てくる。


「あなた、お帰りなさい」


 家の奥から、私の奥さんが出てきた。そう、私には家族と帰る家がある。




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