表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

 ガタン、ゴトン——という特有の音と、揺れで目を覚ました。

 やべっ乗り過ごしちまったな、とそこで気づいた。

 次の駅で降りようとして俺は気づく。


「これってまさか、あの展開か——?」


 そしてどうやらあの展開は現実となって、俺、万歳二斗(ばんざいにと)の身に降りかかってきたようだった。

 ようだったというのは、まだそれが現実であることに気づいていないというか、なんだろう——それを現実して受け入れたくないからだった。


「次は〜」という車掌の声もついに聞こえず、俺が降り立ったのは、やはりきさらぎ駅だった。


「くそおおお!」


 なぜか悔しがる俺。何が悔しいのだろう、自分でも不思議だった。


「まあでもいい。話によるとここら辺更地らしい。俺が征服してやる」


 しかし、改札を降りると、一見すると普通と変わらない夜の街が広がっていた。コンビニの明かりは煌々と明かりを照らしているし、俺と同じような姿のホモ・サピエンスもおり、日本語に酷似した言語も存在した。


「もしかして、ここが世にいうパラレルワールドってやつか……?」


 改札を降りてから、そんな風景に自然と紛れ込むこと数百歩、俺ははたと気づいたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ