第七話
駄文ですが見てやって下さい
放課後、優と陸也と唯はギルドメンバーの顔合わせをするために喫茶店に来ていた
「よし!誰が来ても驚くなよ!・・・たぶん、無理だと思うけどな!」
「驚かねえよ!」
「言ったな!俺は絶対に驚くと思うぜ!・・・来たぜっ!おーい、こっちだ!」
陸也は今来たメンバーに大きく手を振る
「じゃあ紹介するぜ!まあ、だいたいは知ってると思うが・・・神野葵さんに、北島佳奈子さんに、 沖野慎悟だ!」
優はメンバーには驚かなかったがクラスの美人を集めた陸也の手腕に驚いた
「神野葵です、属性は風で雷まで使えます、ギルドではアタッカーをしています、よろしくお願いします」
「北島佳奈子です、属性は同じく風で葵さんには特訓をつけて貰ってます、ギルドではサポーターをしています、よろしくお願いします」
「沖野慎悟です・・・属性は水で癒まで使えるのでギルドではヒーラーをしています、よろしくお願いします」
「木下優だ、属性は炎で、ギルドでは、アタッカーをしたいと思ってる、これからよろしくな!」
ギルドメンバーとの顔合わせの後優と唯は一緒に帰っていた
「あんたねえ、魔力が少ないのによくアタッカー志望なんて言うわねー大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫だよ一ヶ月間も特訓したんだからな!」
「一ヶ月でそんなに変わるんなら魔力量で悩む事なんてないじゃない!」
「まあ、大会の結果で決まるんだから、今話しても無駄だろ、まあ俺は優勝できると思うけどな!」
唯との会話を打ち切って優は早足で帰った
夕飯を食べた後、明日の大会のためにいつもより早く眠りについた・・・まあ、昨日も早く寝たのだが
いつも通りに起きた優はいつもと同じ時間に家を出て、いつもの時間に学校へ着く
「おっす優!今日も早いな!今、大会のこと考えてたろ!?昨日も言ったが今日のお前の成績で役割を決めるから、死ぬ気でがんばれよ!」
「陸也こそ俺にギルド長の座を狙われないように気をつけるんだな!」
陸也の言いぐさに、むっとしてそう言い返した
優勝するためには、時間はおそらく使わなくて良いだろうと考えていた時に開会式が始まった
「えー、校長先生からの開会宣言です」
司会がそう言うと如月秀嗣が姿を現す
「ここで、お前たちの実力を見せて貰う!全力をだして臨むように!これで、開会宣言を終了する」
相変わらずの短さで開会宣言を終えた校長の次に生徒会長のルール説明が始まった
「ルール説明をします、予選では、1~20の競技場でそれぞれの競技場で乱戦となり勝ち残った一人が本戦へ勝ち進めることができます、本戦での勝敗は相手を気絶させるか、負けを認めさせるかで決まります、もちろん殺しはダメですよっ、開始時刻より五分以上遅れた場合は失格となります、注意して下さい、今日は予選ですので観客はいませんが明日は一般公開もされていますので観客はかなりの数です、自分の実力を全国に宣伝するチャンスなので最後まで諦めずに頑張って下さい・・・」
ルール説明が終わった後、対戦表が大きなモニターに映し出された
ノルニルのメンバーはうまくばらけたようだった
「優!負けたら承知しないわよ!じゃあ、私も試合あるからいくねっ」
「ああ、お前も負けるなよ」
予選が始まる五分前には優は会場に着いていた
集まっている生徒たちの殆どは緊張していたが優は五十六年の特訓が自信をつけさせて緊張はしていなかった
「では、予選を開始して下さい!」
審判の合図で予選が始まる
生徒たちが戦っている中優は戦闘をせずにある程度の人数になるまで攻撃をかわし続けていた
残っていたのは優も含めて三人しかいなかった
一人は学生たちの中で戦い抜き勝った者で、もう一人は優と同じく学生たちの戦闘を見ていた者だった
「はぁ、はぁ、はぁ・・・せやっ!」
優は自分に飛びかかってきた学生をかわして、その鳩尾に拳をたたき込む
「ぐはぁ・・・」
たたき込まれた学生はそこで気絶した
「お前は、強そうだな・・・名前はなんて言うんだ?」
「俺は、木下優だ!ノルニルに所属している・・・お前はなんて言う名なんだよ!?」
「俺の名は、時村陣だケルベロスというギルドに所属している・・・では、始めようか・・・グランドスピア」
陣がそう詠唱した時優のいる地面から大きな槍が出てきた、とっさに優はそれをかわす
「へえ、やるな・・・では、これでどうだ!ミスト!」
陣が詠唱した瞬間、場に霧が発生する
前から陣が攻撃してきたのが見えたのでとっさに横にずれ回避する、しかし肩に激痛が走った
「・・・なに!?」
「これは、お前に幻覚を見せているのさ、だからお前には俺の攻撃がかわせないし、防ぐこともできない・・・さっさと、降参したらどうだ?このまま試合を続けても結果は目に見えているぞ!」
陣の言うことを無視し詠唱を始める
「全ての物を破壊せよ・・・デストロイ」
詠唱を終えた後、会場を覆っていた霧が一瞬にして晴れる
「ミリオンアロー」
優はかつてその身に受けた技を詠唱する
陣はかつてないほど驚いた
「・・・っなに、滅魔術に、上級魔術の詠文破棄だと・・・滅茶苦茶だ・・・」
本来、上級魔術を使う時、詠文と呼ばれる文を詠唱しなければならないのだが、優は長年の特訓でそれを破棄することに成功したのだった
「早く降参したらどうだ?」
優はさっきの仕返しと言わんばかりに、そう言った
「・・・俺の完敗だよ」
こうして、優は予選を突破したのだった
幸いにもノルニルのメンバーは全員予選を突破した
そして、明日の本戦の対戦表が発表された
一回戦 木下優 対 沖野慎悟
二回戦 木下唯 対 神田俊次
三回戦 神野葵 対 南野亮
四回戦 北島佳奈子 対 北島祐作
五回戦 三上陸也 対 長島善
六回戦 神城華凛 対 上村條
七回戦 神谷勇治 対 波本要
八回戦 木村乃衣 対 金本一
九回戦 胴元矢値瑠 対 虎口武司
十回戦 宮本雅紀 対 武田浩一
優は同じギルドの仲間、沖野慎悟と当たってしまった・・・
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