第三話
駄文ですが見てやって下さい
金谷竜が教室を去った後、優はすぐに唯と家に帰った
そして、明日の用意を済ませた後、優はすぐに寝てしまった
「優、起きて・・・起きて・・・・・・起きなさい!!」
優にも昨日の緊張感などの疲れが残っていたのか寝起きがいつもより悪かった
起きない優にいらついた唯は優をベットから落としたのだった
「ぐふっ・・・唯、起きなっかった俺が悪いのは分かるがもう少し優しく起こしてくれないか」
「ふんっ、私は優しく起こしたわよ!でも、起きないあんたが悪いんじゃない!」
いつもより遅い朝を迎えた優は、急いで着替え、顔を洗い、朝食を食べ終えた時にはすでに7:50前だった
「ちょっと優!あんたのせいで昨日より20分遅いじゃない!」
「悪かった、でも遅刻はしなさそうだから良いじゃねえか」
「そうゆう問題じゃないのよ、いつもと同じようにしてそこから生活リズムが崩れて行くのよ!」
「はいはい、明日からは気をつけるからそんな怒るなよ」
優はうんざりした様子で答えた
教室に着いた優と唯は陸也に声をかけられた
「よう!優に唯ちゃん!今日の身体測定で魔力測定もするらしいぜ!俺、去年よりどれぐらい増えてんのかな?楽しみだぜ!」
「そうだな、魔力は今が伸びる時期だからな・・・でも、俺は、去年もそうとう低かったからなあんま期待してねぇよ」
「何たって、優は去年も一昨年も109mpのままだもんね♪」
唯が茶化しながら言う・・・
本来、魔力は第二次成長期にぐんと伸びる物なのだが優は増える兆しがみえないし元の保有量も少なかったので魔法があまり使えなっかたのだった・・・それは、現代の魔術学では明らかに異常なのだった
「そうか?今年は伸びてるかもしれないぞ」
「そうだと良いな」
優はこの事実に対して完全に諦めていた
そんな話をしているうちに金谷竜が教室に入ってきた
「では、今朝のHRを始めます~今日は身体測定があるのでHR後に体操服に着替えた後すぐに移動します~、連絡はそれだけなので更衣室に行って着替えて下さいね~」
そう言い竜は教室から出て行った
「優!さっさと着替えに行こうぜ!」
「・・・ああ・・・今行く」
優は魔力測定が嫌いだった、それは当然なのかもしれない・・・まだ神野家にいた頃から自分の非才さに頭を抱えていた優の保有魔力も少ないとなると周りの目が自分を哀れんでいるかのような錯覚をおぼえるからである
「どうしたんだ?優・・・元気ないぞ」
「あ、ああ大丈夫だ・・・さっさと更衣室にいこうぜ!」
「ほんとに大丈夫なのか?ま、無理するなよ!」
優は周りから見てもかなり空元気だった
体操服に着替えた後、すぐに身体測定が始まった
「体重 60.5㎏ 身長 182.7㎝ では、魔力測定に行って下さい」
優は魔力測定と聞いて心臓が激しく動悸したが魔力測定に向かうことにした
「では、水晶に手を乗せて魔力を出して下さい・・・109mpですか、少ないですね・・・今日魔力を使いましたか?」
「いいえ、使っていません」
「そうですか、魔力は潜在的な物なので気を落とさないように・・・では次の方、どうぞ・・・」
優は諦めていたがやはり、あらためて自分の数値をみると気落ちしてしまうのであった
「優!魔力値どうだった?俺はなんと1579mpだったんだぜ去年より100も上がったぜ!」
「俺は、去年と変わらなかった」
「で、どれぐらいなんだ?優の魔力値」
優は沈んだ気持ちで答える
「・・・109だよ」
「嘘だろ!今年も109mpのままなのか!平均でも1000mpだろ!?確かにそれは異常に少ないな」
優は平均値を意識してさらに落ち込んだ
「ああ、どうせ俺は落ちこぼれだしな・・・」
「今日の放課後奢ってやるから元気出せよ!」
陸也に奢られただけで元気になるのなら優はいままでこれほど悩まなかっただろうがその気遣いを感じて元気を出したふりをすることにした
「よしっ!悩んでても仕方ないからな、陸也今言ったこと忘れんなよ!今日の放課後絶対奢ってもらうからな!」
「・・・ほどほどにしてくれよ」
身体測定が終わった後、総合魔術の授業が行われた
「私は総合魔術を教える黒木 康雄だ、属性は水だ、さてもう習ったと思うが一応確認しておく、魔術とは、炎・水・土・風の4属性あり普通は一人につき1属性なのだがまれに幾つかの属性を持つ者が生まれる、4属性の魔術はそれぞれ二段階に派生していくが炎だけは二段階目がないさらに3段階目まで発現している者は今はいないので炎術師は、最弱とされている魔術の威力は魔力を込めた力に比例し相性などは特にないが2段階目と1段階目では明らかなる溝があり2段階目の方が強い派生の仕方なんだが派生表を作ったので参考にしてくれ
炎-------滅
水---癒---付
土---香---創
風---雷---召
と、なる詳しく言うと滅は消滅、まあ物質を消す魔術だ、癒は傷を治し、付は付与する魔術だ、香は霧や匂いで翻弄する魔術、創は魔力だけで物質を創り出す魔術だ、雷は電撃で召は使い魔などを召還する魔術だ」
黒木康雄がここまで黒板に書き終えた後チャイムが鳴った
「では、ここまでとする、起立、礼」
総合魔術が終わった後、さらに4時限あった後放課後になった
「優!駅前の喫茶店で良いよな?」
「ああ、じゃあ行こうぜ」
優たちが喫茶店に行こうと教室を出る時唯が優を呼び止めた
「あっ、優ちょっと待って、私も一緒にいっていい?」
「ああ、いいぜ今日は陸也の奢りらしいから」
優がそう答える
「ちょーっと待て優、俺はお前のは奢るけど唯ちゃんのは奢らねぇぞ」
しかし、陸也が優にそんなことを言った
「私、優しい人すきだなぁー、例えば奢ってくれるとか・・・」
優が唯にアイコンタクトをとり、そう言わせた
「唯ちゃんのために奢らせて頂きます」
陸也は唯の言葉を聞き態度を180°変えた・・・馬鹿な奴だな、と優は思った
駅前の喫茶店に着いた
喫茶店はキルケという名前だった
優は自分の頼んだコーヒーを飲みながら陸也と話していた
「ギルド自分で創ろうかと思っているんだが陸也、入ってくれないか?」
「ああ、いいぜ!ちょうど俺も創ろうと思ってたからな」
優は陸也の答えを聞き嬉しく思った
「よし、ならまずメンバーをそろえなきゃなー、唯お前も入るか?」
「ふぇ、何の話?」
唯は自分の頼んだ超デラックスチャレンジパフェに夢中だったようだ
・・・唯は高さ60㎝はあるだろうパフェを4分の3程食べていた、優は見ているだけで胸がいっぱいになった
「ギルドの話だぜ!」
優の代わりに陸也が答える
「私は、優と同じ所でいいかな」
そう唯が答えた瞬間、外で爆発が起こった
爆風が喫茶店のガラスを割りテーブルなどが吹き飛ばされる
「陸也、唯大丈夫か!?」
「俺は、大丈夫だぜ!」
優がそう叫ぶと陸也がそう返事をした、しかし唯からの返事がない、砂埃が収まると優と陸也はすぐさま唯を探した・・・
「優!唯ちゃんがいたぞ!」
陸也の声を聞き優はすぐに陸也のもとへ走った・・・
「唯っ!!」
優が見たのは体のあちこちに傷が出来、頭から血を流し気絶している唯の姿だった・・・