第二十話
駄文ですが見てやってください。
神殿の中には、空の精霊王らしき者と、男が話をしていたが、此処からでは男の顔はみえなかった。しかし、どこかで聞いた事のある声だった。とっさに、近くに在った柱に隠れた。
「ベス、後で呼ぶから違う所に行ってくれ。」
「分かりました。気を付けてください、あの者は精霊達が嫌っていますから。」
そう言い残すと、ベスはその場から居なくなった。
「・・・・・・どうじゃ、この計画に乗ってみないかね?」
「ふざけるのも大概にしろよ!そんな計画は、させない。今此処で貴様を殺す!」
空の精霊王は、何も無い空間から剣を取り出して斬り掛かる。
しかし、男に剣が当たる前に炎の盾により防がれる。
「まあまあ、落ち付くのじゃ。客も来ておるようじゃし…其処に居る者、出て来い。」
俺は言われたように、柱の陰から出て行く。
「これは、久しぶりじゃのう…あの時は助かったのか。運が強い様じゃの。」
その男は、野田焔だった。
「野田焔!?…あの時は、世話になったな。借り、返すぜ!」
「面白い冗談じゃの…今度こそ殺してやるわい!」
焔の周りに激しい炎が出てくる。
「後悔しても、遅いぞ…お主では勝てない事は、あの時証明されとるわい。今まで生かしてやったのに…図に乗るなよ!」
「俺は、あの時とは違う!お前は此処で殺してやるよ!」
焔は、前と同じ様に、ミリオンアローを展開する。
「前回と同じ様に、負かしてやるわ!」
全ての矢が俺に降りかかる。
「お前は甘いな…前とは違うって言っただろ!デストロイ!」
俺の詠唱で、全ての矢が消え去る。
「ほう、滅魔術か…なる程、少し違う様じゃな。よかろう、儂のスキルを使うとするかの。ゴットマジック…このスキルで儂の魔術は何の干渉も出来なくなる。…さあ、どう対処する?ファイヤーボール。」
くそっ!遊ばれてる…おそらく、直死の魔眼があれば単体は対処出来るが、複数…それも、ミリオンアローが来たらやばい!ここは、焔が油断している間に決着をつけなければ…
「さあ、踊れ!儂を楽しませろ!ハハハハハ」
焔が、一定の間隔でファイヤーボールを放って来るが、それを避けて近づいて行く。
「儂に近付いても無駄じゃファイヤーウォール!…これで、攻撃出来ないぞ。どうするのじゃ?」
今がチャンスか…壁を張って完全に油断している今が。…一発で決める!直死の魔眼、発動!
炎の剣を出して全力疾走で炎の壁まで走り、死の線を切る。
「なっ!壁が消えたじゃと!?」
「意外とその壁も脆いな!これで…終わりだ!」
そのまま焔の死の線を切ろうとする。
カキンっと音がし、剣が弾かれた。
「焔さん、危ないっすよ!ちゃんとして下さいよ!さて、この男はどうします?殺しちゃって良いんですか?」
「まて、お主じゃ無理じゃ!この男とは儂が決着をつける。今は帰るぞ!…そう言う事じゃ儂は一旦引く、お主との決着はまたじゃな。では、さらばじゃ。」
「っ!待て!」
くそっ、あの男は風魔術師か…逃げられた。でも、ゴットマジックは厄介だな…
「お前、強いな。…俺は空の精霊王のコンスだ。お前は何しに来たんだ?」
「俺は木下優だ、優と呼んでくれ。…来た目的は、契約して貰うためだ。契約してくれるか?」
「良いぜ。悪い奴じゃなさそうだしな。じゃあ、右手を出してくれ。」
俺が右手を出すと最後の印が甲に浮かび上がる。
「ほらよ、終わったぜ。…おっと、全精霊王と契約したのか。」
「ああ。それと、コンスの技を見せてくれないか?」
「良いぜ!じゃあ、結界からだ……」
「じゃあ、俺は次の場所へ行く。…出来たらあの男の計画を止めてくれ!……じゃあな。」
「ちょっと待て、計画って何だ?」
「計画の事を知らないで戦ってたのか?…まあ、いいや。あいつの計画ってのはな-------」
変な所で切ってしまいました。すいません…
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