第一話
駄文ですが最後まで見てやって下さい
夢を見た・・・それは昔の自分・・・一番屈辱的だった日の夢・・・大切な家族を失った日の夢・・・
・・・自分の非才さを恨んだ日の夢・・・そして大事な新しい家族を得た日だった・・・
「優、起きて」
そんな声とともに体を軽く揺すられる・・・
目を開けるとそこには唯の顔があった
「うわっ・・・何だ、唯かびっくりするだろ速く降りてくれ」
唯は如月魔術高等学園のまだ数回しか袖を通してないであろう制服に身を包んで優の体に馬乗りになって座っていた
「何だとは何よ、こんなに美少女な唯ちゃんが馬乗りになってあげてるのに」
確かに唯は女性の平均身長を軽く超えていて胸もなかなかでかくスタイルがいいので中学校の時はかなりもてた、が優にとっては義妹であるので特別な感情は抱いてなかった・・・のだが朝からこんな事をされるとさすがに優も男である義妹であっても興奮はする
「おいっ分かったから頼む速くそこをどいてくれ」
「はいはい、わかりましたよ~・・・朝ご飯できてるから速く降りてきてねっ入学早々遅刻なんて洒落にならないでしょ」
少し微笑みながら唯は部屋から出て行った
「はあっ着替えよ」
唯のからかいにためいきをつきつつも優は制服に着替えた・・
「夏穂さん滋郎さんおはようございます」
「「おはよう」」
優が食卓に着くと木下夏穂と木下滋郎が朝食を摂っていた
「早くあんたも食べちゃって、早くしないと遅刻するから」
唯がそう言うがまだ7:00である特別急がなくてはいけないこともないと思うが口には出さない、おそらくそれほど初登校が楽しみなのだろう
「ごちそうさま」
朝ご飯を終えた後少し新聞を読んだ、特別惹かれる見出しがないことを確認して唯に声をかけた
「そろそろ行こうか」
「うん!」
学校までは電車で20分徒歩5分となかなか近い場所にあるので7:30分に家を出れば充分間に合う
学校についてまず優たちはクラスが書かれた掲示板へと向かった
優はBクラスだった
「唯、クラスどこだった、俺はBクラスだったけど」
「私もBクラスだったよ・・・よかった~知ってる人が同じクラスでジツは結構緊張してたんだよ」
あまり唯が緊張した所はあまり見ないので優は少し驚いた
「新入生の方々はこちらですよ~」
おそらく先輩であろうひとの誘導で入学式場へ行った
ざわざわと多くの新入生がざわついておりその中央に何か人だかりができていた
「何だろうなあれ」
「たぶん喧嘩じゃないかな?とりあえず見に行こっ♪」
「そうだな」
人だかりをかき分けると女生徒と男子生徒が何か争っている
隣にいた生徒に尋ねると
神野家次期当主の神野葵の事が気にくわない男子生徒が喧嘩を売ったということだった
「やっぱその程度なら俺が神野家次期当主になった方がいいんじゃねえの?ギャハハハハ」
「・・・・・・うるさい所詮は負け犬の遠吠えにしか過ぎない」
「ハァ調子に乗ってんじゃねえ!くらえウインドカッター」
男は、大して速くもない術式展開で風の刃をだす
「・・・・・・所詮はその程度遅すぎる!ウインドシールド」
一方、葵は速い術式展開で強力な風の盾を展開する
「・・・・・・笑えるわねその程度で神野家次期当主を名乗るなんて」
「黙れ!お前の方が弱いに決まってるんだよ!」
緊迫した空気の中一人の教師がやってきた
「はいはい・・・そこまでにしようね~」
まったく緊張感のない声で割り込んできたのは如月学園土術師 金谷竜だ
「うるさい教師だろうと関係ない外野は黙ってろ!」
「そうゆう訳にはいかないんだよ~俺だって仕事なんだから」
「じゃー無理にでも引っ込んでもらうぜっ!ウインドブレット」
男が風の銃弾を展開する
「ハァ、言うこと聞かない生徒は嫌いだな~」
もうすぐそこに銃弾が迫っているのによゆうな表情でそうつぶやく
「グランドウォール」
土の壁を最小限にそして速攻で展開する技術はもはや芸術といっても過言ではない程に洗練されていた
「さてと・・・バインドっとじゃ神野葵さんもついてきてねー」
男を担ぎながら葵に言った
「ねえ優・・・あの子って優の妹よね」
「ああ、『前の』妹だ俺はもう神野とは縁を切ってるからな妹はお前だけだ」
・・・・・・なんたって風が使えないからな