第十一話
駄文ですが見てやって下さい
優が、大会で優勝してから、すでに一ヶ月経ち、期末試験の時期になっていた
大抵の、魔術学園では、学力だけでなく、実技も問われる。もちろん、如月学園も、実技はあるが、内容が半端無かった……
「では、一週間後に、行われる、期末試験の実技の内容について、説明します」
優たちは、期末試験の説明会に来ていた。
「内容は、現地でのサバイバルです、もちろん、教師による妨害工作もしています。
行き先はギルドによって違いますので、紙を配布します…配布された様なので、再会します。
上級生が、いる場合や、先日の大会の優秀者がいる場合は、内容は難しくなっています。ですが、試験で生き残れたら、難しい分の評価は下されますので、安心して下さい。リタイヤの、方法ですが、携帯電話から、当日に配布される番号に、電話をするとリタイヤを認められます。現地に持って行って良いのは、携帯電話だけですので、規則を破れば、失格とします。何か質問は無いですか?……無いようですので、説明会を終わります。」
ノルニルの試験会場は、金霧山…地元の人からは、鬼の住む山と、恐れられている山だった
一週間後、昨日、筆記試験を終えた優たちは、鬼霧山に来ていた
「鬼の住む山か!ひゃー、運がないねぇー、俺たち!」
「それだけ、俺達の、力を認めてるって事じゃねえの?」
「私達っていうか、優の実力じゃないの?」
「うん、お兄ちゃんは、強いからね♪」
「でも、全員本戦まで勝ち進んだ事も評価されてるんじゃないの?」
「そうだね、たぶん僕らの力も、認められてるんじゃないのかな?」
「まっ、悩んでても仕方ねえよな!じゃあ、先生所行こうぜ!」
上から、陸也・俺・唯・葵・佳奈子・慎悟・陸也が、話す
陸也が、現地に派遣されている、先生の所へ行く
「先生!来ましたよ!」
「ああ、君たちが、ノルニルか…僕は、風魔術師の佐山稔だ、よろしくね。…さて、そろそろ入山して下さい。試験終了の合図は、三上君の携帯に電話しますので。では、健闘を、祈ります」
優たちは、お互いに手分けして、川の位置と、食料の確保、そして、薪の確保をした
「よしっ、だいたいは終わったみたいだな」
「うん、そうね。後は、先生の罠の警戒だね!」
優と佳奈子は、一緒に薪の確保をしていた。薪が充分集まった頃に、集合場所に、帰ろうとする
優たちが集合場所のある場所へ、帰ろうとしても、なかなか辿り着かない…
さらに優は、佳奈子とはぐれてしまった
「やられたみたいだな、とりあえずこの魔術を、消滅させるぞ!…デストロイ!」
優が、香魔術を消した時に、遠くで佳奈子の悲鳴が聞こえてくる…
「北島!」
悲鳴の方へ、走り出す
優は焦って、気付かなかった、これも魔術と言うことに…
優が、しばらく走ると切り開けた場所に出た
「待っていたよ、木下君」
「佐山先生!?どうして此処にいるんですか!?」
「それは、僕が君に試験をするためさ。君は特別試験で、僕を倒して貰う、もちろん滅魔術は、無しでね。君が僕に勝つ事ができたなら、君の試験は、そこで合格となる。君の仲間は、同じ試験だけど、君がいたら余裕だからね。…さてと、試験開始だ!」
稔は、優に攻撃しながらも詠唱していく
「風の刃を作り出す、雷剣よ!その力を持ってして敵を切り刻め…ミックスサンダーブレード」
稔は、複合魔術の雷剣を使い、優を追い詰めて行く
複合魔術とは、大抵は、複数人でするのだが、稔は一人でそれをした。それだけで、稔の強さが分かる
稔が、刃を振るう度に、風が出てきて優を切り裂こうとする
優は、エクスプロージョンソードを作り出し、稔の剣に当てに行く
爆発音が鳴り響き、爆発で、稔の剣が、消滅する
「エクスプロージョンソードですか…君の無詠唱も、やっかいですね、サンダーアロー!」
優は、矢を避けて、自分が編み出した炎を作り出す
「聖炎剣」
その炎は、純度が高く、魔力密度が普通の炎の百倍にも及ぶ炎、今までの炎とは格が違った
「面白いですね、その炎は君が編み出したんでしょ?密度が凄いですね!…負けていられないようなので、大人げないようですが、本気で行きます!」
稔の気配が変わる…
「風よ、雷よ、交わりて我に力を与えよ、風雷化」
風と雷をその身に宿した稔が、凄まじい速さで優に攻撃する
優は、必死に聖炎剣で対抗するが、ついに剣が砕けてしまった
「先生、俺も真似しますね!聖炎化」
優は、稔の風雷化を、真似て自分に聖炎を纏わせる
自分の、力が暴走しそうになる、そして全てを破壊したくなる…優は、そんな欲求に負けず稔を殴りにかかる。
稔も、辛そうに顔をしかめながら、優の攻撃をいなして、カウンターを入れる
優は、カウンターを捌ききれずにその身に受け、吹き飛ばされる
木に、背をぶつけて意識が薄れかけるが気合いで立ち上がり、攻撃をしにいく
優を、支えているのはすでに、気力しかなかった…
その時、周りの時間が止まる
時間が止まった世界にいた、透明な人間が声を掛けてくる
「あなたに、力を貸してあげても良いよ」
「お前は、誰なんだ?」
「僕はクリフト、風の精霊さ」
「精霊か、俺に力を貸しても、お前にメリットは無いはずだろ?どうして助けようとするんだ?」
「それはね、風の精霊王様が君の事を呼んでいるからだよ」
「精霊王が?まあいい、とりあえず俺は、自分であいつを倒す!手は出すなよクリフト」
「うん、分かったよ勝負が付いたらまた、時間を止めるからね」
そう言ってクリフトは時間を戻した
「先生!用事ができたんで早めに終わらせますよ!」
優は、自分に纏っていた聖炎の力を百倍にまで、上げる
優の、スピードとパワーは完全に稔を抜かしていた
「終わりです!」
稔を蹴り飛ばして、首を絞める
「僕の負けだよ、木下君まさか、こうもあっさりと、風雷化を真似して自分の物にするなんてね、君の力が計り知れないよ……」
稔は、それだけ言うと気絶してしまった
そしてまた、時が止まる
「見事だったよ!じゃあ、精霊王様の所へ行こう!」
クリフトは、優を補助しながら空を飛ぶ
空と、大気圏の狭間へ来たクリフトは、謎の言葉を呟いた
すると、目の前に大きな扉が現れる、優とクリフトはその中に入っていく
しばらく、するとクリフトのような透明な人間がたくさんいてその中でも一際神々しい精霊がいた
「よく来てくれました、優…あなたには私と契約して貰います…いいですか?」
「なんで、俺なんですか?」
「あなたは、破壊神の一部をその身に宿しているからです。破壊神は、殺されましたが、目だけが無くなっていたのです。そして、あなたに宿った、その目が暴走しないように私と契約するのです!暴走すれば、多大なる被害がもたらされるでしょう!しかし、契約さえすれば、暴走することなく、また時間魔術を使わない時でもその目…直視の魔眼が使えます!ですから、私と契約をしましょう!」
「……分かった契約しましょう」
「助かります!あなたは、私と契約するので、風魔術が使えるようになります。もちろん、他の精霊たちとも契約できます!では、契約の証を、授けます!右手の甲を出して下さい」
優が、右手の甲を差し出すと、風の精霊王がそこにキスをした
右手の甲には、模様が出来た
「その模様に、魔力を注ぎますと、私が行きます、いつでも呼んで下さいね…では、元の場所へ飛ばします!」
風が全身にまとわりつき、地面から引き剥がされる不思議な感覚を体験した後、目にしたのは、気絶している稔だった。
優が、目に魔力を通すと、時間を遅めた時に出てきた、赤黒い線が目の前に広がった
優達は無事に、期末テストを終えた…因みに、陸也達は、突然襲ってきた鬼を、ボコボコにしたら、教師がやって来て、君たちは合格だ、と言われたらしい
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