第零話
初めて書きます
駄文でしょうがどうか見てやって下さい
午前2時、春の静かな夜が突然の怒声によって破られる
「お前はこんな簡単な風魔術も使えないのか!お前は神野家には必要ない!明日の朝この家から出て行け。いいな?」
出来の悪い息子を見下ろしながら神野信哉はそう怒鳴った
「ま、待って下さい父上!もう一度だけ、もう一度だけチャンスを下さい、お願いします。」
神野優の必死な声は到底子供が実の父親に言う言葉ではなかった
「お前は散々そう言って私を期待させただろ。そろそろお前には失望したんだ……明日の朝木下家から使いが来る。その時までに準備を済ませるんだな。」
そう言い、信哉は部屋から出て行った。
優は日が昇るまで泣き続けた。
朝、準備を済ませた優は妹の葵に別れを告げた。
「俺は木下家に行くけど元気でな--きっとまた会えるから、だから俺のこと忘れんなよ葵。」
そう言い、優はまだ寝ている葵の頬に、そっとキスをした。
そうして、木下家の使いが優を運んでいくのだった。
神野雪江は信哉に寄り添いながら尋ねた。
「ねえ・・・これがあの子の幸せになるのかしら?」
「少なくとも神野家にいるよりはな・・・きっと優は強くていい男になるさ。」
3月31日・・・後一週間で、如月魔術学園初等部に入学するはずだった神野優が、木下優になったひだった。