いいつけ、。
全てが乾燥しているから
特別に見えた
望ましいから積もる果てを忘れた
甘いものが好きだった
わたしは何かになりたいとは思わず
ずっと部屋の隅でよそ見していたかった
指折り数えては
花が咲く日頃、季節を
待って
落ち葉が地を揺らす正午に
うつる自分の影を眺めていたはず
権利がある
わたしにはそうしなければいけない
理由があった
美しくならずに
飾りを脱ぎ捨て
このまま籠もろうか
そうねそうよ
生まれ直しができない以上
わたしは優しさより幸福で
あることを望みます
積もる果てを忘れた
特別に見えた
全てが乾燥しているから




