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お城  作者: みぃ
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トンネルの話。・・・・真剣に。サンスポ100万とります!!!!!!!!

 激しく揺れるレガシーB4。車窓のすぐ真横を走り抜けていく別の車、車、車・・・。シートに腹這いに伏せた妻の背中を、脇腹を、艶めかしいボディラインを、次々に通り過ぎていく車のライトが舐めるようになぞる。明かりを点していない車内の闇に、色白な妻の淫らな肢体が沈み、見えにくくなる。そしてまた白く、赤く、オレンジ色に、照らし出され浮かび上がる。何度でも、何度でも。

じっとり汗に濡れ光る肌。車内に籠もる拡大された息遣い。カーラジオからは、ちょうど私の心境にピッタリな演歌、またきみに恋してるが流れてくる。

「あぁ、優里亜。愛してるよ」

「私も・・・私もあなたに愛されて幸せ。翔くん・・・」

腰に当てがわれた私の手のひらに押し潰された、少しくぐもった甘い声。思わず目頭が熱くなる。こちらも、視界が涙で滲むほど嬉しい。四年ぶりの愛の連結。カーセックスに至っては、40年以上ぶりだ。


 私たちは新神戸トンネルの真ん中あたり、非常駐車帯に停めていた。


 首を捻って私の唇を、唾を、夢中で求める妻の姿態に、私も急いで応えようと身を屈め、運転席のシート裏に片手をつき、もう片方の腕で彼女の頭をグッと抱き寄せ、互いに骨を軋ませながら、無理な体勢でも舌を伸ばし絡め合ってドロドロの深い接吻をした。優里亜の唾液は仄かな、今さっき行ってきた六甲山牧場のミルクソフトクリーム風味だった。美味しい!愛しい!

(キスはもう十分かな、さあ今度は身体と身体のダイナミズムなドッタンバッタンだ!)と、身を起こそうとすると、

「うぅうん!」

甘えた唸り声で僕をなじる妻。

「まだ、して!もっと頂戴!翔くんの・・・」

アーンと口を開け、ぬらぬら光るピンク色の舌を出して待っている。目がキラキラ輝いている。

僕を欲している!嗚呼、なんて可愛いらしい・・・!なんてお下品なんだ!僕の前でだけ見せる、普段は品の良い生け花の先生、優里亜のおねだり!

「ちょうだい?」僕はもったいぶって聞き返す。

「んんんんっ」妻は恥ずかしそうに不貞腐れ肩を揺すり、甘え声を出す。

「くださいぃ」

「何を?」

「翔くんの・・・唾ッ!」

僕ももう焦らせない。自分がそれどころではなくなってしまったのだ。再び身体を重ね合わせ、激しく口を吸い合う。カブトムシが樹液を求めるように、体液を求め合う。でもすぐに僕の情熱の口づけは妻のおちょぼ口の唇からはみ出し、耳や耳の裏、髪の生え際、首、髪、瞼にと、無茶苦茶に手当たり次第、体中に赤い痕が付くほど吸いつく。噛み痕を付ける。この女のどこもかしこも僕のものなのだ。そして彼女も私に痕をつけられることを悦ぶ。

「あぁっ、あぁ・・・ッ」

妻の息遣いが荒くなり、うねる腰が絶頂の近さを伝えてくる。

「良いの?ここが良い?」

私は知り尽くしている妻の秘孔を執拗に突き続ける。

「あぁっ、いぃん、あぁっ、うん、翔くんっ・・・!」

妻の洞窟の内側から燃えるさざ波のような収縮が起きて、僕を内側へ吸引しようとする。千切れそうだ!もっていかれるんじゃないかという強烈な引き潮の後、妻がグウの音もなく、無言で身体を弓なりに反らし、激しくビクンビクンと痙攣し、そしてバッタリとシートに倒れた。妻の全身から、ぐったりと力が抜けた。

 私はまだまだこれからだ。なおも突き続けると、首が据わらない赤ちゃんみたいに妻の頭がグラグラ揺れ、狭い後部座席のドアにゴンとぶつかった。

「大丈夫?」

優里亜はYesともnoとも判然としない首の揺らし方をする。

「俺ももうイきたくなってきた・・・」

瞼の内側で白目になって余韻に浸っていたのだろう優里亜は、ハッとしたように目をパチッと開けた。見下ろす僕の目に焦点をサッと合わせた。コクン、と頷く。

(上向き?でしょ?)

(うん。きみの反応を見ながらイキたいから・・・)

今更いちいち言葉にしなくても分かり合える。夫婦歴39年。

ズルリと連結部を外し、前の座席の背もたれの首を掴んだり、天井に手を突っ張ったり、後ろの座席に手をついたりして、狭い車内で僕たちは一旦身体を離し、肘や膝や頭がどこかにぶつからないよう支え合い、手を添え合い、妻がクルンと回転して仰向けになった。

 妻はドアに凭れ、片足を持ち上げて僕の肩にふくらはぎを乗せる。妻の背後を車が流れ去っていく。白桃の乳房を流れるライトが照らし出す。まだ露わにならない陰部。薄い陰毛の影に隠されて。

小気味よく引き締まった滑らかな下腹が僕を誘惑する。

 二児出産後、ちょっと心配になるようなストイックな林檎ダイエットとポールダンスダイエット教室に通い、半年で眩しいクビレを取り戻した妻。その何事にも一心不乱に取り組みよそ見しない真面目で不器用な気質で、私のことも愛し続け、これまでずっとついてきてくれた。そんな妻、優里亜の、精神構造から、骨組みから、おチョンチョンまで、全て好きだ。窓を開けて叫び宣言したいほど。ハネムーンの夜にハワイの海に叫んだあの情熱が、再び私の心の、腰の、導線に引火する。

「もっと脚を開いて・・・!」私は自分の肩から優里亜の脚を外し、後部座席の背もたれの首に彼女の足首を引っかけさせた。もう片方も、運転席側に。優里亜は身体が柔らかい。苦しそうな不自然な姿勢ながら、お尻を持ち上げ、しなやかに、私の淫らな要望に応えてくれた。

「こっちの足首はきみのバックの肩紐で固定するよ。反対側は・・・」

二人で車内をキョロキョロし、コンビニのビニール袋に目を留めた。

「これで括るよ」

コクンと頷く優里亜。こんなに可愛い御年72歳。私の五つ年下だ。脚を閉じられないように固定され、目が合うとサッと睫を伏せる。私は携帯電話を手繰り寄せ、ライトを付けて妻の秘部を明るい真っ白な光で照射した。

「やぁぁん・・・!」恥じらう妻。身悶えてももう遅い。キラキラ光る汁気たっぷりに膨らんだ薄紅色の波打つ花びら、そして次に咲く花のようにツンと上を向いて僕を唆す可憐な赤い蕾!水をやりすぎた花が下からお漏らしするように、いつの間にかシートにいやらしい水溜まりができている。聖水だ!

「勿体ない。写真に残しておこう」

「嫌だよぉ」

「良いじゃないか!孫には見せんから!」

「あぁっ、やめて、恥ずかしい・・・ッ」片手で身体を支えているため、一方の手しか自由に動かせない妻の弱みにつけ込んで、私は何枚も何枚も連写する。そしてムービーも。

「あぁ、なんてこと・・・」妻が手で目を覆い隠し、泣き声をあげる。

「綺麗だよ・・・!可愛いよ・・・!きみはセクシーだ。いくつになっても・・・」

それ以上は言葉にならない。私の口は妻の下のお口から溢れ出す涙を受けとめるためその熱い淫乱な涎を垂らしまくるおちょぼ口に押し当てるのに忙しいからだ。嗚呼、優しい海の味!溺れてしまう!これが優里亜の味。これこれ!これこそ優里亜の出汁!!我が家の味だ!!!

私は味わい、少し離れては惚れ惚れと眺め、またむしゃぶりつき、蜜を吸い尽くそうと力を込めて吸った。

「痛いぃん・・・」

「あ、ごめん!」

手加減を忘れていた!でも、またちょっと意地悪したくなって、舐めて濡らした指先でぷっくり膨らみ充血した可愛い蕾をつついてみる。ピクンッ、と妻の腰が跳ね上がる。つつくと、ピクンッ、つつけば、ピクンッ!まるで私のオモチャ。私の操り人形だ。

 声を漏らすのを我慢しているのか、喉の奥からンッ、ンッ、と言う微かな音が聞こえる。充分に私の唾液で湿らせた中指を、溢れ出す蜜の流れに逆らって少しずつ密壺へと沈めていく。

「何してるの?嫌!嫌!」妻の脚が閉じようとしたり、観念して力を抜き楽になろうとしたり、葛藤して、蝶の羽のように羽ばたく。しかし満足に閉ざすことはできない。へっへっへっ!縛ってしまえば私の思う壺だぜ!優里亜の中を指先で撫で回し、より熱い、より反応の良い場所を探り当てようとする。

「ダメ、ちょっと痛い、本当に」

「あ、それはごめん・・・」私は入れるときと同じくらい優しく指を抜く。私の右手の中指は聖なる液体でネバネバと照り輝いている。

「優里亜、目を開けて。見てごらん・・・」私は彼女の蜜が付いた中指と親指を擦り合わせ、糸が引く粘っこい妻の蜜を本人に見せてあげる。

「汚い、顔に近付けないで!」

「汚くなんかない。ほら」パクッと咥え、落ちそうなホッペを片手で押さえる。

妻は恥じらい、反抗的に視線を逸らせる。顎を掴んでこちらを向かせても、視線を合わせようとしない。

「ねぇ、もう好い加減にして・・・パトロールカーだって来ちゃう・・・」

本気で嫌われては元も子もない。

「じゃあ、入れるよ」しかし嫌われるとまた別の意味で燃える。ちょっと飽きて来始めているらしい冷めかけた妻の膣壁を擦り上げ、肩を掴んで揺さぶり、妻の好きな私の唾を口に与え、もう一度消えかけた炎の勢いを取り戻す。妻の燃える膣壁にギュッと締め付けられ、私の蝋燭は芯まで溶けそうだ。迫り上がってくるほとばしりを制御できなくなる時は近い!

「いくよ!そのまま中に、いい?」

コクン、と妻の頭が頷く。嗚呼ッ!なんて可愛いんだ!嗚呼ッ!嗚呼ッ!・・・


 果てしなく続くのかと思われる長い長い射精のあと、四年ぶりの性交は幸せな筋肉痛の余韻を残して幕を閉じた。

「・・・」妻の中はヒクヒク痙攣している。私の息子も。時々甘噛みのような収縮が起こる。

「・・・」私はもう良いかなと思って、ソロリと硬い抱擁を解きかけた。

「・・・だめ。まだ放さないで。ギュッと抱き締めていて・・・」

「脚が攣らないか?」

「もう攣ってる。でもまだ・・・このまま・・・」

妻の顔を見下ろす。恍惚に支配されたその表情に魅せられ、私も改めて事後の一時を噛み締める。この人と出会えて本当に良かった!と、またしたくなる幸福感・・・


 私たちは子供達からも孫達からも、仲の良いお爺さんお婆さんと褒められ、「こんな老夫婦になりたい」と絵に描かれ、尊敬される、自他共に認めるオシドリ夫婦。二人とも定年して、週に5日のシルバー人材派遣の日をのぞき、毎週デートに出掛けている。

結婚前から妻がもともと好きだった健康オタクに私も染まり、妻の妊娠と同時にそれまで手放せなかった煙草もパキッと辞めた。子育てに伴いますます食事や適度な運動、早寝早起き等、生活習慣が整って、子が巣立っていった後も二人また皺の増えた手に手を取り合い、二人きりに戻った静かな家で身を寄せ合って、求め合って、時に喧嘩しながらも、仲良く暮らしてきた。夫婦生活もすこぶる良好だった。


 一日一回。定年までは、休みの日は二回。体調が良く他にすることがなければ日に三度愛し合う事もあった。これは、結婚の誓いと同時に二人で決めた破ってはいけない約束だった。


「たとえ私に飽きて浮気して帰ってきても、バレないように必ず抱いてね?寝るまでに。・・・そしたら、私、たとえ知ってても浮気を『所詮浮気。一時の気の迷い』って思って許せると思うから」

と妻になった日の夜に私の腕の中で優里亜は呟いた。眠たそうな欠伸混じりの声で。しかし翌朝も、新婚旅行中にも同じようなことを言い続けた。

「浮気なんてしないさ!きみだけだよ!」

「今はね。でも・・・誓いを忘れないでね」

「死が二人を分かつその時まで。きみを毎晩抱くよ!」

「夜と言わず昼と言わず。」

「そうだよ!僕のお姫様!一日に一回だけなんて足りないくらいだ!」

「今はね。でも、人生は死ぬまでに色んな試練を与える。妊娠中も出張中も産後もとなると、私にだって難しい時がある・・・」

「そんな時は・・・どうして欲しいのかな?僕の可愛い人?」

「出来るときにしこたまエッチ貯めをしておくのよ!」

「なるほど!」

「例えば、あなたが遠くへ出張に行って、私が一緒に付いて行けない事情がある時は・・・」

「毎週金曜日の夜は必ず帰ってくるよ!きみと一つになるために!そして金曜から日曜の別れ間際までやりまくろう!」

「うん!」

「妊娠中は・・・」

「よろしくないのは産後一ヶ月以内と、妊娠中臨月の一ヶ月間とかだそう・・・個人差があるらしいけど・・・」

「今のうちからやり貯めしておこう!エッチ貯蓄だ!」

「うん!」

妻とは見合い結婚で、結婚式の日の夜までは結ばれたことがなかった。デートは重ねたけれど。口付けさえ、

「まだ早くないかしら・・・」とか、

「おあずけ・・・♡」などと言って、俯き、私の唇を指先で止めるいじらしい姿に、

(あぁこの人は本当にまだ男を知らないんだ・・・!)と心震わせてその日が来るのを待ちわびた。

出会った当初から妻は小柄で華奢だったが、そのちっちゃな身体のどこにそんなエネルギッシュな肉食獣が潜んでいたのかとたまげるほど、一緒になってみれば、三度の飯よりエッチが好きな性に貪欲な女性だった。おしとやかな見た目とか優しい言葉遣いとは裏腹に。ただ、『お好きだね』的な言い回しをされると過敏に反応した。妻曰く、

「私は三度の飯より翔さんが好きなだけ。スキンシップが好きなだけ。一緒に居る時に距離が離れてるのが嫌なだけなの!甘えん坊なだけなの!私のことイケナイ女みたいに言わないで!」

とのことだった。

 男として求められれば男らしくもなるものだ。私は全てのライフスタイルの段階で、妻の求め通り、出張中も愛人がいる期間中も、妻の妊娠中も産後も、子育て中も、一日に必ず一回はしようねという約束は忠実に守り続けた。一日一善。39年の結婚生活の歴史の中で、単純計算で日数は14235日。妻を愛した回数はそれよりも遙かに多いと、何かに記録を付けていたわけではないが、確信を持って実感している。


 ところが、四年前、持病の循環器系疾患の薬を変えたときから、勃ちが悪くなってしまった。

あの手この手でなんとか勃たせようと粘り強く頑張ってくれた妻も、最後に、ハンケチで口元を押さえながら私の股間から顔を上げ、垂れた前髪を耳にかけながら、

「もう仕方ないのかも。私たちも年貢の納め時。長生きしてる証拠ね。こうしてあなたと二人、二人とも元気でまだ足腰も丈夫で海にも山にもデートできるし、ギュッと抱き締め合うこともできる。それだけで充分な幸せよ。神様に手を合わせて、これまでありがとうって感謝しなくちゃいけないくらい」

と言って励ましてくれた。本当に良く出来た奥さんだ!僕には勿体ないくらいの!

「いや、しかし、なんとかならないものかな・・・」

それから僕たちの奮闘劇は幕を開けたのである。

 

(もう一度妻を私のイチモツでヒーヒー言わせたいッ・・・!)

 薬を元に戻すことはできないと主治医が言うので、真っ向勝負、正直に悩みを打ち明けてもみた。

「いやぁ・・・でもね、先生。・・・妻との営みが出来なくなってしまったんですよ!私の愚息が勃起しなくなってしまったんです。なんとかなりませんかね?薬。元に戻せないなら、ほら、他にあるらしいじゃないですか、なんとか言う良い薬が。バイアグラとか・・・」

「うーん・・・市販の物はもう試されたんですか?」

「やってみましたよ!もちろん!当然!一通り全部飲んでみましたが、ダメでした!何本かまとめて飲んでみましたが、すると心臓がバクバクし過ぎて眩暈もぐわんぐわん・・・」

「それはいけないな。用法用量を書いてある通りちゃんと守らないと!」

「もうしません!だから・・・!どうかお願いします!」

「そうねぇ・・・ふぅむ・・・」胡麻塩顎髭をザリザリ撫でながら、回転椅子をクルリと回し、お医者さんは分厚いファイルを開いて何やらのたうつような文字で書き込み、またパタンとファイルを閉じて、私に向き直った。

「では予約しておきますんで。」

「よろしくお願いしますッ!」私は椅子から立ち上がり最敬礼。

「ちょっとお高いですよ?」

「構いません!大丈夫です!先生、そのありがたいお薬はいつ届きますでしょうか?次の検診まで待てません。連絡を下さったら直ぐに飛んで参ります!そのお薬を受け取りに!それか私の自宅に直接届けるよう手配して貰っても・・・」

「うーん・・・人気だからねぇ・・・今結構入手困難なんですよ・・・まぁまた今度の検診の際にでも。」

「そうですか?それまでに届いたら一報下さいね?必ず」

「分かりました。お大事に!」

しかし、そのありがたいお薬は超絶人気のあまり予約が殺到しており、待てども暮らせども病院に届かないとのこと。次の検診日の方が先に訪れ、その次の検診日も来てしまった。

 

 それまでにも自分一人で愚息を捏ねくり回してみているうちに、「オッ、もしかして今なら・・・いけるんじゃないかッ!?」と思える瞬間は幾度も訪れ、妻に

「優里亜や、優里亜、ちょっとおいで。書斎へ。こっちこっち!」

と妻を急いで呼びたて、愛する唯一無二の私のムスコの帰り道、温かい隠れ家、優里亜のムスメちゃんにコンニチハさせるのだが、どうもうまくいかない。

妻も妻で、珍しく勃起している私のナニを見ると(今度こそ)と気張るあまり、緊張に手も震え、かえって焦りばかりが先行し、可愛い花の用意が調わぬうちに、まだ固く閉ざされたアソコに押し当ててグイグイ押すため、デリケートな場所が擦り剥けて痛くなってしまうらしい。こちらも、ヌルリと滑って入室を何度も拒まれ続ければ、

(嗚呼やっぱりもうダメなのか・・・!?)と先に心折れ、そして我が愚息もシュンとヘコタレ、フニャリとして俯いてしまう。

 私たちは潤滑ゼリーなるものをネットでまとめ買いし、いついかなる時どこにいてもその瞬間が訪れたらサッとスムーズに結合できるよう、家中の各部屋と車に2本ずつ、配置した。孫の手が届かない、なおかつサッと取り出せるような棚の中などに。妻は二つあるお気に入りのバックの両方に忍ばせて持ち歩くようにしてくれていた。


(妻をもう一度この手で、いきり立つ私の私自身で、なんとか・・・!!)願いは切実。死ぬまでにもう叶わぬ夢なのか・・・?と、簡単には満たされぬ想いで恋い焦がれ、届きそうで届かないそのことばかり考えてしまって、頭はいつも妻との性的イメージやどうすれば願いが叶うかではち切れそうなほどいっぱいになってきていた。

「恥ずかしいわ、でも、あなたの言うとおりにしますッ・・・」

貞淑な妻に無理をお願いして、ある日夢で見た景色に近い、私の生まれ故郷鳥取の砂漠で、妻にブラウスとスカートの下の下着を外して歩いて貰い、パラソルの下、人の気配に耳そば立てながら、服の上からムニュムニュ、コロコロ、サワサワ、ワシワシ、触らせて貰ったこともあった。

「もし私のモノが元気ビンビンになったら、故郷を永久追放になったとしても構わない、人が見ていようと何しようと、僕はきみを犯すよ!この熱い砂の上に押し倒して!僕はそのぐらいの気持ちでいる!きみの覚悟は良いですかッ!?」

「はい、あなたッ!」

しかし、我が分身はいざという時に背後からの人声に縮み上がり、我々は直ちにズボンを履いたりスカートを引っ張り下ろしたりして体裁を取りつくろい、そそくさと砂の街を後にしたのである。


 情報には常にアンテナを張り巡らせ続けていた。もうなり振り構わなかった。友達筋や昔の仕事仲間連中、果ては息子や娘婿に至るまで、自分たち夫婦はバイアグラを欲している旨を伝えてあった。

 ある日、十年ぶりくらいに再会した釣り仲間と、酒を酌み交わす機会があった。その折、ふらりと立ち寄った二軒目の居酒屋で、隣のテーブルの私と同い年くらいの紳士が発した一言が、私の心臓を鷲掴みにした。

「大分入れ込んでいた飲み屋の姉ちゃんについ今さっきフラれてしまって頭にきた、約束したのに抱かせてくれないとぬかした!せっかく準備してきたバイアグラも無駄になったから、溝に捨ててやった、今宵は自棄酒じゃ!」と、そっちのテーブルで乾杯の音頭をとっていたのだ!

もう目の前の、十年ぶりに再会した懐かしい友達の話も耳に入ってこない。全部右から左。なにやら、大事なお金の悩み事を相談されていたのだが、頭の中では(どこに捨てたんだろう、そのバイアグラ・・・どこかの溝で私の宝物が今しも泥に沈んで消え去ろうとしている・・・!!)と言う警鐘が鳴り響いている。

「ちょっと・・・」私はついに耐えきれなくなり、トイレに立つかのごとくすっくと席を立ち、隣のテーブルの同年代の紳士の肩に手を置いて、声をかけた。

「あの、つかぬ事を伺いますが、ちなみにそのさっき『捨ててきた』と仰られたバイアグラはどこの溝に?捨てて来られたんでしょう?」

「え・・・?」

そのテーブルでは三人の紳士達がこれから楽しく宴に花を咲かそうと盛り上がりかけていたところだった。三人してこちらを見上げ、鼻の下・唇の上に白いビールの泡を付けた状態で、全員で怪訝な顔をされてしまったが、そんなこと気にしている場合ではない。はやる気持ちを抑え、営業マン時代に培った人受けの良かったしっかりとしたスマイルを目尻に浮かべ、むしろ澄み切った清々しい心で、正々堂々、声高らかに、

「バイアグラは、どこの溝に?私、喉から手が出るほど欲しいのです!今!バイアグラが!」

「えっ・・・と、すぐそこの、店を出てすぐそこの、目の前の、田んぼの汚い溝ですよ・・・」

「ありがとう!」

私はポカンとしている友達に「すぐ戻るから」と声をかけ、居酒屋を飛び出し、店の目の前の田んぼの溝を携帯電話のライトで白く照らし出して、秋の野草が茂る湿った柔らかい土に膝が汚れるのも構わず膝をつき、私の宝物、バイアグラを捜し回った。リンリンと鈴虫がそこここで、つがいの相手を誘う涼やかな音色を奏で、小さい蛙とオタマジャクシ達が人の気配に驚いて黒子のようにザワザワ逃げ出し、かつて弟達とザリガニを捕まえたわんぱくな幼少期を偲ばせた。

(期待しすぎてはいけない、)と自分の心に何度も言い聞かせ、三時間くらい探し回ったが、私の目指すお宝は出現してくれなかった。途中から面白半分に捜索隊に加わってくれていた隣の席の三人組と私の古馴染みの釣り仲間は、ちょっと手伝うフリをして、「ここに捨てたかな、」「いやこっちだったかな、」などと全然違う場所を携帯電話で照らしては私を振り回し、「なんだこれは!自転車だった!」とか「こっちの方がもっと凄い物が落ちてるぞ!見に来てみろ!」などと目的を忘れて違う漂流物に興奮し、私をからかうので、

「遊び半分な気持ちならやめて下さい!私は真剣なんだッ!」と怒鳴るとすぐに肩をすくめ、コソコソ笑いながら四人して帰ってしまった。

 気に入っていたよそ行きのズボンをドロドロにしてダメにしても、結局バイアグラは見付からなかった。帰宅すると心配して寝ずに待っていた妻をガバッと玄関口で硬く抱き締め、鼻にツンとこみ上げてくる涙を堪えた。


(嗚呼、もうダメなんだ・・・神様の思し召しだ・・・歳だと思って諦めよう・・・)そう思いながら妻の手を握り締めて眠りについた。翌朝、早く、玄関のチャイムの音で目を覚ました。何事だろう?日の出前に・・・?きっと鶏より早起きな近所の老人に違いない・・・

 急いで起きて眠い目を擦りながら出てみると、やはり近所の老人会仲間が回覧板と観月会のお知らせのチラシを持って外に立っていた。そして、回覧板を渡すついでに、紙の包みをポンと私の手に載せ、言った。

「はい。これ、バイアグラ。この前欲しがってたやつ。タイに旅行に行ったら簡単に手に入ったよ」

その時、太陽が昇った。老人会仲間のつるりと見事に禿げ上がった頭にまばゆく黄金の後光が差した。嗚呼、神様・・・!!こんなところに降臨なさったのですね・・・!!

「あ・・・はぁ・・・どうも・・・ありがとう・・・」

私は呆然として、もう私の元には永遠に届かないと諦めていた手の中の宝を見下ろし、気の抜けた感謝の言葉しか出て来なかった。その場で中身を確認し、(朝日に輝くそれは人差し指の爪くらいのサイズで、銀色の台紙に整然と2列に並び、爽やかな水色、レモン型で、耳元で軽く振ると、一粒ずつ区切られた透明の小窓の中でシャカシャカと小気味よい音を立て、私に笑いかけてくれているようだった!)もう一度改めて感謝の念を伝えようと、顔を上げると、もう老人会仲間は目の前からいなくなっていた。

金木犀の垣根の向こう側で、隣の家の玄関チャイムが鳴らされる音が風に乗って聞こえて来た。清々しい、甘い空気の、静かな朝だった!

 私は早速、まだベッドの中で微睡んでいる愛妻の元へ、階段を二段飛ばしで駆け上がった。

「ねえ、可愛い僕の奥さん。優里亜さん。僕たちのもとに今朝何が届いたか、当ててごらん?」

うーん・・・?、と可愛く唸り、寝返りを打つ妻。私は白いレースの寝間着の襟に包まれたその華奢な肩をユサユサ揺さぶった。

「見てごらん、ほら、これだよ、これ!!バ・イ・ア・グ・ラ・だ、よ!」

畏れ多いその名を妻の耳元で囁き声で強調して叫んだ。妻は枕元の時計を手に取り、目を擦りながら、私に優しい苦笑を向けた。

「今日は孫達とピクニックに行く日ですよ。ひつじのショーンとコラボのイベントやってるって、六甲山牧場で待ち合わせ・・・今から急いでサンドイッチを作らなきゃあ・・・」

「サンドイッチ!ケッ、そんなもの、行ってからいくらでも買えるだろ!」

「私の手作りを楽しみにしてくれてるのよ。今それを試すのは無理。帰ってからにしましょう・・・」

「待ちきれないんだ!今すぐにきみが欲しい!愛し合いたいッ!良いでしょ?ねぇ、可愛い私の優里亜さん!!」

「少し辛抱してね。もっと可愛い孫達のために。ね?おじいちゃん。」

「嗚呼、きみはまたそんなことを言って僕を焦らすのか・・・!!」

私は頬にチュッと寝起きのキスをされ、お預けを食らった犬の思いでサンドイッチを作る妻のお尻をさすり、新神戸トンネルを経て山の上まで運転し、イライラしながら孫達に「宿題はもう済んだのか」、「早く帰って面白いテレビアニメは見たくないか」等と尋ねまくり、早く帰って妻と二人きりになりたい気持ちを隠さず全面に押し出して、やっとやっと、やっとこさ、帰り道の新神戸トンネルを運転する妻の隣で、本来ならば゛四等分に割ってからそのひとかけらを飲むように´と書いてある薬を、(シャラくせぃぃッッ!!)とばかり、一粒まるごと飲み込んだのである。


 私が薬を飲み込んだのはトンネルに入ったばかりのところだったが、すぐ助手席に黙ってジッと座っていられないくらい、居ても立ってもいられないような状況になってきたのだ!ムスコが!「家まで待っていられるかいッ!!」とドラ息子がズボンを突き破る勢いで猛り狂っている!!

「ダメだッ!!」私は非常駐車帯を視界に捉えた瞬間、思わずハンドルを掴み、妻に「危ない!危ないッ!」と叫ばれながら急ハンドルを切らせ斜めに突っ込み、レガシーB4を緊急停止させた。

「緊急事態なんだ!!見てくれ、こんなことになってる!!優里亜さん、もう待てない!!きみが欲しい!今すぐに!!!」

「翔さん!分かったわ!そんなに引っ張らないで!ボタンが取れちゃう!ちょっとだけ落ち着いて!!」

私は妻を脱がせるのを後回しにして自分のベルトを先に外した。ボタンなど引き千切る気でシャツを脱ぎ捨てアンダーシャツを剥がし去る。

「愛してる!愛してる!嗚呼、愛してるよ、僕の嫁!!スイートハート!!」

「ハニー!私もよ!」

はだけた私たちは縺れ合って這いずって後部座席に雪崩れ込む。

「ちょっと待って・・・きみはそのままで良い。動かないで・・・」

シートをスライドさせてフラットにする。妻の両肩を掴んで押し倒す。

「なんだか怖いわ、今日のあなた・・・焦らず、優しくしてね?お願いします・・・」

妻は目を閉じ、両手を二つの乳房の真ん中でギュッと握り合わせ、祈るような姿勢で横たわる。まるで神への捧げ物に処女を進呈した昔の御伽話の中のお姫様のようだ。

(この人は生まれてこの方、僕以外に男を知らない!この時代にあっては天然記念物のような女だ!私が大切にしなくては天罰が下る!!)その思いが暴走の最中にも優しいストップをかける。

「優しくするよ、もちろんだよ、可愛い人!」震える肩に唇を寄せる。嗚呼、この匂い!初めて嗅いだときと変わらぬ可憐な乙女の髪に咲く花の香り!優しくすると言ったけれど獣のような猛り狂うこの勃起がそれを許してくれるかどうか!

私は夢中で妻に口付けると、前戯もそこそこに、痛いくらいの勃起を宥めるため、

「すまん、入れるぞ!!もう我慢ならん・・・!!」

シートの肘掛けに忍ばせていた女性に優しい潤滑ゼリーをたっぷり妻に、私に垂らし、

「いくぞッ・・・!!」

ズプリ!見事、一撃必殺で奥まで貫いたのである!

「はぁあッんッ!!」妻の身体が釣り上げられた魚のようにビクンと跳ねる。私を求めて泳ぐ手を掴み、二十本の指をしっかりと絡め合わせて硬く握り締めた。

「いくぞ!突くぞ!突くぞ!痛いか?大丈夫?もう止められない、愛してるよ、優里亜あぁッッ!!」

一単語ごとに突き上げながら会話する。

「翔さんッ!」妻は目尻に涙を流している。「痛くないッ!愛してます!私も!もし痛くてもッ、止めないでッ!!」

「嗚呼ッ、可愛いよ、優里亜ッ!!きみに出会えてッ、良かったッ!!もう死んでも良いッ!!」

「幸せですッ、私もッ!!あなたと一緒に、今ッ、死にたいッ、くらいぃッ!!あんんんッ!!!」

「嗚呼!優里亜ッ!可愛い僕の奥さんッ!!」

「あぁッ、あぁ、翔さんんッ!!」

ダメだ、これ以上やると早々に出てしまうッ!私は突き進むペースを落とした。

「どう?気持ち良い?このまま続ける?それとも、後ろ向きも欲しいかい?きみはバックの方が好きだったね?」

「はい・・・」

爪を食い込ませて握り合っていた指を解き、狭い車内で体位を変える。バックの前に、妻が無言で私の胸を押し、騎乗位の体制に。彼女は実はこの体位も好きらしい。私の髪をほっそり長い指で梳り、喉元の匂いを嗅ぐ。すると連動して膣壁がキュッと私の熱い蝋燭を引き絞る。内壁の熱さに溶かされてしまいそうだ!

優里亜はしばらく私の情熱の蝋燭を目を閉じて内なる感覚に集中しじっくりと味わうかのごとく、表面的には手も足も腰も動かさないで、膣壁だけでまるで甘噛みするナメクジのように締めたり緩めたりして私の堅さや大きさ、形を確かめ、やがてゆっくりと微かに、やがて激しく、強弱を付けて腰を振り出した。

寝かされる側を味わってみて実感する。やはりきちんとしたベッドの上とは違い、凹凸も多くシートは硬く、妻のリズムに応えて腰を振り動かすのも大変だ。膝や脚や脇腹や腕やあちこちがそこかしこの硬い物にぶつかる。でも大丈夫。イメージトレーニングも予行演習もしょっちゅうやってきた。去年買い換えたこの車でも、前の車でも・・・

「嗚呼、何年ぶり?またこんな日が来るなんて・・・」

「四年ぶりだよ。それなのに、凄いよ、きみの腰使い。なんだか進化してないか?何故なんだ・・・?・・・まさかどこかで他の男と・・・」

「いいえ。そんなわけないでしょ。ずっと貴方のそばにいたのに」

「まぁ、そうか・・・そうだね・・・」

「腰使いが変わってるとしたら、去年から始めたフラダンス・ダイエットの成果かしら・・・?」

「きみは向上心の塊だね。常に進化していて新しい刺激をもらえるよ。僕のミューズだ!まるで同じ一人の女性と結婚し続けているとは思えないほどだ・・・素晴らしい女性だ・・・僕の奥さんは・・・!」

確かに妻の腰の振り方にはどこかエキゾチックな南国の緩やかな波長があった。海風、鳴き交わす白い鳥、髪に付けた真っ赤な花、一定の潮騒のリズム、永遠を感じさせる穏やかな思慕。

「ダメだ、やっぱりもう待てない!僕が上になる!」


 そしてここで、冒頭に戻る。


 念願叶って思い人と情事を成し遂げ、我が家に帰り着くと、すぐ、妻と二人、リクライニングベッドの下から、昔のアルバムを引っ張り出してきた。

「今夜は星を見に行こう!今の時期は綺麗な蠍座が見えるはずだ!まだあの原っぱは健在かなぁ・・・僕たちが初めてカーセックスをしたのはあの奈良の山奥だったね・・・!」

「世界には私たち二人しかいないみたいに真っ暗で静かで、薪を割るあなたの腕は力強くて頼もしく見えたわ・・・」

「そうだッ!カーセックスの旅に出よう!若い頃にカーセックスした場所を順繰りにまたやり直そう!スタンプラリーみたいに!聖地巡礼の旅だッ!」

「またお弁当を作らなくっちゃねッ!」

電話が鳴った。妻の携帯電話だ。聖子ちゃんの赤いスイートピー。仲の良い従姉からの着信だ。うち娘と同じ年齢の娘さんがいて、小さいときはよく子供達をまとめてスイミングスクールに送ってあげた。通話を終えると、妻が嬉しそうにはしゃいで私の首に両腕を回して抱き付いてきた。

「私も友達たちにバイアグラを頼んでいたの。ワンケース譲ってくれるそうよ!」

僕の電話も鳴り出した。主治医からだ。

「橋本さん、ご要望のバイアグラが届きましたよ。ご連絡までに!」

「ありがとうございます、ありがとう・・・!!」

玄関のチャイムも鳴った。ドアを開けると、昨日の夜私をからかって先に帰った釣り仲間と三人の隣の席の老紳士達が、しおらしい顔をして、膨らんだお詫びの紙袋を両手に下げて立っていた。

「昨日はすまなんだ・・・朝、起きてからジワジワと反省の念が湧いてきて・・・みんなで方々、知人親戚やら釣り仲間やSNSでも呼びかけて仲間を募って探し回ってバイアグラを掻き集められるだけ掻き集めてきたんだ。受け取ってくれ・・・」

「OK!昨日のことは水に流そうじゃないか!」私はバシバシと友の背を叩き、肩を組んで嬉し涙を拭った。


 人生、何事も、諦めなければ必ずや道は切り開かれる!

バイアグラも潤沢に手に入った。体力だけあって時間はなかった若い頃とは違い、今は有り余る遊び時間がある!失われた体力の分は、思いやりとネチっこい前戯・後戯の技を手に入れた!!さあゆくぞ!我が人生まだまだ折り返し地点なり!!来年は記念すべき愛妻とのルビー婚式でもある!!第二のハネムーンの地はタイで更なるバイアグラを仕入れて来ても良い!!

 私たちオシドリ夫婦はカーセックスの旅路をなぞる!!!!




(トンネル、完!)

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