ヘルメット
会話がやっと入る
夜、日が沈み月明かりで照らされる
月明かりが意外と明るいので視界はそこまで悪くはない
スライムはあいも変わらず頭の上
時折少し重くなっては元に戻り色々な木の実を渡してはくれる
今の所体調を崩すようなものは渡されていないしわりかし食べやすいものを渡してくれる
毒味でもしているのだろうか
何にせよスライム様様である
しかし昼に寝たせいで余り眠くない
探索するにも流石に森何かがでないとは限らない
唐突に襲われでもしたらたまったもんではない
とりあえず何処か身を隠せるか安置的な場所を探したい
ところでコレ目に被さっても透明度が高いせいなのか視界に入りきってしまえば特に問題が無く流石に鼻まではかかって来ないので
いちいち払いのけるのも面倒になり放っておく事にした
と言うか枝が顔面に来ても退けてくれるし唐突な葉っぱアタックも防いでいるのでいっそゴーグルとして思えば思うことはなかった
安全そうな場所を探して森の中少し明るい光が見えた
誰かがいるのだろうか
特に疑問に思うわけでも無くその方向に進むと
人がいた。いや人型の何かが居た
何処からの知識で何でかはよくわからないがゴブリンみたいだなとは思った
彼らはこちらに気がつくと武器なのか棍棒などを構えたがいかんせんとまどっているようだった
口々に人間・・・・スライム・・・・食われて・・・・?しかし人間は生きてる・・・寄生・・・?などと聞こえる
まぁ突然鼻から上をスライムに覆われたのが現れると驚くだろうがこれでも食われても無いし寄生されても無いしむしろ助けてもらっているからよくわからない
と言うか言葉がわかる。自分と明らかに肌の色背格好顔の形状人型と言う部分以外あってる場所があるのかわからない彼らの言葉がわかるのだ。
しかし武器は構えられている
こちらは何も無い丸腰だしいているならスライムが居る
暫く見つめあった後彼らの中の一人が痺れを切らしたのか話し始めた
「そこのスライム野郎、お前は何だ」
これは自分に言っているのか頭の上のコレに言っているのか分からないがコレはあいも変わらずプルプルするだけなので自分が答える事にした
「何だろうね。君たちが最初言った人間って奴じゃ無いのかい?」
相手は困惑した。仕方がないじゃ無いか分からないのだから
「改めて問おうお前はどっちだ」
強く武器を握りしめ直しこちらを真っ直ぐ見つめた
「どっちとは?それは敵対の意味なのか?」
相手は焦れったいとでも言うのかとても不服な顔だ
又痺れを切らした一体が言った
「俺が敵者ならまず見つけた時に奇襲を仕掛ける
俺ならそうするけどだ、お前はノコノコとでて来た挙句殺意も敵意もない正直きみが悪い
加えてその頭だしかも俺らの言葉がわかる。
受け答えは出来てるようだからな
しかしスライムに言語能力は余程の上位じゃない限り無いがお前は喋れてるお前はスライムなのか?人間なのか?」
とても真剣な顔で言われた
そして答えに困った。スライムでは無いとは思うが人間なのかも分からない記憶がないとりあえず
落ち着いて話するにはまだわだかまりが有るが
話せる分何とかなる気はした頭のコレも特に反応は無いけども
進みは遅い