プロローグ
「ついにこの日が来た!」
何が来たかって?
今日から僕は高校生になる。
そうつまりは入学式!!
僕はこの高校生ライフで青春を謳歌するのだ!
なんだそんな事かと思う人がいるかもしれない。
だが中学の僕はインドアで人見知りが激しかった。
まあコミ症ではないので慣れればどうって事はないんだが。
慣れる以前に人が寄ってこない。
部活は入っておらず、恋人はもちろん幼馴染も友達も0人だ。
勉強はイマイチだったがなぜか先生からも若干距離を置かれていた。
今思うと胸が張り裂けそうだ。
しかし!それも中学での話だ。
今では高校生!
中学のような過ちは犯さない。
「あ、あの、、、永にぃ、さっきから所々心の声が漏れてるよ。」
「うお!?お、お前いつからそこにいたんだ?」
「んーと、「ついにこの日が来た!」の部分からかな?」
「全部じゃねえか!、、、んで、なに?」
「なにじゃないでしょ、早くしないと遅刻しちゃうよ?今日は入学式でしょ?」
「え?今何時?」
そう言って時計を見た。
「あれ、もう8時!?やっば遅刻するー!!、、、ってお前はいいの?」
「私は明日だもん、今日まで休みでーす。」
くそ、羨ましい。
そう思いながら全力で支度をして食パンを口に全力で自転車をこいで行った。
僕の名前は榮倉 永斗さっきの通り僕は中学の時はぼっちだった。
いじめられていると言われたらそういうわけでもない。
ただ当時の僕は1人でいるのはかっこいいと厨二混じりで群れることを自ら拒否していた。
当時の僕を殴れるなら本気で殴りたい。
だがさっきも言ったが中学での話だ。
高校では青春を謳歌する!
その後ギリギリで間に合った。
美少女の角待ちハプニングを期待していたが当然そんな事は起こらなかった。
よしここからが本番だ!
待ってろ!我が青春!