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依頼、受領

「……は?」


 良治は自分でも思うくらい間の抜けた声を上げた。今彼女は、結那は何と言ったのか。


 『だから雇うわ。白神会東京支部の第四位階級退魔士・勅使河原結那として、退魔士・柊良治を』


 突っ込みたい箇所が幾つかある。それを整理して良治は隣の運転席に座る結那に投げかけた。


「雇う? 第四位階級? 俺を?」

「……珍しく混乱してるわね。新鮮な反応で嬉しい反面びっくりよ」

「ああいや。理解はした。つまり、組織に戻らないなら一時的に雇う、そういうことだな?」

「うん。どう?」

「どうって言われてもな」


 組織の人間が在野のフリーの退魔士を雇うことはままあることだ。実際に以前良治もしたことがある。知り合いでクラスメイトの退魔士に協力を要請したこともある。特段珍しいことではなかったが、それでも彼は一瞬混乱した。


「というか、俺はもう一線を退いて五年も経つんだ。戦力にはならないよ」


 実戦から遠ざかって長い。それは命懸けの戦闘を前提の退魔士にとって致命的だ。


「それでも。後方からの指揮を頼みたいの。……助けて、良治」


 車のドアを開けようと手をかけた良治の動きが止まる。消え入りそうな結那の声。きっとこれが最後の引き止めだ。そんな意思を感じて手が止まってしまった。

 自分の中に迷いが生まれてしまったことに彼は気が付いた。手が止まったことが何よりの証拠だ。今までは一貫して拒否してきたが、初めて迷いが、疑問がよぎった。


 退魔士と呼ばれたのも五年振りだ。あれから仕事として活動はしていない。今久し振りに呼ばれたことで昔の思い出が蘇ってきていた。

 復讐の為に力を手にした自分とは正反対に、大切な人を守る為に戦うことを決めた友人。彼は今どうしているのかと。彼だったらどうするのかと。――彼のように生きたいと思った自分が確かに存在していたことを。


「……はぁ」


 大きく息を吐いた。心を整える為のルーチン。頭をスッキリさせるための動作。


「――高くつくぞ。あと寄りたいとこがある。駅前のウニクロで良いから寄ってくれ。買いたいものがある」

「……うん、ありがと」

「泣くなって。ほら、時間あまりないだろうに。急ごう」

「……大好き、良治」

「ばーか。……さ、車を出せ」

「うんっ」


 結那の泣き顔なんて初めて見た気がする。それだけ嬉しかったのだろうが、良治としては非常に居心地が悪い。嬉し涙でも女性の涙は苦手だ。


 結那が手慣れた手つきで駐車場から車を出す。良治は免許を取っていないのでそれだけで感心してしまう。


「で、何を買うの?」

「服が欲しいんだよ。着替えたいんだ」


 目が赤い以外はいつも通りに戻った結那に返答する。工事現場の作業着は別にあるが、今の服装は動き回るにはやや重い。戦闘は出来るだけ避けるつもりだが、動きやすい服装にしておくに越したことはない。それにもう一つ理由があった。


「じゃあここで待ってるわね」

「ああ。すぐに戻ってくる」


 店から少し離れた場所で車を降り、小走りで入店する。

 欲しいものは決まっているので時間はかからない。Tシャツとその上に羽織る長袖のシャツを購入するとそのまま試着室を借りて着替えを済ます。

 しっくりと来るのを確認し、店員に礼を言って店を出る。なんだか懐かしい気分で車まで戻り、ドアを開けて助手席に滑り込んだ。


「悪い、待たせたな」

「別にそんなに待ってな……いいわね、それ。懐かしいし心強い感じするわ」

「だろ」


 黒一色の長袖のシャツ。彼の昔の通り名の由来となった服装だ。逃亡中は黒シャツを避けていたのでこれも五年振りだ。

 どうしても退魔士という仕事から夜間に活動することが多く、目立たないために黒シャツを着用しだしたのだが、いつしかこれがトレードマークのようになっていた。


「頼りにしてるわ、《黒衣の騎士》さん」

「ああ、出来るだけのことはするよ、《拳闘姫けんとうき》さん」








 さすがに寒かったので黒シャツの上に上着を着ていた。実戦になるまでは動きやすさよりも防寒が必要なのは言うまでもない。良治は身体が丈夫な方ではないので対策をしておかないと容易に風邪を引いてしまう。

 都心部から宇都宮まで車でおよそ二時間。東北自動車道に乗ったのでここからは一本道だ。道もそんなに混んでいないので渋滞に巻き込まれることはなさそうだ。


「さっき聞きそびれたけど、『第四位階級』ってなんだ?」


 運転が安定してきたのを見計らってハンドルを握る結那に尋ねる。良治は運転できないのでいつ聞いていいのかタイミングがわからなかったのだ。結局見通しも良く迷うことがない高速道路まで聞けずに来てしまった。


「え、あれって良治が決めたんじゃないの。私はそう聞いたけど」

「え?」


 前を向いたまま答える結那の言葉は予想外だった。しかし規則を作った時のことを冷静に思い出してみると、そんな記憶もあるような気がする。


「……ああ、思い出した。草案を作ったな。確か抜ける時に隼人さんに書類やら資料やら全部預けた中に入ってたはずだ。というかあの草案そのまま使ったのか……?」


 あの頃の白神会の組織階級はほぼ存在していなかった。トップに総帥の白兼隼人、その下に四流派と呼ばれる四つの流派の継承者、さらにその下に各支部の支部長に構成員。そんなざっくりとした構成だった。

 そうなると人数が増えていった時、正確に戦力を把握できないのではないかと感じて階級制度を取り入れようと考えた。そうなれば京都本部などでも各支部の戦力の把握が容易になるし、仕事に充てる戦力の数値化や基準作りにも役立つ。


「草案がどんなものかは知らないけど、良治が抜けてからちょっとしてから使われ出したわよ」

「ああ、じゃあほぼそのまま使ったな……で、詳しく聞いていいか」


 さすがに全部が全部そのままということはないだろう。それに五年前に作った書類の全てを覚えてはいない。そこまで物覚えは良くはなかった。


「そうね。まずそれぞれの退魔士に合わせたタイプ……近接型とか遠距離型、魔術型とか万能型とかあるのは覚えてる?」

「ああ、その辺のは覚えてる。適性があれば複数のタイプになれるんだっけか」

「うん。更にそのタイプ別に十階級でランク分け。七級で一人前扱いね」

「思い出した。十級が新入り、九級が見習い、みたいなやつか」


 少しずつ思い出してきたことを口にする。

 確か作った時に心がけたのは、下の方は上がりやすく上の方は上がりにくくしたことだ。具体的には七級の一人前までは上がりやすいがそれ以降は実力がなければほとんど上がることはない。実力に合わせて実績も必要にしたことを思い出した。


「そうそう。あと複数のタイプの階級が七級以上で同ランクの場合、一つ上の扱いになるわね。タイプ別の階級がそのまま退魔士としての階級になりがちだけど、継承者や支部長の人はだいたい一つ上のランクになりがちね」

「ああ、実績か。あとはそのレベルになると複数のタイプ持ってる人も多いか」

「そゆこと」


 基本的に退魔士の世界は実力主義だ。まず個人の力が求められるが、それだけでは組織運営は成り立たない。そこで両方のタイプに一階級だけ上げられるシステムを足した。良治の案が採用されたのを見ると問題はなかったようだ。


「私を例にすると、近接型五級・第四位階級退魔士って感じね」

「待て、近接型五級って……いやよく考えれば納得か」


 七級で一人前。しかし隣の運転手は五級と言う。五級はもう一流というレベルだったはずだ。そのことに驚いたが、彼の知る勅使河原結那という退魔士を思い出せばそうおかしいことではなかった。

 肉弾戦、格闘戦を得意とするインファイター。良治も身のこなしにはそれなりに自信はあるが、少なくともステゴロでは結那には勝てるビジョンが見えないレベルだ。


「というか白神会の中で武器なしで勝てる奴っているのか?」

「いるんじゃない? 私はまだ会ったことないけど」

「……そっか」


 多分いないだろう。少なくとも五年前の時点では誰もいなかったはずだ。あれから更に力をつけているだろうと思われるので、他の追随を許さないレベルに達しているかもしれない。


「ね、私からも一ついい?」

「ん、なんだ」

「良治、太もも見すぎ」

「……すいません」


 少し恥ずかしそうに言う結那。

 彼女はミニスカートにニーソックスという恰好だ。つまりいわゆる絶対領域がある。気にしないようにはしていたがどうしてもちらちらと見てしまっていた。


「……ま、いいけどね。良治がこういうの好きなのは知ってたし」

「え、俺言ったことあったっけ……?」

「ないわよ。でも視線とかでわかるもの。女の子はそういうの敏感なんだから」

「……まじか」


 途轍もなく恥ずかしい。女性が視線に敏感という話は聞いたことがあったが実際に実感したのは初めてだ。数年前の自分に言いたい衝動に駆られた良治は流れる景色に目をやって現実逃避する。


「ああ、まだ良治が知らなそうなことがあるわ」

「ん、なんだ」


 話と空気が変わってくれるならなんでもいい。そんな気持ちで結那の話に乗る。というかきっとこれは彼女の助け舟だ。ありがたく助けてもらう。


「三年前かな。和弥たち結婚したわよ。綾華さんは今妊娠中」

「……そっか。幸せになったなら良かったよ」


 親友の結婚が心から喜ばしい。だがそれをその場で祝えなかったことに少しだけ心が痛んだ。自分で離れたとは言えだ。もしいつか会うことがあったなら直接言いたいなと思う。


「そんな他人事みたいに言わないで、今度会いに行って言えばいいじゃない。良い機会だし」

「……だな。考えておくよ」

「良治の考えておくはあんまり信用ならないのよね。政治家みたい」

「ひでぇ言われようだ」


 あまり前向きに考えていたわけでもないので彼女の予想は当たっている。しかしそれを否定することもなく流す。結那が苦笑するのがドアの窓越しに見えた。


「ちなみに和弥と綾華さんの階級は?」

「えっと、和弥が近接と特殊が三級で第二位階級、綾華さんは魔術型五級で第四位階級ね。ちなみに隼人さんは近接二級の第一位階級よ」

「和弥と隼人さんすっげぇな。もう本当に格が違うって感じか」


 自分の設定した階級だが、正直そこまで上に行く人間が存在するとは思っていなかった。隼人は白神会の総帥という立場もありかなり上位に設定されることは予想できたが、和弥は完全に予想外だった。

 健全な肉体に健全な精神、適切な環境の恩恵だろうか。和弥自身が生来持っていた資質も大きいだろうが、周囲の人々や環境が更にその才能を伸ばしたのだろう。実際組織を抜ける前の良治も、彼の伸びしろや可能性を広げるように訓練や仕事を振っていた。その成果が意図した通り順調に力を伸ばした一因となったのかもしれない。


「和弥はもう隼人さんと同じくらい強いんじゃって言われてるわよ。《剣聖》と同レベルだって」

「さすがにもうどうしたって勝てそうにないな。昔は五分だったけど。《暴炎の軍神》てのが名前負けしなくなったか」


 本人は大仰な名前を嫌がっていたが、もはやそんなこともないだろう。日本最大の組織の最上位に近付いているのだから。


「というかもう和弥は『四護将』クラスってことか……。そういや一つ空席になってたけど結局どうなったんだ」


 四護将とは日本トップクラスの四人を指す称号だ。良治が抜けた時には一つ空いていたが、そのあとどうなったのか。もしかしたらという可能性を含んで尋ねる。


「うーん、結局未だに空席よ。別に誰かがそれを決めるわけでもないし。名乗ったもん勝ちらしいけど、名乗ったら名乗ったで実力がなければ潰されるだろうし」

「あの羅堂道元の後だしなぁ。あと三つはほぼ世襲みたいなものだし、変に出しゃばったら他の四護将を敵に回す可能性もあるか」


 良治の知識にある残りの四護将。まず筆頭とされているのが白神会の総帥にして《剣聖》の名を持つ白兼隼人だ。綾華の実兄にして、婿入りした和弥の義兄になる。掴みどころのない雰囲気を持つものの、実際は計算高いところもある最強の一角だ。

 そして九州を治める神党の党首、立花雪彦。穏やかな微笑みを絶やさない優男だがその実力は四護将の名に恥じない。良治も何度か会ったことがあるが底知れない力を感じていた。

 最後の一人は今回話に出た霊媒師同盟の志摩しまなだれ。数年前に世代交代したと噂されたが詳しいことはわかっていない。代々女性が盟主を務めるとされていることくらいだ。


「そんな感じかしらね。あと聞きたいことはある?」

「まどかは東京支部だよな。天音は?」

「えーと、確か新発田に仕事のある時だけ使う小さな拠点があるからそこに行くって。それより北はもう霊媒師同盟の影響力あるみたいで」

「あー……昔調べたことあったな。新潟全域は白神会で纏まってなかった気がする」


 県ごとできちんと支配勢力が決まっていればわかりやすいのだが、実際にはそんなことはない。同じ市でもばらけていたり、神社やお寺が一か所だけ周囲に靡かないこともよくある。


「それにしても新発田か。守備重視なら新潟まで下がるのがセオリーな気がするけど……いや守備は放棄して乱戦に持っていくつもりか? もしそうなら作戦立案は天音だな」

「よくわかったわね。向こうには長野支部の人たちが行ってるけど、その補佐は天音がしてるはずよ。……ねぇ、一つ聞きたかったことあるんだけど、いい?」

「どうぞ」


 許可しなくても結局そのうち聞いてくるはずだ。結那はあまり溜め込むことが出来ない性格なのはとよく理解している。それならストレスまでも溜め込んでしまう前に聞いておいた方がいいはずだ。今なら他の人に聞かれる心配もない。


「良治、天音のこと好きでしょ。恋愛感情的な意味で」

「そうだな、好きだよ。まどかと結那と同じくらいには」

「……反応に困るわね」

「でもまぁ本音だから」


 誰も少しずつベクトルは違うが、誰が一番好きかは決められない。それに長く会っていなかったこともあって軽々しく誰かを選ぶことなど出来ない。三人もそれを望んでいないだろう。そもそも三人が良治のことを今でも好きだという証拠もない。出来れば曖昧にしておきたかった。


「……ま、今はそれでいっか。ええと、それで私たちは宇都宮支部よ」

「まぁそうだとは思ってたけど。宇都宮支部の指揮を執ってるのは赤月さんか鷺澤さん?」


 昔戦場を共にした二人を思い出す。二人とも一人前以上と言える実力の持ち主だ。彼らがいるなら良治はやりやすいし、やることも少なくて済むはずだ。


「今の支部長は鷺澤さんよ。赤月さんは……去年亡くなったわ。戦死よ」

「赤月さんが……?」


 良治の言葉が詰まる。にわかには信じられなかった。

 彼の知る赤月政大まさひろという人間はそれは強い退魔士だった。関東でも一、二を争う剣士で《暁の勇者》とも呼ばれ、言葉は荒々しかったが目下の者には優しさを覗かせるような人間で慕われていた。


「うん。仕事の最中に魔族と鉢合わせて、鷺澤さんを庇って……」

「魔族か……それでも信じられないな。それでその魔族は?」

「赤月さんと相討ちになったって。あの富士山での件以来、魔獣や魔族が時々現れるようになったじゃない。だからそれもそうだろうって」


 高校三年の秋から冬にかけての頃、富士山を舞台にした非常に大きな事件があった。誰もが死にかけた末になんとかなったのだが、その事件以来日本各所に歪みが生まれたのか魔獣や魔族が突然現れることが時々起こるようになったのだ。

 魔獣も一般人からすれば遭遇したら即死に繋がるようなものだが、魔族の危険性はそれを凌駕する。退魔士であっても苦戦は免れず、一人前程度では一方的に殺されてしまうだろう。


「結局突然出現する現象については収まったり原因は解明されてないんだな?」

「そうなのよ。正直調べようがないって感じね」


 良治も長い期間ではないが調べたことはある。しかし成果は皆無だった。


「まぁなぁ……『魔界との関係性と、その扉の発生について』なんてどう調べろって言うんだって感じだもんな」


 魔獣や魔族、それは魔界という別世界に生きる獣や知性ある生き物の総称だ。ほとんどの場合敵対し、殺し合いに発展する。それは彼らが世界にある負の感情などを主食にしている為だ。人間を傷付ければ手っ取り早く糧が手に入り、飽きたら殺せばいい。彼らは人間の命などに価値を見出していない。


「そういうこと。結局そのまま放置ね」

「仕方ないな……。ええと結那、それじゃあ向こうに着いたら鷺澤さんの指示に従えばいいのか」

「そうなるわね。一応私が鷺澤さんのサポートに入るから、良治も一緒にお願い」

「了解。でも過度な期待はしないでくれよ」


 謙遜ではなくそう思う。何しろ良治にはブランクがある。退魔士としての感覚も体力も結那たちとはずれているはずだ。

 あくまでも鷺澤薫や結那のサポートと割り切ったほうが上手くいくだろう。


「わかったわ、まどかや天音と同じくらいの期待にしておくわね」

「……頑張るよ」


 一瞬ちらりと視線を向けてウィンクした結那はとても魅力的に映った。


(ほんと、まったく大した女だよ)


 苦笑いで答えると、彼女は小さく笑って車のスピードを上げた。




【魔界】―まかい―

魔族や魔物の住むとされる異世界。魔族にもかなりの種類があり、蟲族、鬼族、人魔族など多種多様。意思の疎通が出来る魔界の住人を魔族と定義する。

人間、魔族ともに行き来の出来る者は限られ、それもほとんどが一方通行な場合が多い。


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