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深夜、屋上、語らい

「うーん、楽しかったわね!」

「はは、私たちは早々に敗退してしまったけどね」

「無念だった」


 京都からの帰路に立ち、高速道路に乗ったところで大満足といった表情で大きな伸びをしたのは林麻沙美だった。当人は観戦者だったが、同じ名古屋支部で参加をした丹羽三郎と柴田郷太を精一杯応援をしていた。そのことを二人とも感じていたので早々に敗退してしまったことに申し訳なさを覚えていた。


「もっと勝っては欲しかったけどね。ま、参加していない私が言うのもおかしいけど」

「いいや、期間中はサポート助かったよ。それに応えたかったのは本当さ」

「ああ。もう一つくらいは勝ちたかったが」


 二人とすれば予選を突破した時点であとは挑戦者の気持ちだった。しかしサポートを率先してやってくれた林の思いに、十分に応えられなかったことを悔しく思った。


「でも得る物はあったんじゃない?」

「そうですね。得る物はありましたし、何より楽しかったですね」


 車を運転している上司に笑顔を向ける丹羽。彼女の横顔に憂いはない。一時期とは別人のようだ。


「瑠璃子さんも楽しかったですか?」

「ええ、そうね。総帥に会ったり緊張するようなこともあったけど、良い気分転換にはなったわね」


 運転手役の村瀬瑠璃子が支部長代理から支部長に、丹羽が副支部長に就いたのは今から二ヶ月ほど前のことだ。しかし昇進したからといっても喜ばしいことではなかった。事件が解決してもやはり重い空気は払拭できないままで、誰もが切っ掛けを探していた。


(誰の為にも、良かった)


 そこに訪れた武芸大会という切っ掛け。丹羽と柴田は参加を即断し、そこに林が瑠璃子を誘った。それは正解だったと言える。

 彼女本人も言っていたように良い気分転換になったようだ。


(大会の開催には柊君も関わっていたと聞く。益々頭が上がらないな)


 改めて感謝の念を覚え、丹羽は流れる景色に目をやった。










「余り落ち込んでないみたいですね」

「ああ。もう終わったことだからな」


 揺れるマイクロバスの車中、一番後ろの席で並ぶ玖珂祥太郎とその妻加奈は落ち着いた表情で言葉を交わしていた。

 加奈は優勝候補と呼ばれていた夫が、決勝トーナメント二回戦で敗退してしまったことを夫自身が気にしているかと思っていたが、それほどでもないようで安心する。


「言い訳になってしまうが、正直相手が悪かった。まぁそのまま優勝してくれたから俺の株もさほど落ちてないはずだ」

「確かにそうですね。総帥がそのまま優勝しましたから」


 祥太郎に勝利した隼人がそのまま優勝したので、紅牙流継承者としても長野支部長としても面目を保てたところはある。相手が悪かったと、なら仕方なかったと。


「だが」

「?」

「次は負けない。確かに今は届かなかった。大会を終えて、たくさんの参加者を見て、自分の実力がどの程度なのか理解できた。――だからこの経験を次に活かす」


 祥太郎は優勝候補と呼ばれていたが、同様に優勝候補と呼ばれていた者もいる。そしてそれ以外にも実力者が居た。

 祥太郎自身が今回の参加者の中でどれくらいなのか、それを考えた結果、自分は十位くらいという認識になった。優勝候補と持て囃されいた自分に腹が立つ。

 しかし、これは長い人生のたった数日のことだ。この先の方が長いのだ。懸命に努力をし、掴み取ればいいだけの話だ。


「――そうですね。一緒に頑張りましょう」

「ああ、頼むよ」


 長い人生を共に歩む人が居る。かけがえのない充実感に満たされて、二人は強く手を握った。











「もしかして酔った?」

「いえ、そんなことは」

「ならいいんだけど。佑奈ちゃんちょっと元気ないように見えたから。疲れちゃった?」

「それは、そうですね」


 新幹線での帰路、並んで座る眞子と佑奈。普段から余り口数の多くない佑奈だったが、少し塞ぎ込んでいるような雰囲気だった為声を掛けたが、それは眞子の勘違いだったようだ。

 だが疲労は間違いなくあり、ゆっくりと休んでほしいとも思う。佑奈は体力に自信はない。蓮岡家当主、蒼月流継承者として参加し、その精神的疲労とそれなりの期間の遠征。疲れていないわけがない。


(疲労困憊で眠ってないだけ凄いのよね。……成長しちゃったのかな)


 立場と責任が人を成長させることはままあることだ。それが良いことなのか悪いことなのか、それは眞子には判断出来ないが。


「私がやらなきゃいけないことって沢山あるんだなって。そう思ったんです」

「……でも無理はいけないわ。ゆっくり、少しずつね」


 眞子の言葉は彼女の成長を阻害することかもしれない。だがそれでもずっと妹のように接してきた子に無理をさせたいとは思えず、そんなことが口をついてしまう。


「でも、みんな頑張ってます。頑張ってました。眞子さんも、お姉ちゃんも、良治さんも。……だから、自分も頑張りたいなって、そう思ったの」


 ほんの少しの、何か覚悟をしたような微笑みを浮かべる佑奈に、眞子はもう彼女を子供扱いしてはいけないのだと、そう感じてしまう。

 いつまでも甘やかしていたかった。だがそれはもうおしまいなのだと。


「――うん。わかったわ。頑張って」

「ありがとう、眞子さん」

「でも、無茶なことはしないでね?」

「もう」


 応援をしていきたいと思ったが、それでも最後にそんな言葉が出てしまい、二人で笑ってしまった。








 北海道は洞爺湖。そのほとりのこじんまりとした倉庫。そこには一人の男が立っていた。

 冷え冷えとした埃っぽい倉庫は使われなくなって数年が経っていることを伺わせている。こんなところを訪れるのは後ろ暗いことがある者くらいだろう。


「待たせたな――ん?」


 携帯電話を片手に現れた男は訝し気にこちらを見たあと、驚愕した。


「な、何故貴様がここに居る……!」

「それは貴方の指示を受けていた館湯坂さんが死んだからですよ」


 短く刈り上げた髪に丸眼鏡。冷たい眼差しの男、上尾前進兵が冷静に言い放った。


「何を……そもそも館湯坂はお前の部下だろうに。俺の指示など受けるわけが」

「私の部下でしたが、以前は貴方の部下だったことがありましたね。彼の携帯電話から最近貴方との通話が記録されています。当然ですが調べさせていただきました」

「それは、お前と上手くいっていないという相談だ。断じて指示など」

「安心してください。館湯坂かれはちゃんとメモを残してありましたよ。溜魔玉を盗み出す算段、貴方との通話内容。……ああ、通話内容は録音されています。当然ですね」

「な、そんな馬鹿なことがあるかッ! 俺は記録を取るなと――!?」

「どうも、ありがとうございます。まさかこんな簡単に零してくれるとは思っていませんでしたよ」

「ぬ、ぬぅぅぅぅ……!」


 自分でも失言だと感じてしまい、睨みつけながら唸る男。

 だがすっと表情が消え去ると、男は何かを諦めたように笑った。


「ここまでか。残念だが仕方ない――グッ!」

「――自害とは。潔すぎますね。桜野さん」

「はーい。映像音声共に問題ナシです。これ何処かに送ります?」


 影からひょこっと出てきた桜野聖来がデジカメ片手に上司に訊ねる。


「いえ、いいでしょう。とりあえず保留で。幾つかの媒体に保管しておいてください。いつか必要になるでしょうから」

「了解でっす」


 上尾前の指示で情報と形跡を集めた聖来だったが、先程言っていたような証拠は何も見つかっていない。だからこそ男は反論していたのだが、それ自体が罠だとは直ぐには気付けなかったようだ。


「終わったみたいですね。お疲れ様です」

「ええ、つつがなく。並橋君、邁洞君もありがとうございました」

「元はと言えば僕たちのミスからでしたからお気になさらず」

「……気にしないでいい」


 扉の外で待機していた二人が倉庫に入り、男の死体を一通り調べてから慣れた手つきで黒い袋に詰めていく。そしてそのままワゴン車に積み込んだ。


「これで終わりじゃないんですよね?」

「ええ。残念ながら。しかし続きはまたいずれ。今回の所はここでお終いとしましょう」

「わかりました。ではまたその時に」

「ええ。お願いします」


 車に乗り込んだ上司に平太は話しかけ、返答に満足して頷く。


(なんで大人しく死んじゃうのかな。拷問に耐えられそうにないからかな。でもまぁ同じことだね)


 死体を載せたまま車を走らせる。目的地は本拠である札幌市だ。他の地域の管理官や上層部に報告をしなければならない。


(――だって、自分が生き残ったら不利になる誰かが居て、生き残ってても口封じされる危険性が高いってことでしょ?)


 自分たちの出番は近いうちにまたある。それまでの休暇を恋人と過ごそう。

 そんなことを平太は考えながら車窓から煌めく星空を眺めながら、車の運転を続けた。










 雲が月と星を閉ざし、空に光は見えない。だが雲が広がっていなくても満天の空は望めないだろう、この東京都心では。


 良治は京都から帰宅した翌日の夜、上野支部の屋上で一人風を浴びていた。色々と起こったこと、起こりそうなこと、そして自分の感情の整理をしたかった。これは身近な者がいる前ではしたくないことだった。


「なにか用ですかね」

「その直ぐに気付いて声を掛けるとこ、嫌いです」


 いつかの焼き直しのようにゆっくりと振り返り、そっと降り立った闇梟に目をやる。今回は前回のミスを踏まえていたようだった。


「それで、なんですか」

「……珍しいですね。好戦的に見えますが。再戦でもしますか?」

「いいですね。乗りましょう」

「えっ」


 闇梟が狼狽する。軽口だとは理解していたがここでやり合うのも悪くない。そう思って転魔石で小太刀を喚び出す。


「あ、その、本当に?」

「誘ったのはそっちだろうに」

「それはそうですが……失礼しました。撤回致します」

「残念だ」


 小太刀を戻すと緊張が解けたようで安堵の表情を浮かべる。その反応が、本当に残念だった。


「……何か、悩みでも」

「それを貴女が聞いてくることに少し驚くけれども。まぁ、そんなところです」


 闇梟が良治を気遣うなど初対面を思えば考えられないことだ。それだけ今の良治の様子がおかしく見えるということに、言ってから気が付いて肯定をした。


「武芸大会の結果に満足していなかったり……いえ、それはないですね。決勝は充分以上に健闘していました、何より準決勝で和弥様に勝った」

「そうですね。決勝も全力を尽くしましたよ。尽くしてあの結果ですが」


 全力で、真っ向から打ち合った結果、十分ほどでガス欠になった良治を隼人の本気の一刀を襲い、そのまま終わってしまった。準決勝での和弥との影響は大きくあったが、それを抜きにしても負けていただろう。更にあと十分耐えられた、それくらいの違いだろうと良治は思っている。


「私は、貴方に勝ってほしかった」

「それは組織的な意味で、ですね。まぁ大概の人はそう思ったでしょうよ。なんせお館様引退しちゃいましたからね」


 大会終了の締めの言葉の最中、何を思ったか白兼隼人は白神会総帥を退くことを発表した。

 事前に知らされていた者はほぼ皆無で、会場は大混乱に陥った。


「まさか旅に出たいと思っていたんだ、なんて言われるとは思っていませんでした。でも最初から優勝したらそうしようと考えていたのかもしれません」

「それは同意ですね。今後は綾華さんが非常に大変で可哀そうですが」


 綾華には決勝直前に伝えられていたようで、しかし他言無用とのことで和弥にも相談できなかったらしい。更に言うなら黒影流次席である彩菜にも伝えられてなく、珍しく驚いていたようだ。


「穏人様が成人するまでの総帥代理、その後は新しい総帥の後見人として。心身ともに負担は増し、それはいつまで続くのかわからない」


 闇梟の言葉通り、隼人は妹の綾華を総帥代理に指名し、穏人成人後に総帥を譲ること、綾華はその後見人になることを最後の役割として指定した。


(正直白神会がどうなるかはわからない。綾華さんの能力ならこなせるとは思うが、負担が大きいのは間違いない。実務としては今までと変わらないかもしれないが)


 最後の決済や判断だけを隼人に委ねるような体制だったようで、そうなら今までと余り変わらない気もする。だが実際どう感じるかは綾華自身にしかわからないことだ。


「それを不安に思っても支える人がいるなら綾華さんは大丈夫だとは思いますよ。別段メンタルが弱いわけではないですし。……まぁ、この結果を考えると勝っておきたかった気はしてますし、少し罪悪感はありますが」


 知っていたならなんとかなったかと問われても、結局結果は同じだろう。少なくとも良治は全力を出し尽くしたのだから。


「違うのなら、では――」

「いいですよ、別に当てようとしなくても。単純に今後のことについてどうしようかってことですから」

「今後のこと?」

「ええ。このままでいるか、去るか」

「それは……」


 明らかに闇梟が動揺している。それが良治には面白く感じた。嫌いと明言している相手が組織を離れるかもしれない、そんな嬉しいはずの話に彼女のテンションは落ちている。


「あまり同じ場所に長居していると何処かに別の場所へ行きたくなってくるんですよ。でも今の自分にはここでやらなきゃいけないことがあり、見届けたいこともある。そんな感じで迷っていたりするんです」


 どちらも良治の本心だ。だからこそ迷いが生じ、決めかねている。


「いなくなる、のですか……?」

「まぁいつかは。今すぐというわけではないと思いますが」

「よかった……」

「よかった?」


 それではまるで今すぐにいなくならなくてよかった、という風に取れる。そんな響きに良治は苦笑した。普段口にしているいるよりかは嫌われていないかもしれない。


「いえ。それで、少しは落ち着きましたか」

「まぁ少しは。すいません、話を聞いてもらって」

「お気になさらず。先に訊ねたのはこちらですから。……でも、何故私に?」


 闇梟の疑問は当然だろう。闇梟から訊ねたとはいえ、内面に立ち入るような内容、もっと身近な人間に相談すべきことだ。そして闇梟は身近な人間ではない。身内ではない。


「……そうですね、身近な人間ではないから、ですかね。そして話しても影響が少ないというところですかね。別に誰かに話そうとはしないでしょう、貴女は」

「まぁ、それはそうですが……ああ、なるほど。適度に離れた関係だから、というわけですね」

「そういうことです」


 良治の周囲は非常に仲が良い。なので誰かに話してしまうとそれが一気に広がってしまう。口止めをしても早いか遅いかの違いだろう。


「もし私が誰かに話してしまっても、貴方は特に思うことはないのでしょうね」

「少しは落胆しますよ、たぶん」

「嘘ですね。貴方は私に期待をしていない。そうなったか、くらいにしか思わないのでは?」

「かもしれませんね」


 あっさりと肯定する。期待するから裏切られる。なら期待をしない。起こったことは起こったこととして認める。それだけのことだ。自分と関わりの薄い人間ならそれがいい。


「柊良治、貴方よく今まで生きてこられましたね」


 嫌悪するような、実際そうなのだろう、そんな視線を浴びて良治は苦笑する。自分でもそう思っているからだ。


「貴方は酷くいびつです。不安定です。どうしてですか?」

「そんなこと言われても。多少自覚はありますけど」

「……貴方の経歴、戦歴を見たことがあります。貴方はいつだって誰かを、周囲を守ろうと戦ってきた。凄いと思いましたよ。こんな戦い方をして生き残っていることが」

「そんな戦い方をしてきたのは和弥の方ですよ。一緒にいたから自分も巻き込まれただけで」

「違います。私が言っているのは『柊良治の戦闘行動』です。貴方は余りにもギリギリの戦闘が多い。自分の命を一つの駒として扱っている節があります」

「そんなこと考えながら戦えるほど余裕はないですよ?」


 闇梟の言葉は真実だ。戦局を変える為に、安定させる為に必要だと思えば命を賭けて戦場に身を投じた。他の誰かを犠牲にさせたくないから、自分を率先して駒にしてきてきた。


「嘘ですね。じゃあ何故……?」


 それは良治の一番奥の、簡単に触れて欲しくない場所の話だ。考えたところでわからないだろう。その理由をきっと彼女は知らないだろうから。


「そんなじっと見詰めても言いませんよ」

「……そういえばそういう人でしたね貴方は」


 人じゃないけどね、と言いそうになって笑う。それが答えだと。


「話してくれそうにないので私は行きます」

「はい。お疲れ様でした」

「でも最後に一つだけ。――自分の命を軽く扱うのは良いことではありませんよ。そういうところ、嫌いです」

「聞くだけは聞いておきますよ。……俺は別に嫌いじゃないですけどね」

「貴方って人は……はぁ」


 大きな溜め息を残して姿を消す闇梟。風が吹いて、途端に寂しく感じた。

 なんだかんだ言って、彼女はお人好しだ。黒影流とは思えないくらいに。


「ま、やるべきことをやってから考えよう。これは義務だ」


 去る日は必ず来る。それまでに少なくとも皆を納得させるだけの成果を残しておかなければならない。

 別に喧嘩別れをしたいわけではない。可能なら笑って見送ってほしいと思う。


 自由に生きる。なんと難しいことかと痛感する。

 それと同時にこういう風にしか生きられない自分が弱くも思う。


(――戻るか)


 時間は有限だ。だからこそ価値がある。

 まずは明日の為に身体を休めよう。


 そして良治は大会を思い出しながら屋上のドアを開けて――静かに閉じた。











「――フム。ここは何処かの」


 ボロボロの黒い布を巻きつけた存在がしわがれた声で呟く。数秒前、唐突に出現した黒いゲートは、周囲の瘴気を根こそぎ吸い取った後消え去っている。


「強力な力がぶつかった、か。ま、有難いことじゃ」


 山々の中に整い開けた場所。そして建物。周囲には幾つかの小さな建物がある。しかし誰一人としてこの場所には存在していなかった。


「久方振りの人間界じゃ。楽しませてもらうとするかの――カカッ」


 襤褸布の隙間から虫のような脚、赤い瞳を覗かせたそれ・・は不気味な笑い声をさせ、闇に溶けていった――





【自由気ままな退魔士譚】―じゆうきままなたいましたん―

柊良治が自分の気持ちのまま歩んでいく道。

増えた弟子たちに自分の技と知識をどれだけ教えられるか、それが若干の不安と心残りになっている。

しかし、もう一度自分の過去に蹴りをつけないとならない状況に陥ることを、彼はまだ知らない。

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