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幕間
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冒険者崩れのゴロツキ達が叩き出され、店の中が喝采に包まれる中、奥のテーブルに座った客は静かに水の入ったグラスを傾けていた。
「見つけた…」
目深にかぶったフードの奥から店を出て行く圭護を見つめ、かすかに呟く。
「お客さん!ウチの店のおごりだけど何にします?」
テーブルに来た給仕の女性に声をかけられて我に返ったその客は、去って行く圭護の後ろ姿と給仕の顔を交互に見て、やがて言った。
「お酒はいらいらないから一番ボリュームのあるお料理を。そろとこちらの支配人さんにお話ししたいことがあるのですけど…取り次いでいただけます?」




