掌編小説集2 (51話~100話) 箱 作者: 蹴沢缶九郎 掲載日:2016/02/02 目の前に箱がある。中が気になるので蓋を開けると箱が入っていた。 その箱を取り出し、蓋を開けるとまた箱が入っている。まるでロシアの民芸品マトリョーシカの様だ。 再び箱を取り出し、蓋を開けるとまたまた箱が入っている。その箱を取り出し、蓋を開けると箱が入っていて…。 その行為を何度か繰り返したところで、箱の大きさが全く変わっていない事に気づく。今まで取り出した箱を見て謎が解けた。 取り出した箱と共に縮んでいたのだ。