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 半島は地震の極めて少ない土地だ。

 あっても日本のそれとは比較にならない程軽いものに過ぎず、大地震と呼べるような規模も数十年に一度あるかないか、といったレベルだ。まあ、そもそも世界の例を見れば地震の度に強化されていく日本の地震対策の方が珍しいとも言える訳だが……。

 さて、そんな地域で地震が起きるとどうなるか?

 日本でならちょっとやそっとの震度ではたいした事にはならない。

 では、日本でさえちょっとやそっとでは済まないレベルの地震が日本程対策を必要としない地域で起きるとどうなるか?

 答えは……まあ、悲惨な事になる。

 当然火災は発生し、街は大混乱。そこへ悪魔の襲撃が発生する訳だ、二重三重に酷い事態が発生する。


 こんな時代だ。

 半島にもきちんと迎撃の為の部隊は存在していた。

 しかし、この地震によって部隊自体が混乱状態に陥り、基地自体が大きな損害を出した。

 地震によって都市には火災が発生、地震自体は「悪魔」の襲撃計算とは全く異なるものである為に家屋の倒壊などで多数の犠牲者が発生。途絶した都市部との通信、都市方面より上がる多数の黒煙を確認した部隊所属の兵士達は救援ならば部隊としてまとまっていた方が良いという事も忘れ、勝手に物資を持ち出して家族の安否を優先して部隊から勝手に抜け出す始末。

 もちろん、【オーガニック】に乗って向かっていた訳だが、そこへ「悪魔」が襲撃してきた事から彼らは格好の各個撃破の対象となり次々と戦死していった。

 さすがに想定外の攻撃を受けたとはいえ、いや、だからこそか基地へと助けを求める通信が飛び、しかし、当初は地震のそれによる救援を求める圧倒的多数の民間防衛隊などの無線と混信。膨大なその中に埋もれ、周辺部隊は「悪魔」の出現に気づかず最寄の基地は数が大幅に減少した所へ「悪魔」の群れの攻撃を受けここに壊滅した、

 連絡を受けた首都も周辺の部隊への救援活動を決めたが、当初「悪魔」に関する情報は入らず、結局「悪魔」の一報が入るまでに甚大な損害を蒙る事になった。

 ここでようやく周辺部隊も含めて「悪魔」の襲撃を確認。

 迎撃の形を取るのだが……結局思い切り活動が遅かった事で既に名付きの「キャットフィッシュ」は姿を晦ませ、放出された「悪魔」達も各地へと拡散。ただ多数の犠牲者のみが残るという徒労に終わるのだった、で終わればまだ良かったのだが、軍の失態を誤魔化す為にここから偽情報が飛び交い、周辺各国へも混乱を引き起こす事になるのであった……。

 

 


■視点:西坂


 「物資搬出を急げ!」

 「第一陣トラック準備よし!!」

 「よし、護衛の小隊も忘れるな!!」


 日本は別の意味で大騒ぎになっていた。

 原因はやっぱりといえば「キャットフィッシュ」。

 そもそも半島部に「名付き」悪魔の出現を逸早く確認したのはいいとして、半島の某国の政府よりも日本側が把握していたのはどうかと思う。最もここにはきちんと理由があって、地震発生の第一報で震源地を確認すると共に宇宙に存在する偵察衛星が地上の被害確認を開始。

 宇宙軍に影響を持つ日本は某国よりも逸早く偵察衛星網をアメリカと共同で構築していたのだが、それによって「キャットフィッシュ」の存在を確認。

 無論、一応某国には連絡したのだが、日本からの通信という事で案の定無視。

 義務は果たした、と一応救援の物資提供などの提案だけしてさっさと放置。

 米国もこの世界では海外派兵を殆どやっておらず、大使館の人員は無事だった事から反応が鈍かったが、それは置いておく。

 

 では日本側の問題は何だったかと言えば、「キャットフィッシュ」の出現した地点が問題だった。

 名付き悪魔の出現した場所は半島先端部。

 そんな場所で大規模地震が発生した場合どうなるか……?


 津波の発生である。


 無論、日本で最大規模の津波経験のある三陸海岸などのそれと比べれば微々たるものだ。

 それでも逆に津波に対応した防潮提などが存在していなかった為に多少の被害が出ていた。

 更にまともに某国が迎撃しなかった……出来なかった為にはぐれの群れが少なからずこちらへも飛来。迎撃戦が開始されていた。

 結果として、日本でも西部南部方面の各基地が稼動していた訳だ。

 追加で話をしておけば、宇宙への打ち上げは赤道に近い方が良い。

 マスドライバーなどが存在しない以上、基本的なシャトル打ち上げなどは矢張り南方から行われていた為に本来は宇宙軍に所属する事になる西坂の配属基地も南方司令部所属の基地だった。

 なので出撃自体は沿岸部の部隊で対応出来ているのでこうして出撃にまでは至っていないものの、物資の供給などで少々忙しくなっている。

 さて、当の西坂は何をしているかというと……。


 「中尉!確認願います!!」

 「了解!」


 この世界でも士官の仕事というのはやっぱり責任者になる訳だ。

 無論、ベテランの下士官や兵士の方がこういう仕事には慣れているので彼の仕事はひたすら確認と判子押しな訳だけれど。

 何気に初体験なだけに忙しくて考える余裕のない体験をしている西坂だった。  

なんか、「なろう」の調子が悪いですね?

直接飛ばないと読めないってケースもあるみたいですし

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