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■視点:西坂
結局機関部をまず攻撃してみる、という事になった。
そんな結論となった理由は簡単で、エネルギーの計測値が一番高かった事、他にはっきりした目標もなかった事からだ。
これが地球上の艦船ならば艦橋があるだろうが、宇宙では艦橋なんてものは関係ない。
かといって、CICなんて宇宙船の内部にあるんじゃどこにあるのか機関部以上に分からない。
それなら、まだ目標がある方がいいだろう、って事になった訳だ。……力押しとも言う。
攻撃自体は順調だった。
順調だっただけに次第に全員の顔が厳しくなっていった……。
「……妙だな」
『そうだね、さっきから目に付く範囲でしか出てこない』
『てっきり裏側からも出てきて奇襲かけてくるのかと警戒していたのだが……』
『やな感じだよなー。何か罠仕掛けられてる、って感じがする』
そう、こいつら一旦気づくと目に付く範囲からしか出てきていない訳だ。
さっきまで、こちらが気づく前までは至る所から出てきていたはずだ。そうでなければ途中で遭遇戦になったりしていない。
では、何故……?
その答えは黙って見ていた教官から与えられた。
『あー、聞こえるか?』
「……教官?」
『目先に集中するのは仕方ないがな、全体をよく見ろ。今はそれだけだ』
……?
目先に集中?
全体?
思わず首を傾げた。
そしてそれに気づいたのはアルフォンスだった。
『……そういえばさ』
「「「「「「?」」」」」」
『こんだけ放出してるのに目の前の奴って見た目変わらないね』
……そういえば。
ふと見合げればそこには超大型艦。
多数の悪魔が結合を解いて襲撃してきているが、見た目は表面こそスカスカっぽくなっているが全体としての見た目は殆ど変わらない…?
『!?まさか……!』
「どうしたんだ、アルバート」
『ちょっと指揮権貰うぞ!!』
「!?りょ、了解『全員後退!!!離れろ!!!』」
アルバートが慌てて叫ぶのに合わせて、というより咄嗟に従って後退した。
それぐらい緊急の声だったからだ。
そしてその意味はすぐに理解出来た……目の前の超大型艦が一気に崩壊して膨大な数が押し寄せてきた事で!!
『矢張りか!!こいつらこっちが目の前に気を取られている間に他の結合解いてたんだ!!』
その言葉で理解した。
どうやら教官が指摘してくれたのはあちら側からは分かりやすかったからなんだろう……ってか、それぐらい指摘してくれても……!……こんなハードさに慣れてる自分達が悲しい。
まあ、とにかく結合を解くのにも時間がかかる。
どうやらそこら辺も【オーガニック】と同じらしい。
ある意味仕方のない話で、そう簡単に解けたらそれこそ大変な事になってしまう。
な、ものだからとりあえず目の前で結合解いて目をひきつけておいて、その間に他を同時進行で解いていき、一気に攻撃を仕掛けてきた、って事か……。
つか、悪魔共!こいつら完全に俺達ばかり集中攻撃する気満々すぎるだろう!!
ただ、一つだけ教官から後で教えられた事だが、想定外が一つだけあった。
それが、この後起きた一連の事で……。
『……が…ッ!?』
この声は……ゲンリフか!?
「おい!ゲンリフ!どうした!?」
『……な、何かが攻撃してきた!吹っ飛ばされて……』
どうやら弾き飛ばされた衝撃で声が漏れたらしい。
けれど……一撃で落ちなかったとはいえ、ゲンリフの機体の情報を確認してみれば腕が片方吹き飛んでる!?
何が起きた!
【はっはっはっは!!よくぞ避けた!ほめてやろう!!】
そんな声が直接頭に響いてきたのはそんな時だったんだ……。
多分、これまで見てれば何が出てきたかは分かると思いますが…w




