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 第四砲塔破壊失敗の第一報が入ってきた時は残る全員の顔が厳しくなったが、呆けてはいられない。

 まず砲塔全てを破壊してからでないと安心して破壊が出来ないからだ。詳細を確認すると当初思い浮かべた最悪の状況からは程遠い事が分かってきた。


 「……つまり、誰も撃墜されたとか、そういう事じゃない訳か」

 『ああ、あくまでタイミングが全て最悪の方向に動いて砲塔破壊は失敗したが、それだけならばやり直せたはずだ』


 しかし、他全ての砲塔が破壊されてしまった為に、残った唯一の砲塔を守る為に悪魔達が集中してしまった訳だ。

 

 『提案するよ。他は無事撃破出来たんだ、戦力を一旦集中すべきだと思う』

 「そうだな。どのみちどこかで戦力を一旦集結させる予定だし……各小隊は第四砲塔に向かう。まず第四砲塔を集中攻撃で破壊、その後機関部を狙う」

 『『『了解』』』


 各小隊の隊長格達が代表して答える。

 それと共に西坂達も加速して第四砲塔に向かう。

 近づくに連れて悪魔の密度が濃くなってくる。これは……。


 「やけに悪魔の密度が濃くないか?」

 『……妙なのは確かだな』

 『全くだね。他のが全部集結した、というならありえるかもしれないが……妙だね。超大型艦の戦闘空域の外では未だ戦闘続行中だよ』


 カルロとラービフが口々に意見を言ってくる。

 数が多い。

 自分達が第一砲塔で相手した数を四倍したとしても、ここまで多いだろうか?

 一応疑念を持ちつつも確認を取る。

 通信を小隊長に接続し、話を伝える。


 「と思うんだが、アルバート、そっちはどうだ?」

 『同感だね、確かに多すぎる」


 「ナターシャは?」

 『あたしも賛成だね、確かに多すぎるよ』


 第二、第三も同じようだ。

 

 「……ヴィルゲルム、密度が上昇したタイミングを詳しく知りたい」

 『分かった、少し待ってくれ。……ここだな』


 無論、この間カルロとラービフがやや前に出て、こちらの負担を軽減してくれている。他も同様だろう、でないとさすがに悪魔と戦いながらちょっとしたものとはいえ確認は出来ない。アルバートらにも同様のデータは送られているはずだ。


 「……タイミング自体は三つの砲塔が破壊されたのと同タイミングだが……」


 おかしい。

 これではまるで……。


 『どう見ても三つの砲塔が……いや、多少ズレはあるけど第二砲塔が破壊出来た班の中では若干遅いけど、その破壊のタイミングと合わせて増えてるね』

 『そうだねえ、これじゃ移動の時間がないんじゃないかい?』

 

 そう、タイミング的にどう考えても移動の時間が足りなさ過ぎる。

 という事は……。


 『どこからか湧いて出ている、という事か。それも第四砲塔付近で』


 ヴィルゲルムが唸った。

 空間から突然、という可能性もないではないが、これまで神々がそんな対応を取った事はない。

 無論、「これまでなかった事は今日明日もないとは言えない」というのはしみじみと理解させられているので可能性がゼロではない、ゼロではないのだが……。やはり、ここはまず一番高い可能性から潰していくべきだろう。


 「……とにかくまずは合流、せめて相互援護が可能な距離まで詰めよう。このまま小隊ごとじゃ負担が大きすぎる」

 『それは同感だね……この超大型艦戦闘空母ってオチじゃあるまいね?』

 『勘弁しておくれよ、幾ら恒星間航行船としては小型って言ってもあたしらには十分過ぎる程大きいんだ』

 『そうだな、その図体の内部に小型戦闘型の悪魔を詰め込んでいれば……余り想像したくないな』

 

 全くだ。

 そう思いつつ、西坂は内心で普段は信じていない神様に祈った。

 どうか無限増殖って事だけは勘弁して下さい、と。

 

簡単には破壊させてくれません

まあ、当然なんですが……とはいえ神様も今回はこれまでやった事のない事はやってないとだけ

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