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■視点:アルバート


 「さて、それじゃ我々も行こう」


 そう仲間に声を掛けて第三砲塔へ向かう。

 わざと一番第一から遠方へと自分達を割り当てたのは万が一に備えてだろう。一番遠方に割り振るというのは逆に言えば何か突発事態が起きた時に隊長役をやっている西坂がすぐに駆けつけられない事を意味している。

 また、同時に第一砲塔へ向かったメンバーが全滅するような事態が発生した時、被害が一番小さいであろう班とも言う。

 指揮系統で、西坂が倒れた場合に指揮権を引き継ぐ自分がこちらに配属されたのはそういう事だろう。

 難を言えば、それだけに三番目に引き継ぐカルロが西坂と同じ班に配置になっている事だが、咄嗟の事であるし、仕方ないだろう。


 自分の班は後はゲンリフ、アルフレートにマリークという構成。

 ゲンリフの武器は他三人と比べるとやや劣る。あくまで装甲目標に対する貫通破壊力という面であって、戦闘力という面では劣るどころかむしろ勝るぐらいなのだが、今はそれが問題となる。だが、足りない部分はわざわざアルフレートを回してくれているのだ、そちらで補えばいい。

 いや……。


 (アルフレートに装甲貫通させて、ゲンリフで破壊が一番だな)


 そう判断する。

 ゲンリフの武器は地球で言う所のミサイル系の武装だ。ランチャータイプではなくミサイル砲とでも言うべき形状をしているが。

 近接信管系統というよりは三式弾のような榴弾飛散系、閃光弾頭、粘着弾頭、更に装甲貫通型でも単純に徹甲弾系の対装甲ミサイルにジェットブラストを叩きつける成形炸薬弾頭など様々な方向性に切り換え可能な武装であるが西坂の近接限定ではあるが空間そのものを分断する「空間断層」、広域破壊には向いていないが遠距離からの一点突破という意味では部隊でも最高威力のセシリアの重力子ライフル。この両者に関しては心配していない。

 その両者の班は間違いなく余程の手違いがない限り砲塔を破壊してくれるはずだ。

 問題が発生するとしたらそれは……。

 いや、と行動には動かさず脳裏で否定する。今から失敗を考えていても仕方がない。

 

 「アルフレート、まずは君からだ。ゲンリフは対装甲ではなく威力が高いものを選んでくれ」

 

 対装甲系はどうしても貫通能力を優先する為に炸薬が少なくなる。

 しかし、アルフレート機でもって砲塔を貫通させられるなら……。


 (破壊力を優先できる)


 そう判断し、陣形を組む。

 アルバートとアルフレート。ゲンリフとマリークがそれぞれにデュオを組み、進む。 

 一定距離まで進んだ所でアルフレートが一気に大加速を開始、ゲンリフをアルバートとマリークがガードする体勢を取る。


 『おおらああああああ!いくぜええええええ!!!』

 『……ドイツ人なのにえらい熱血してるよね、アルフレートって』


 実家が大富豪というかマハラジャ故にか……おっとりした口調でマリークが思わず突っ込む。

 否定はしない。

 確かにアルフレートは一般的なドイツ人のイメージとは異なる熱血漢というか暑苦しいと取るべきか。勿論、あくまで一般的なイメージとはステレオタイプなイメージの問題で、実際には色んな人間がいる訳だが。

 アルフレートの機体には大型の盾が装備されている、ように見える。

 だが、あれは盾ではない。あれこそがアルフレート機を特徴つける……。


 『シュトゥルム!!アングリフゥゥゥゥゥ!!(突撃』


 盾に見える先端が分離するように隙間を開ける。

 そこに展開するのは巨大かつ尖った杭。そう、人それをパイルバンカーという。

 大質量の塊たる杭を高速射出。

 しかも、このパイルバンカー、実際には連射されている。


 【ガトリング・パイルバンカー】  


 叩きつける瞬間射出された杭が対象に叩きつけられる。瞬時に貫通したかどうかを【オーガニック】本体が把握し、根元のリボルバーが回転。杭が引き戻されるより早く次の杭が射出され、それで貫通しないならば更に次が、また次が……分厚い装甲で守られた砲塔だったが、この一瞬に叩きつけられた杭の連射は実に38発。

 連続して叩きつけられたそれにはさすがに持ちこたえられず、砲塔に穴が開く。


 『よっしゃああ!!ゲンリフ、後は任せた!!』

 『おう!』


 そうして続いて突っ込んだゲンリフが入れ替わるように位置し、開いたその穴に……砲口を突っ込む。

 そこへまとめて時限信管に設定したミサイルを置くように叩き込む。

 

 『『離脱!!』』


 そして二機が一気に離脱。

 離れるのを待っていたように爆発が砲塔の穴から爆炎を噴出させ、内部機構を破壊、更にそれによって破壊されたエネルギーバイパスから放出されたエネルギーが更なる破壊をもたらし、最終的に第三砲塔そのものを吹っ飛ばす爆発を引き起こす!


 「これで破壊は成功と」


 苦笑しながらその光景をアルバートは見る。

 何度見ても偏った兵装を持つ二人だ、とは思う。

 第三砲塔破壊成功。

 第一砲塔、第二砲塔の破壊も確認出来、一見順調に見える状況。けれども直後に飛び込んだ通信が状況を変えた。


 『エマージェンシー!第四砲塔にて緊急事態発生!破壊失敗!!』


 それはどこか焦った声を響かせる連絡だった

リボルビングバンカーの発展系かな?六発撃ったら終わりじゃなく、回転して連射させます


彼らも宇宙服は身につけてます

ナノテクノロジーを利用して宇宙服相当品はかなり薄く、普通の服に近いものを実現していますけれど何かあった時に【オーガニック】から出れません。じゃ困りますからね。宇宙服がないと特に宇宙船や基地が被弾して、船内なりに入る時宇宙空間に晒される危険性は常にありますし

現在でも2013年ですから今年の話ですが、日本の研究チームがハエやハチの幼虫は表面にナノレベルの防護膜を作る為に電子顕微鏡で真空状態でも生きた状態を観察出来るというのに気づいた事から、そのナノスーツ法とされるコーティング処理で生きている生物を電子顕微鏡で観察出来るようにする技術を開発したそうです 

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