26
今日中に幕間:この世界の歴史日本周辺、を上げたいけど……完成出来るだろうか
黒田清美は悩んでいた。
彼女の残りポイントは120。これをどう使うか考えなくてはならない。
ある程度は決まった。
一つは探知能力の強化。
通常通りの成長ならば範囲の拡大が行われるが、今回は範囲は通常のレーダー程度の範囲のままに留め、その分精度を向上させる。これによって通常の光学迷彩やアクティブステルスで隠れている相手も発見しやすくなるはずだ。
最も、その為には自分自身も鍛えなくてはならない。
例え、如何に凄い機材があったとしても、それを使いこなすのは乗り手。乗り手がヘタクソでは、どんなに凄いマシンを与えられたとしても本物の操るマシンには到底敵わない。黒田自身はあの光景にそれを教えられた。
だが、今はそれは今後順次鍛えていかねばならない話なので今は置いておこう。
「……探知、対探知を鍛えるのは決めている」
これで40ポイントを消費する訳だ。
彼女自身が前回の戦いで悩んだのは接近戦闘時の対応。
彼女の武器であるレーザーガトリング砲は破壊力は高いものの、命中率は決して良い訳ではない。
正確には弾数をばらまく為に当たる事は当たるのだが、混戦状態では使用が困難だという事だ。前回は敵の只中に突入していたのが一人だけだったから然程気にせずにすんだが、もし、多数が入り乱れる状況下においての支援を命じられたらどうだろうか?
それに、接近戦が苦手すぎるのも問題だ。
支援を行うという事は場合によっては敵を白兵戦で仕留めなければならないというケースだってありえる。
今回だって危ない場面はあったのだ。
幸いというか警告を発する程度で済んだものの、もし、あの時の悪魔が本来の動きをしているような状況であったとしたら……まず間違いなく間に合わなかっただろう。おそらく警告をしている間に肝心の受ける相手は攻撃を受けた後だ。
「まあ、おそらく卒業までは自分達はある程度まとめて運用されるだろうしね」
今後、空軍に属する事になる西坂を除いて全員陸軍なのは間違いない。
だが、それは卒業後の話。
特別クラスの中でも彼らはきっと別個に扱われるはず。というよりそうしなければ機体の性能に差がありすぎて、ついていけないのだ。
例えば、この中では一番機動性が低いのは南宮だが、それでも今回のローラーダッシュ機能に加えて、出力の大幅強化によりかなりの速度が出せる。他が二本の足で走るのが精々なのに対して、こちらは最低でも自転車、場合によっては車や飛行機に乗っている、では話にならない。戦闘にしたって、南宮の機体相手に接近戦を挑めば勝負は目に見えているし、他の機体を相手にした場合だって同じ事。西坂相手に至ってはそもそも空を飛べるようなのは教官程度だ。
こうなると、「他と合わせる」というのは問題しか引き起こさない。
日本という国は平均的、出る杭は打たれるという言葉があるが、戦場では一人の出る杭こそが必要だ。
折角、突出した戦力があるというのに、「他に合わせろ!」なんて事をやっていては、即効で教官をクビになる事確定だ。
「……つまり、自分達の小隊での役割、そして卒業後の双方を考える必要が、ある?」
「……君の場合難しいとは思うけどね。僕らは割りと役割がはっきりしてるから」
確かに、と笹木の言葉に頷いた。
西坂は航空戦闘、笹木は支援砲撃、南宮は接近戦闘がそれぞれ主体、では自分は?
探知能力と対探知能力を鍛えるのは偵察任務に関係してくる。しかし、それは高速偵察ならば空を舞う機体があてられるだろう、そうなると自分の場合は……どちらかといえば。
「……強行偵察、ないし威力偵察任務」
どちらも戦闘の可能性が高い任務だ。
ただ、いずれにせよまず白兵戦闘能力の強化が大事か。
そう考え、素直に2に伸ばす。これで残りは70。
出力を強化すれば装甲も上げられる。装甲強化がされれば、今の兎さんの毛皮も強化されるから一石二鳥だ。
出力の強化は接近戦の強化だけでなく、機動力の向上も意味するのだから……。
そうなると一気にある程度まで強化した方がいいだろう。とりあえず出力と装甲の双方は4Lvまで上げる。これで合計30ポイント。
……残りは120から80引いて40だ。
色々悩んだが、最終的に武装を二門増設し、それを1強かしておき、10は残した。
「……完璧を考えるのは、無理」
ふう、と溜息をついた。
……先は長い。
とりあえず幕間として、歴史を少し入れたいですね……
次回から学生編を予定しています
少しだけ言ってしまえば……まあ、何事も基礎が大事だという事
最初に追憶というか互いが今の道を目指すきっかけみたいな話も入れたいですね
【黒田清美新機体】
武装
レーザーガトリング砲x1
腕部リボルビングカノンx2
ビームサーベルx2
全高:14(耳部分を展開した状態で入れると16)
装甲強度:5
最大出力:500GP
機動:反発フィールドによる跳躍
特記
高度感知機能
ステルス性能向上
『解説』
探知能力と探知妨害能力を向上させた機体
また接近戦闘などの強化の為に、新たに武装を追加及び強化した
ビームサーベルは省略するが、新たに追加されたリボルビングカノンは連続発射可能な弾数に制限があるものの、威力が高く命中精度も高め
彼女なりに咄嗟に使えて、狙った対象を確実に撃破可能なものを、とこちらを選んだらしい。カノンと呼ばれているが反動が殆どなかったりする優秀な砲
当人曰く、「……自分はまだ登り始めたばかり。この果てしない強化の坂を」との事




