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今後は①のロボット解説風味でいきたいと思います

勿論、成長データは手元で管理しますが……

~【神々視点】~

 『……試練を次の段階へと進めたい』

 

 『……しかし、未だ上がった者は少ない』


 『……「今のまま」を守ろうとする者が多すぎる』


 『……今のまま、すなわちそれは変わらぬ事、先へ進む事への拒絶でもある』


 『……子供に託すしかあるまい』


 『……されど、今のままではそれも見込めぬ。此度の試しにてもあの内容ではまともな成長は見込めぬ』


 『……さりとてただ力を与えるは上がるに命を賭けてきた者達への冒涜となろう』


 『……だが、此度の件にて今後意識の改革が進むやもしれぬ』


 『……同意。されど我らも何がしかの手を打たねばなるまい』

 

 『……ならば精神干渉面を含めた計画変容の容認を』


 『是』



~【西坂視点】~

 「酷い体験だった」


 思わずぼやきが洩れる。あれから十日余り。大混乱に陥った入学式はようやっと破損した学校の整理も一段落つき、昨日から学校が始まっていた。

 とはいえ、一番混乱しているのが教官でもある。何しろ少なからぬ教官が失われたのだ、到底生徒全てに手が回らない。というか、余所から急ぎ新たな教官役を引っこ抜き、資料を読み込まねば、まともな教育すら出来ない。【オーガニック】が出現したのは二十年に満たない時間、それ以前に蓄積されたシステムを用いた戦術は大半が吹っ飛んだ。いや、無論包囲殲滅とか迂回、奇襲といった基本となる部分は今も健在だが、戦闘機や戦車を用いた戦いはすっかり廃れてしまった。それはつまり、定年退職したような軍人を引っ張ってくる事は意味がない、そう看做されていた訳だ。

 が、この非常時にそんな事は言っていられない。教官を引き抜くと一口に言っても現在の戦線から現役を引っこ抜くのは色々と問題が多い。

 なら引退した人間をどう活用するか、で話が進み、【オーガニック】を用いた戦闘は残った教官+僅かな補充で何とかし、そうした老年の人物には「戦術」「戦略」面の教育、そして「トレーニング」を行ってもらう、という方向で話が進んでいた。というか、何でそれを今までしなかったんだと言いたい。

 結果として、本日はまだ「自習」であり、こうした話が出来る訳だ。

 そんな西坂のぼやきに苦笑しながら、笹木が頷いていた。

 

 「本当だよねえ。まさか入学式であんな事になるとは思わなかったよ」


 同感だと他二人も頷いている。

 現在、この四人、特別教室の中でも更に別枠として教室でも完全に浮いてしまっている。理由は単純、この四人がただでさえ他より上と看做されていたのに、それが今回の戦闘で突出してしまったからだ。結果として、四人としても自然と一塊になっていた。戦場を共にしたという事だけでなく、今回稼いだポイントを使っての成長において互いに相談したかった、という事もある。

 今回の戦闘で他の者が稼げたのは一機か多い者で三機だった。

 すなわちポイントとしては5~15ポイント。

 これに対してこの四人の稼いだポイントは最終的には……。 


 西坂:38機=190ポイント

 笹木:24機=120ポイント

 南宮:20機=100ポイント

 黒田:24機=120ポイント


 という凄まじい数に上る。

 念の為に言っておくと、これはあくまで、あれでも「悪魔」達が手加減していたからの話であり、通常の戦場であれば所詮は学生である彼らがここまでの数字を稼げる事はない、とは言っておく。

 結果として、他のメンバーが「お得セット」など基本の範囲での取得となるのに対して、この四人は更に機能を伸ばせるという事になる。

 当然、【オーガニック】の機能は最早完全に別物と化す事確定である。


 「まあ、今回の事で教官達は頭を抱えているそうですが」

 「当然でございましょう。此度の事考えるに、どのようにして今後機体性能を伸ばすかが大きな問題となるは必定」 


 笹木の苦笑と共に洩らした言葉に南宮も同意の言葉を返す。

 本来ならば入学式の一戦で二年生は最低20以上のポイントを稼げるはずだった。

 ところが、実際には戦闘初めの頃に稼げた者を除き、まともに稼げた者が限られている。促成栽培を行う為に「外部記憶機能」の取得は必須であり、それだけは今後取らせる為に10ポイントすら稼げなかった者は教官達の伝手、だけでなく上層部とも交渉していずれかの戦場に送り込んで稼がせねばならないが……これまでの惰性のような戦場も、今回の一件を機に緊迫感が強まるのは確実。そんな所に新米を送り込んでもろくな事になりそうにない。

 

 「なんかうちの親に電話した時に聞いたけど、通信とかは何かしら荷物にまとめて【オーガニック】に搭乗する前にパックとして開発しようかって話があるらしいぜ?」

 

 西坂の言葉に周囲で遠巻きにしつつも耳を傾けていた他の一同も「さもあらん」と納得していた。

 実際、軍としては今回の件で頭を抱えてばかりはいられなかった。

 何しろ学生達の成長は何がなんでも成し遂げねばならない。例え、戦場に負担がかかっても、だ。

 しかし、今回の事件でも明らかになった事だが、「通信機能」がなければまともに連携を取る事すら適わない、が、そもそもかつては【オーガニック】の通信機能などなかったのだ。何時しか余りに便利すぎる故に新規開発を怠り、より効率的な機能選択の幅を怠っていた。

 実際問題として、かつての戦場には一人一人別個のトイレだの、快適な温度調節やマッサージなど存在しなかった。何時しか兵士もまた、それに慣れ、それがあるのが当り前となってしまっていたが、ここでそれに苦い思いをしていたかつての【オーガニック】が存在しない時代を知っていた軍人達がそれを排除してでも、優先されるべきものがあると主張し、年齢的に軍上層部の大半を占める彼らの意見は即座に承認された。

 ――まず第一に削るべきは快適性。人の力で代用可能なものは代用するべき。

 それが上層部の結論、というか現場の結論でもあった。

 この為、現在人と【オーガニック】双方のバックパックセットなどが入学式から僅か十日とたっていない現在の時点で、既に急ぎ進められている。

 便利さに慣れていた人間が、余りの急展開に教官の新規活用も含めて、改革を急速に進めていたのだ。

 現状考えられているのはパイロットにある程度の重装備をさせた上で乗り込ませる事。

 短距離の無線や携帯式のトイレや食料。それに折角【オーガニック】も人型なのだ。これにも長距離無線用のシステムやバッテリー装備を背負わせる事で機体内部に持ち込ませた短距離無線へ中継を行うといった事が考えられていた。というより、それを再度引っ張り出していたというのが正しい。最初期の頃は通信機能とかそんなもの何もなかったから、そうした既存の技術として存在していたのが、何時しか倉庫にしまわれ、忘れ去られていた。

 が、一度は構築されたシステムだ。時間節約にはそれが一番。

 おそらく今後は二年生らも「お得セット」みたいな機能はなくなり、出撃時も服を着込めばそれでOKみたいな事もなくなる。軍としても輸送にコレまで以上に負担がかかるだろうと推測されていた。その現実に、まだ「お得セット」を取れていない学生などはそれを知って暗い顔をしていた者もいたが、軍自体はそんな事は無視して必要な事を進めていた。幸いそれが本格的に必要となるのは学生達が卒業する一年以上後の話。それまでに何とか予算を確保し、準備を進めなければならない、と政治や経済も巻き込んだ大騒動だった。

 

 「……私達には今の時点では関係ない話」


 が、ボソリと呟いた黒田の言葉が示す通り、今の彼らには関係のない話だ。

 どうせ新入生たる彼らに出来る事などそっち方面では何もない。今の彼らがしなくてはならないのは……。 


 「何を成長させ、何を取るか、だよね」


 前回の戦いで自然とこの集団の班長的な立場を占めるに至った笹木の言葉に全員が頷いた。

という訳で、あの後の現状でした

引退した人でも使える部分は使おう、通信機や食料とか持ち込ませて、背負わせればそっちのポイントが他に回せる!と快適性が放棄される方向へ突き進んでますw

結果として今後は戦闘が終わった後もすっきりした年輩の人達と、汚れまくった若者といった具合に差も出てくる訳で…… 

まあ、日本の場合、軍隊に当り前のように野外で使えるお風呂の設備とか装備とかが整えられているのでまだ相当マシなんですけどね。幾ら清潔になって疲れもマッサージで取れるって言っても「風呂はちゃんと入りたい!」って情熱は健在です


本日の解説

・【笹木清一機】

「武装」

四連155ミリレールカノンx4

十五連対地ロケットランチャーx2

三連ガトリングポッドx2

(上記の兵装は入学会戦時最終時のもの)


全高:17m

装甲強度:10

最大出力:1200GP

機動:ホバー及びキャタピラを用いたローラーダッシュシステム、地中潜行用ドリル等

特記

変形機構による各種戦況対応機能


「解説」

重装備を行った支援砲撃を得意とする機体

新入生の中では突出した性能と経験を有する

特筆するべきは傭兵出身ならではのその変形を利用した多機能であり、地上・水上・水中・地中に現在対応可能

また便利機能として少人数の宿泊セットまで持っている

基本はその長距離砲撃能力を生かした後方からの支援。反面近接戦闘においては他機体に劣ると言わざるをえない

ただし、全機体で全てを取るという事は最初から考慮されていないので今後もその方面を伸ばしていく予定となっている

本人は今後の予定として通信機能の強化などによる指揮系統の強化なども検討している

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