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一応昨日の弁解をば

用事があったので済ませて出かけて帰ったら頭が痛い

薬飲んで寝込む

そのまま寝込んで、気づいたら夜勤開始の時間過ぎてる。遅刻だああああ!

はい、自業自得です……目覚ましセットしても覚めない時ってあるよね

 『回廊』を進んでも進んでも周囲は悪魔艦隊だらけ。


 「……一体何体いるんだ」

 「……億を超えているのは確実ですが……」


 誰の声も重苦しい。

 それはそうだ。幾ら襲ってこないと言っても、周囲が悪魔だらけじゃ気分のいい話とは間違っても言える訳がない。

 

 「……正直何時までもつか」


 憂鬱そうに艦長がぼやいたのも無理はない。

 何しろ一日で抜けられる状況にないからだ……跳躍するにしても、一回で『ダンスホール』に到達出来る程『回廊』は短くない。おまけに、一回の跳躍にはそれなりのエネルギーを溜める必要がある。つまり……現在の艦隊というのは大量の悪魔の監視(?)する中で一日以上待機しなければならない。

 一度だけならばまだいいだろう。

 しかし、現状では何度も何度もそれを繰り返さなければならない……。

 これは精神的に来る。

 誰だって、「手は出さないだろう」と思ってはいても、ライオンや虎と同じ檻の中で平然と寝る気にはなれないはずだ。しかも、幾らこちらも抵抗出来る武器を持っているとはいえ、それが一回だけならともかく連日連日毎日のように続くのだ。

 幸いというか、全員が全員歴戦の軍人である為にまだもってはいるものの、司令官や艦長達も自分達が次第に疲労が溜まっている事に気づいているのだ。

 こんな状況で寝れるのはごく一部の連中だけ、というのもあるだろうが、最近では睡眠に入る者には強制的な睡眠導入剤が配布されつつある。


 最大の問題は原因が分かっていてもどうしようもない、という事にもある。

 周囲の悪魔達がいなくなれば現状の次第に消耗していく状態は改善される。

 しかし、ではどうやって?という事になる。

 排除しようにも、相手の方が戦力は圧倒的に上、闇雲に攻撃を仕掛けた所で待っているのは全滅のみだろう。

 かといって、逃げ出す事も出来ない。

 この『回廊』から逃げるにしても『回廊』の外は激しくエネルギーの嵐が吹き荒れるブラックホールの降着円盤の真っ只中だ。船自体は耐えれても跳躍はまず不可能……つまり、何千年何億年をかけてひたすら通常航行で離脱か先に進むかを目指すしかない、という馬鹿げた事になりかねない。それはそれで精神を消耗させる話であり、虎の檻を抜け出したら、ワニの群れが待つ檻に入り込むようなものだ。

 かといって、現時点でそれなりに『回廊』を進んでいる。

 今からでは進むのも戻るのも大差ないだろう……。


 ◆


 それが分かっているから……艦載【オーガニック】隊も動けずにじっとしていた。

 

 「咄嗟に飛び出して攻撃したくなるね」

 「気持ちは分かるぜ」


 隊長の一人がぼやく。

 それに同意する声が響く。

 ここは中隊長格以上、つまりは最低でも大尉以上の階級の者が集まっている。

 尤も……。


 「……何を言っている?」

 「「げっ」」


 当然だが、現在艦載【オーガニック】司令官も暇だったりするので、ゴットフリート少将も時折来ていたりする。

 なので、激怒して怒鳴られている二人であった。

 

 「……まあ、あれはそうなるよね」

 「部下が飛び出さないようしっかり管理しないといけないのに、あんな事言ってるんじゃあなあ……まあ、お陰で助かった」


 と別の卓でいちゃついてる西坂と黒田の二人。

 さすがに目の前であんな事が起きた後では自分の部下がうっかり口を滑らす事もないだろう。

 一番最初にうっかりあんな事を言った……正確にはゴットフリート少将の目の前で口を滑らした自分を呪うがいい……とさりげに酷い事を他の大隊長クラスは思っている。何せ、滑らせた中隊長の上の大隊長今呼ばれて一緒に怒られているし……。


 「暇だからお前ら、そんな事を言うのだ!ちょうどいい、この際艦載部隊全員の訓練をやるとしよう」


 ……こっちにまでお鉢が回ってきやがった。 

 

 

とりあえず仕事遅刻して怒られました……

まあ、当然ですけど

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