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ワールドネイション書いてたら何時の間にか時間が過ぎている……

とりあえず、あちらもいつもどおりの時間に更新出来そうです

 世界にとっても相当な戦力を注ぎ込んだ遠征軍の陣容がようやく整った。

 今回は三隻の恒星間航行船一番艦『アライアンス』二番艦『グローリア』三番艦『イデア』に加え、ようやく新たに就航した四隻目の『ウィクトル(勝者を意味するラテン語)』も動員される。

 搭載【オーガニック】数は通常の二個連隊に加えて各一個連隊を増強して一個師団相当へ再編成。

 その分、人類によって構成される区画の面を強化し、更にポイント未使用者を各国が動員して協力を要請。内容は国次第でお金の提供で協力を要請した国もあれば、強権で要請した国など様々である。

 

 「……壮観ではあるね」

 

 宇宙に浮かぶ巨大な恒星間航行船。

 周囲には多数のシャトルが飛び交い、補給の最終段階及びクルーの乗船が行われている。

 艦載【オーガニック】隊は現在は月面基地で待機中。これにはちゃんと理由があり、クルーは【オーガニック】といえど砲だったり、装甲だったり、エンジンだったりと艦構成担当のメンバーは当然先に乗る。彼らが乗らなければそもそも恒星間航行船の形自体が出来ない。

 次に運行クルー。

 こうした面々の所持する【オーガニック】は宇宙航行能力を持っていない事もある。

 役柄は航法であったり、整備(人類によって建造された部分は整備が不可欠)であったり、調理であったりと様々だ。

 その一方で、艦載【オーガニック】部隊は当然だが宇宙空間での戦闘が不可欠であり、それを可能とする為には宇宙航行が可能なのが当然。

 つまり、自力で飛んで乗れるので最後の最後に搭乗する訳だ。

 

 「これで最後になるのかねえ」

 「だといいんだが」

 

 久しぶりに顔を合わせた一期生メンバーも溜息をついた。

 今回搭乗する一期生は前回よりも数は減っている、とはいえ、戦死した者はいない。

 ただ単に例えばセシリアは一児の母となり、現在二人目を妊娠中の為に選出から外れた。

 ラービフはあの後結婚、現在アラブ方面の政治に関わっており、今回はアラブ連合からの要請で外れた。どうも同じような立場にあったマリークの戦死で親が危機感を抱いた為に、帰還後にかなり強引に結婚を勧めると共に自分の仕事の一部を担うようにさせたらしい。

 従って、今回の作戦に参加するのは西坂、黒田の二人以外はアメリカからアルバート、欧州からギュスターブ、ソ連からナターシャとヴィルゲルム、シベリアからゲンリフ。以上七名。

 一期生の最初期メンバーが十四名であった事を考えれば、二人は生存しているとはいえ半減だ。

 どことなく、しんみりしているのも仕方のない話だろう。


 「まあ、出世はさすがにあれからはね」

 「下手に出世させられてもなあ……」


 そんな会話も苦笑しながら繰り広げられている。

 現在、アルバートと西坂が中佐、他は全員少佐だ。ここまでくるとなかなか出世も厳しい。とはいえ、全員まだかつての階級相当の年齢、第二次世界大戦の頃のそれと比べれば十分以上に若い訳だが……。

 今回は全員が大隊指揮官だ。

 少佐昇進後、ほぼ二年。その間に部隊指揮官としての経験もたっぷり積んでいる。

 西坂と黒田は『アライアンス』の第一師団第二連隊の第二と第三大隊。

 アルバートが『ウィクトル』の第四師団第一連隊の第二大隊。

 ギュスターブとヴィルゲルムが『イデア』の第三師団第三連隊の第二と、第一連隊第三大隊。

 ナターシャとゲンリフが『グローリア』の第二師団第一連隊の第二大隊と、第三連隊第二大隊という配置だ。

 それぞれの艦の人類建造区画も殆ど一新されているらしい。

 

 「ブラックホールの近傍、回廊と大広間、ねえ?」


 彼らの集まっているテーブルの上には写真が幾つか転がっている。

 さすがに各師団で大隊長を務める佐官が集まっている場所に近づく下士官らはいないので今、ここにいるのは彼らだけだ。尚、今回ゴットフリート少将も参加はしているが、さすがに師団長クラス以上ともなれば出航直前のこの期間、ひっきりなしに会議やら書類やらで追われている状況であり、最初の頃に挨拶して以後はろくに話せていない。

 まあ、航行が始まれば彼は『グローリア』の第二師団長である為にナターシャとゲンリフはしょっちゅう会えるだろうが……。

 というか、彼らも大隊長だ。

 当然のように書類などが次々と舞い込んでいる。

 【オーガニック】に必要な整備パーツなどがないからこそ、まだこうして偶に集まったりも出来る訳だが……。

 訓練にした所で、現在周辺空域はひっきりなしに地球から月へ、月から地球へ、地球軌道上のコロニーへ、或いは土星木星などの太陽系内の他惑星からと飛び回るシャトルと【オーガニック】で大混雑状態。月から地球にかけての通信管制も大忙しの状態だ。

 こんな状況では実機を用いた訓練は困難。

 現在はシミュレーターを用いた訓練が行われているが、何しろ現在は四個師団+予備部隊の艦載【オーガニック】部隊、総数千五百余が集結している。月面基地にはそこまでの部隊全員が同時に用いられるだけのシミュレーター設備がなく、順番交代で用いている状況だ。


 「ま、どんな所へ飛び込むにせよこれで終わるなら文句はないさ」

 「……次にこうやって全員が集まれるのなんて、作戦が終わった後だろうしな」

 

 各恒星間航行船に乗り込めば、全員が集まる機会なぞ激減する、というかまずないだろう。

 今回はバカンスなどもないし、戦場で偶然出会うにしても全員が集まる可能性はありえない。

 だからこそ……。


 「ゲンリフ、ナターシャ。折角同じ艦になったのだ。思い残す事はないようにしておけ」


 お固いヴィルゲルムでさえこんな事を言い出す訳だ。

 二人も黙って頷く。出撃の時は次第に近づいていた……。

再開です

遂に最終決戦へ……となるのか?

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