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あれ?何か投稿システムが変わってる…?
世の中何でも馬鹿正直に信じていると、痛い目を見る。
幾ら期待されていたとしても、だ。極一部の例外を除けば所詮、彼らは世間知らずの子供なのだ。
さて、彼らは海……まあ、真水のそこを地球のそれと同じ呼び方をしてもいいのかとも思うが、池や湖と呼ぶには大きすぎる(というより太平洋と大西洋とインド洋の全てをあわせてもまだ到底足りない程)ので、この際、海と呼んだ方が分かりやすい訳だが、とにかく一期生の四人は海へと出た。
それを咎めたり、目的を尋ねるような者はいない。
彼らは地球とは対照的な程にすんなりと小船を確保して、海へと出る事が出来た。良かれ悪しかれ注目される地球ではこうはいかない。おそらく、年齢の事もあるし、法的にも船が自分達のものでない以上何かしらの確認は必須。と同時に海に出た所で何らかの形で監視される事だろう。
「……そういや、俺らが戦死したら母国ってどう思うんだろな?」
「……さすがにそこら辺はどうにもならんだろう。謀略じゃなく戦死だ」
確かにその通りだった。
もし、文句を言った所で「なら、そもそも軍人にするなよ」と言われたら反論しようがない。
一部の国なら「そこは察しろ!」とか文句つけるかもしれないが、まあ、確かに軍人にし、悪魔という明確に攻撃してくる存在がいる現状で戦死した事に文句を言うのは間違いだろう。つまり……。
「……戦死したって事にしておけば死んでもどうとでもなる?」
「「「…………」」」
ここは地球から遠く離れた場所。
調べようにも辿り付くには宇宙軍の協力が必須な上に到着まで往復で数年はかかるだろう。証拠なぞ掴める訳がない。
そう考えると、こうして自分達が海へとすんなり出れた事にも裏があるように感じられてしまう。
「……やめよう、考えたら怖くなってきた」
「……そうだな」
うん、精神衛生上良くない。
それに今回普通に船を詮索もなく貸し出してもらえた理由は、こんな宇宙の彼方のこの場にいる時点で立場が限定されている事、万が一船の事故が起きた所で艦載部隊に所属している時点で【オーガニック】を呼べば対処可能だからだろう。もちろん、【オーガニック】でも対処不可能な存在がこの恐ろしく深い海の底にいないとは限らないが、基本そういう存在は確認されていないし、確認もされていない相手を「かもしれない」で警戒しすぎるのも間抜けな話だ。
「さてと……それじゃ」
「そろそろ頼む」
「分かったよ」
そう答えて、アルフォンスが海へと飛び込む。
ややあって、【オーガニック】が姿を現した。
彼らの【オーガニック】は宇宙で行動可能な機体だ。当然、センサーの能力も桁違い。
というか、幾ら大きめの惑星であっても所詮は惑星一個分、ましてやガスジャイアント級の巨大さを誇っている訳でもない(まあ、そんな地殻惑星があれば重力が大きすぎて人類の生存に適さないだろうが)。地球の直径程度のセンサーの有効範囲を持っていても、まだ狭い。
当然、ここでそれを使えば……。
『……反応が五つあるね?』
「五つ?」
妙な話だ。
男性と女性、二種類のカップル・家族用。合計四つのはずではなかろうか?
「ああ……そういえば。ほら、研究者も住んでるじゃない」
「「『ああ』」」
ポン、と手をうつ音が聞こえそうだった。
『ちょっと反応が大きめだと思ったんだけど』
「研究者用だし、機材なんかもあるんじゃないか?それに俺達ここに何人住んでるのかまで知らないし」
言われてみればその通りだった。
仮にも惑星一個の調査を行うのだ。幾ら「小規模」といえど、数人程度で済むはずがない。
……この世界では南極越冬隊なんてものを派遣している余裕はないが、分かりやすい例なので上げさせてもらえば越冬隊だけでも三十名を超える。一方、連隊規模と言っても艦載部隊だけならば百二十名程度。これに支援部隊を込めても整備部隊や補給部隊が不要な為に人数は二百に満たない。これが更に分かれて配置されている上に人数の偏りは酷い。そりゃあカップルや夫婦程度はともかくとして、同性カップルなんてさすがに人数は限られるだろう……限られるよね?
つまり、人数の多寡で判別は出来ず研究者達の場所が他より反応が大きいという可能性は十分にあるのだ。
降りてきているのが艦載部隊だけではない事もあるし。
「じゃまあ、順番に行ってみようか」
自分達が知っているのは男の島のみ。
場所は分かっても、どの島がどれかは分からない。彼らは一つ目に向けて船を走らせたのだった。
何だかシステム少し変わったみたいですね
ログインしてちょっとびっくり、投稿しようとしてまたびっくりです、はい




