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クラス転移したけど俺だけステータス表記が違った  作者: 星野林


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バトラー君、鬼になる

 レベル85を超えたことで、俺はまた新しい技を覚えていた。


 新しい技は自動掘削。


 任意の場所を岩盤の深さまで掘り進み、指定した場所もしくはインベントリの中に掘削した物を入れる事が出来る……という仕組みである。


「これ、使ってみたけど、釣りの下位互換すぎる……いや、ただ単純に地面を深く削って、畑用の土地に整えるっていう使い方ならわかるけど、明らかに露天掘りして鉱石を採掘してほしいなぁ……ていうのがわかるんだが」


 俺も動画で見たことのあるゲームのとあるMODで、岩盤まで自動採掘してくれる機械があり、大量の鉱石を自動で掘り起こしていた……というのがあったが、まずそもそもそんな感じやっ地面をくり抜いたら、周りの地面が崩れて崩落する事故が起こるし、外にくり抜いた地面を置いておくにしても、大量の土砂が出てきて邪魔。


 インベントリの中に収納するったって、俺のレベル掛ける体重までしかインベントリの容量は無いから6トン強しか入らない。


 岩盤まで掘るような土砂はインベントリの中に入らないのである。


「神様、確かに今までバグ技っぽくなったけど、このレベルになって外れの技を仕込むのは性格悪いよ……」


 まぁ一切使い道が無い訳でもなく、最長1キロ掛ける1キロの範囲内にイメージした穴を掘ることが出来るので、田畑の水路を整備するのには使える。


 しかし、これは穴を掘るで十分に出来ることなので互換性があるし、何なら穴を掘るは範囲拡大を選択できるから、細かく穴の形を整えられる分、自動掘削よりも使いやすい。


 あとは、土地の表面の地面引っ剥がして、インベントリの中に土を肥料にするで、栄養価の高い土に加工してから拠点設置の副産物である畑を作るで地面を置換させていくって技も使えなくは無いけど……うーん。


 あとは山を丸ごと整地したりするのに使えたりするくらいしか思いつかない。


 今までの技と比べると発展性に乏しい技であった。


 まぁ、これはこれで後々別の使い道が発覚するのだったがそれは後の話。


 そんなわけで、今日もダンジョンに潜ってモンスターハウス狩りをしているが、俺は暇な時間に繁殖するという技を使ってハイゴブリンの繁殖に勤しんでいた。


 ゴブリンからホブゴブリン、ホブゴブリンからハイゴブリンとどんどん進化していくが、ハイゴブリンを合成するとキングゴブリンになり、それを更に合成したらオークへと進化した。


 オークって異世界の物語だと普通に出てくるモンスターだと思っていたが、この世界だと魔王の尖兵って印象が強いらしく、ゴブリン並みの繁殖能力に人間並みの高い知能を持っていて、魔王軍との戦いでも人間が苦戦している要因とのこと。


「ゴブリンを使役している人はいるけど、オークを使役しているのは全然居ないよ。居たとしても魔王軍と前線で戦っているモンスターテイマーくらいじゃないかな?」


 ってミンナに言われた。


 オークは更に合成が続き、ボブオーク、ハイオーク、キングオーク、そしてその次にオーガへと至る。


 ゴブリンから数えると256体分でオーガへと至る。


 ゴブリン系の終着点がオーガらしく、筋骨隆々で額に立派な角が生えており、エルフのように長い耳に酒に焼けた男の様な真っ赤な肌色をしていた。


 ステータスも滅茶苦茶高く、MPとマジック、ラックのステータス以外は平均6500にもなる。


「ただなぁ……オークでも人間並みの知能があるのに、オーガって絶対普通の人よりも知能高いだろう。というか捕獲されている状態が不愉快って思ってそうだし……」


 というか今回合成のやり方に問題が大きかったのかもしれないが、繁殖させたハイゴブリンの子供同士を合成したためが、合成するごとに好感度が下がっていき、ボブオークになる頃には俺に対しての好感度が0になっていた。


 普通の人に対してが20から30くらいが普通で50になると高いって感じの好感度。


 それが0ってことは相当ヤバい。


 使役者である俺にモンスターは危害を加えることができないが、他の仲間に危害を加えることはできる。


 そうじゃなかったらメタリンに的になってもらって魔法の練習はできない訳で……。


 なので、強力な仲間モンスターのオーガであるが、迂闊に外に出せない存在になってしまっており、となると使えそうなのが、このオーガを合成素材として使うこと。


 俺的にはホムンクルスを使うとバトラー性転換してしまう可能性が高いので、オーガを合成素材に使うことで、男性としての機能を復活させて、男らしい姿にすることができるんじゃないか……と思った故にゴブリンを合成しまくった訳で……。


「バトラー本人の意思次第だけど、これで生殖機能が復活できるんなら合成しても良い気がするんだけどなぁ……どうかなー」


 一応暇な時間にインベントリ内で繁殖捺狭くって、この日のうちにオーガを5体作るのであった。







「モンスターとの合成……」


「前にも言ったけど、モンスターとの合成をすることによって死者蘇生もできたから、たぶんバトラーの生殖能力の復活も合成の力だったらできる」


 バトラーの場合、生殖機能を失うというのは治癒魔法を用いても回復できないくらい時間が経過してしまっていた……ということなのだろう。


 ミンナが治癒魔法をバトラーに掛けてみたが、失った金玉を復活させることはできなかった。


 子供を作るという機能は人体で特殊な部位ってことなのだろう。


 現代でもパイプカットや金玉を両方失った人物が再び生殖能力を復活させる手術が無いように、魔法という力を用いても、生殖能力の復活はさせることができなかった。


 それを少年時代に失うってどれだけ苦悩したことだろうか……。


「たとえ治るとしてもモンスターとの合成されるっていうのは覚悟がいりますね……」


「ああ、素体は手に入っているから、バトラーが覚悟を決めてから合成をする。あと合成したとしてもバトラーの意思がなくなる事は無いから安心してくれ」


「それを聞いて少し安心しました。モンスターと合成されたらモンスターに意識が乗っ取られるものかと……」


「それだったらアカリとかアリスとかマリーとかの意識はモンスターによるものってなるけど、そうじゃないだろ」


「確かにそうですね」


 バトラーも少し安心したらしい。


 夕食を食べて、一緒に風呂に入る。


「普通、精通していたら興奮したりするとちんちんが大きくなるんですよね?」


 風呂に入っている最中にバトラーは俺に聞いてきた。


「ああ、大きくなるな」


「昨日……アカリと一緒にお風呂に入ったんです。女性の体をマジマジ見る機会何てなかったんで……気持ち的には興奮していたはずなんですけど、僕のちんちんはピクリとも反応しなくて……自分自身が情けなくて……」


「そうか……」


 バトラーと数日過ごしてきたが、彼は家族愛というのに凄く飢えているって感じた。


 幼くして両親を失い、生きていくために奴隷になったが主が屑で、暴力を受け続けながら働く日々……そこから俺が拾い上げるという境遇だけ聞くとラノベの主人公とかにいそうである。


 タイトルを付けるとしたら……幼くして奴隷になった俺は新しい主の元で幸せを掴む……とかだろうか? 


 俺的には女性比率が高すぎて、気軽に男同士の会話ができていなかったので、バトラーが来てからストレスが目に見えて減った気がする。


 やっぱりどう同性の仲間がいるというのは気持ち的に大きい。


「僕をオーガと合成してください! 覚悟は決まりました!」


「お、おう……そうか!」


 なんか風呂に沈んでいる俺のチンコを見てからバトラーは決意を固めたように思えるが……そんな事はないよな? 


「風呂から上がってから合成するか?」


「いえ、裸の姿をサイトウさんに見てもらいたいですから! ここでお願いします!」


 俺同性の裸を見ても興奮するようなホモじゃないぞ……。


 心の中でバトラーにツッコミを入れたが、恋愛的な感情ではなく、頼りになる兄貴分かつ同性だからこそありのままの姿を見てもらいたい……みたいな感情だろうか? 


(いや、それでも俺はわからないけどな……)


「じゃあ合成するぞ……」


「はい! お願いします!」


 バトラーを捕獲状態にし、更に名付けでジョン・バトラーの名前を魂に刻む。


 その状態で手持ちのオーガと合成を行うと……無事に合成が終了し、図鑑に新しいモンスターの登録が行われた。


【鬼 ヨシツネ型】


「ヨシツネ型?」


 鬼というモンスター……いや魔人に種類があるらしく、若い武者姿の鬼が図鑑登録されていた。


「バトラー出てきていいぞ」


 バトラーが外に出てくると、体つきは少年のままで、髪色は染めた時と同じ黒髪。


 ただ違う点はチンコが男根というべきくらい立派になっていた。


「サイトウさん! 見てください! サイトウさんくらいちんちん大きくなりました!」


「俺より大きいんじゃないか?」


 バトラーは玉袋を触るとコリコリした感触が復活していると大喜び。


「やりました! 金玉復活してます!」


「そうか……良かったな……」


 少年の体には不釣り合いのでかい一物をブランブランしていてそっちの方に俺は目が行くけど……俺の方に嬉しそうに抱きついてきて、はしゃくバトラーだった。


 ちなみに彼のステータスも見たがこんな感じだった。


 名前 ジョン・バトラー

 種族 鬼(ヨシツネ型)

 年齢 13

 性別 男

 職業 荷物持ち

 健康 良好

 好感度 89/100


 レベル1

 割り振りポイント 0


 HP G 0/5(7500/7500)

 MP G 0/5(600/600)

 パワー G 0/5(8000/8000)

 ガード G 0/5(7500/7500)

 マジック G 0/5(500/500)

 スピード G 0/5(7000/7000)

 ラック G 0/5(30/30)


 バトラー……お前……俺に対して好感度高すぎないか?

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