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ツインデッド・オルド・オール 20XX年  作者: 赤沼 夜


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第11話 京都観光②

 京都は清水寺、金閣寺、北野天満宮、二寧坂・産寧坂・清水坂などの観光地はそのまま残っている。街並みは昔の時代に来たのではないかと錯覚するほど、木造建築の家や店が並んでる、しかし、実際は木造建築ではなく、見た目だけ木造建築に見えるように、普通に黒い建物を建てたあと、外側に板に見える飾りを貼ったり、触ると板ではないが、目の錯覚で見えるようになっていたり、工夫が施されている。何か問題が発生した時、変形して、迎撃モードになるという噂がある。外には近未来的な端末など見当たらないが、建物の中に入ると、普通にある。

 空中に飛んでいる車以外は移動手段が歩き、馬車、人力車しかなく、昔コンクリートの道路があった場所は土に変えられて、まさにお金があり、時間がある人向けの観光地になっている。

 京都・奈良に入る為には、東京みたいに審査を行う必要がある。特に京都は犯罪ゼロを心掛けている為、武器など危険物は持ち込み禁止だ。


「どうかしら」


 リーアがくるりと回転した。紺色に白い花が沢山付いた和服を着ている。髪型はツインテールからロングヘアーに変わっている。

 俺は店員におすすめを聞いたら、黒色に白い花の和服だった。


「いいんじゃないのか?」

「なんで疑問形なのかしら?」


 この和服を着ただけで、一体何円無くなったんだか、恐ろしいな。


「髪型変えたんだな」

「私はこっちの髪型の方が好きよ、ツイテールはあっちが好きなだけなのよ」


 あっちという言葉に違和感を感じた。そういば、夢の時のリーアの性格はどうなったのだろうか

 

「気になるかしら? 貴方が知っている、アホな方のリーアがどうなったのか」

「アホな方って」

「私は二重人格なの」

「二重人格?」

「私は元々そのアホな方の人格だけだったのだけれど、強化人間というか人体実験をした影響で私の人格が生まれたわけなのよ」

「はい?」


 唐突に開示された話に困惑顔をリーアに向けた。

 

「アホな方の人格にはいつでも成れるけど、話にならないと思うわよ」

「成れるのか?」


 リーアが何かをしたのか、顔つきが変わった気がした。


「ごめんなさい、ラーメンさん……じゃなくて松永さん」

「お、おお」


 本当に雰囲気が変わった。昔のリーアにみえる。

 リーアは俺を見ながら、髪を弄ってツインテールに戻した。


「私分かってたんです。支配者に会いたい人がいたら連れてくるとか言われて、薄々バカな私でも会った人がどうなるかわかっていたのに、私は現実で知り合いじゃないけど、知り合いに会いたかった。でもやっぱり、松永さんの知り合いに怪我させたり、車から突き飛ばしたり……ごめんなさい」


 びーたんと身体を丸くして、土下座をし始めた。

 俺はその様子をただ困惑するしか無かった。


「あと、松永さんが私を助けた理由ですけど……多分だけど……」


 何かを言いかけたところですくっと立ち上がった。


「ほら、話にならないでしょ?」

「なんか言おうとしてなかったか?」

「そうかしら?」


 二重人格か、見た感じ、偉そな方のリーアの方が優先的に入れ替わることが可能に見えるな。

 俺を見ながら、髪を触りながら、ツインテールになっていた髪型をロングヘアーに戻している。


「とりあえず、お腹すいたわ」


 京都と言えば、昔の料理やスイーツが食べらる事で有名だ。前に調べ時は和食や和菓子とか書いてあった気がする。

 周囲を見ると、日本語で和菓子と書いていある古小屋に見えるお店があった。

 現在の日本の標準語は日本語ではなく、英語になっている。何故日本なのに日本語じゃなくなったのか、それは単純に日本で住んでいる人達はほとんど外国人の為、わざわざ少数派の日本語で標識を作る必要が無くなった。その為、日本語の標識は珍しい。


「和菓子って書いてあるお店があるからそこに行くか?」

「あら、日本語読めるの?」

「日本人だからな」

「そう、私……和菓子食べてみたいと思っていたの」


 お店に入ると、透明な箱に見本のお菓子が置いてあり、奥には畳でお菓子を食べられる場所が用意されていた。

 店員は和服を着た日本人だった。京都は現在の日本の中でも最も日本人が多く、至る所で日本人を見かける珍しい場所になっている。


「畳とか初めて見た」

「嗅ぎ慣れない匂いと思ったら、畳の匂いだったのね」

「お菓子は団子、大福、八つ橋……? なんか似たような素材を使ってそうな食べ物が並んでるな」

「全種買いましょ」

「そん食えるか?」

「全部1個づつ買って、半分にすればいけるわ」


 値段を見ると、1つで昼ご飯と同じくらいの値段だった。リーアが金持ちじゃなかったら、あんまり食べれなかっただろうな。


 リーアが端末をかざして、購入すると、畳があるほうに向かった。

 靴を脱いで、畳に上がり、近くに座布団が積まれているところから2つ取り出した。


「これが座布団か」

「ほら、早く食べましょ」

「そんな急かすなよ」


 座布団を敷いて、座ってみた。

 なんだか、違和感を感じる。快適なのかもよく分からないな。

 リーアは着慣れない和服を着ながら、手には木製の板みたいな物を持っている。その板みたいなもので切ったりするみたいだ。


「なんかぶょぶよしてるわね」

「手で触るな」

「触ったところは自分で食べるわよ〜」


 ご機嫌がよさそうだな。こんなのほほんとしているが、戦うと躊躇なく人を殴ったり、手を飛ばしたり、足で人を突き落としたりするんだから恐ろしいな。

 まぁ、リーアは人体実験の影響で二重人格になったとか言っていたな。一体何をされていたのか、なんて想像できないし、想像したくないが、とりあえず、東京にいた時もろくに外とか出てなかった可能性がありそうだ。


「松永は食べないの?」

「いや、考え事をしてただけた」


 リーアは色んな和菓子を半分にしてパクパク食べていた。和服には白い粉が付いている。

 口調はお嬢様だが、食べ方は子供だな。


「もしかして、ちゃんとした食べ物は初めてか?」


 びくっと身体が動いた。


「そんなことないわ」

「本当か? まぁ、別にどっちでもいいが」


 その後、お腹がいっぱいになるまで和菓子を堪能したのであった。


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