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成すべきこと、、、

読み終えた後、涙が止まらなかった。


ソヨヒト

「なんだ、、、なんなんだこれ?意味がわからない、、、

あいつなんでいつも肝心な事は伝えない?

これは偽物なのか?


いや、、、わかってるはずだろ散々見てきた、、、

だって俺が教えた、、、この字は間違いない、、、

シルの字だ、、、」


ダメだ感情が昂りすぎて冷静な判断が取れない、、、

しばし呆然とする、、、。


そういえばどれくらい時間が経過したのだろう、、、

どう考えても学校は遅刻だな、、、。


俺はベットに横になり、ぐわんぐわんする頭を一度冷静に整理する、、、。


キーワードは、イクウォッチ、時をさかのぼる、そして、ミョウシュウ、、、文脈からすると人物名の様だが、、、いやそんな事は今はどうでも良い。


シルはこの本の内容通りだと、シルはイクウォッチを持っている、それならシルは向こうの世界に行ったと考えるべきだ、でわなぜ?、、、それはオトンを探しにか、、、だとすればバカなことを、、、。


俺は再びこの手帳を見つめながら、、、

なぜ?この手帳が俺の手元に、、、わからない、、、

いや、、、ミョウシュウは俺の背中を狙っている、、、つまりそれは俺の命だ、、、

ミョウシュウ、、、中華系の人物名?いや仏教用語か?違う、、、もっと手帳全体を関連付けろ、、、

つまりシルと同じエルフ族の可能性が高い、、、。

、、、、、

、、、、、、

、、、、、、、

なんと無く考察が出来た。


この手紙を出した老いたシルの世界線では、俺はこの後、シルを探しにシルの世界に転移する、、、

そしておそらく俺は死ぬのだろう、、、

それはオトンも同様に、、、

ゆえに老いたシルは後悔を言葉にしていた、、、

シルはその後、長い年月をかけて物質をタイムリープさせる魔法を完成させた事により、こうしてシルの手帳は未来からやって来た、、、。


そして手帳が示す未来の暗示は俺とオトンの死だ、、、

じゃ〜なぜシルはこの手帳で向こうの世界に行くなと、忠告しない?、、、簡単なことだ、たぶん俺はシルをかばって死んだのだろう、、、一つの仮説として俺が向こうの世界に行かないと、その時点で老いたシルは消える、、、つまりこの手帳が存在しない、、、そうなれば俺の手元から無くなる、、、ならば俺が向こうの世界に行くのは必然となる。


、、、でも、、、どうやって?俺は向こうの世界に行く?いやそれも手帳に書いてあった、、、。


じゃ〜なぜこのタイミングで手帳が俺に届く様に、シルは送った、、、わからない、、、偶然?必然?

いや、、、仮に俺の死が俺自身の準備不足だったとしたら?あり得る話だ、、、。


もし、俺が向こうの世界でこの手帳を手にしても、すでにその時には準備不足が否めない、、、

つまりそう言う事だ、、、。


どの道、この手帳で入手した情報を使って俺が下手に行動すると、老いたシルの世界線に近づけなる可能性もあり得る、、、ならば、俺が向こうの世界に旅立つ為の出来事が必ず発生する、、、。

それまでに向こうに行く準備をすれば良い、、、

そういうことだろ。


なんとなく状況が理解出来た、、、フフッ!!シルも賢くなったじゃないか!!だからこの手帳は余計なことが書いてない、、、いや書けなかったのかもしれない、俺の世界線とシルの世界線を近づける為に、、、そう解釈すれば色々と納得出来る。


俺は早やる気持ちを押し殺して、その後も何度も手帳を読み直し、これから起こり得るありとあらゆる想定を思案した、そして今やるべき事としてまずは学校に向かった。


学校では授業に出ることなく、生徒会室で一人で生徒会業務をこなす、シルが抱えていた業務も出来る限り終わらせる。どうしても終わりきれない業務は、さおりとシズクに細かな指示を出したメモを残した。

2人が生徒会室に来る前に俺は学校を後にする。


その足である人物に会いに行く、それは必ず近々訪れるその時のために必要なことだ。


電車の中で流れる景色を見ていると、あの時のたらればが浮かんでくる、、、

いや、、、そんなことはやめよう、、、

なんの意味がない、、、そうわかっていても、、、

俺は後悔をしているんだ、、、無理矢理思考を変えてみる、、、

俺がいつもの様に学校に向かい、授業を受けて生徒会に出席したとすると、多忙なこの時期、家に帰るのは恐らく19時前後、今は15時を過ぎたぐらいだ、あの人に会って帰ってもそれぐらいに家に着くだろ、、、落ち着けソヨヒト!!なるべく日常の時間バランスを崩さずに、その日に備えろ!!


俺が向かったのは郊外のある道場、、、

ミカねーさんの家、、、月乃葉流道場だ。


月乃葉流、、、元々は乱波の流れを汲んだ総合剣術。

起源は一乃葉流だが、枝分かれしてから乱波の流れを強く取り入れた事により、現在も世界の剣術、格闘を積極的に取り入れている古武術とされている。


一乃葉流、、、月乃葉流の源流だが、剣を軽視して政に勤しむ様になり、後に剣の道が途絶えている。


三乃花流、、、月乃葉流より別れてより剣に重きを置いたのが三乃花流だ。


俺が知る月乃葉流の情報としてはこのくらいだ、そして俺はミカねーさんに稽古をつけてもらうお願いをする

月乃葉流師範代、月乃葉三花ツキノハミカに、、、


シルやオトンの話では、シルのいた世界は異世界転生の王道、、、中世のヨーロッパぐらいの文化水準のようだ、それなら俺やオトンが剣を持つ向こうの人々に対抗出来る手段は、月乃葉流の足捌きだけだ、月乃葉流は乱波、現代風に言うと忍者の流れを汲んでいる。


ゆえに独特の足捌きで相手の攻撃を交わして、カウンターを入れるのを得意としている、、、当時の俺は真面目にやる気が無かったので、相手の攻撃を交わすことは出来るが、カウンターを入れる事は出来なかった、、、

まさか今になってこの技が必要になるとは、、、。


月乃葉流の道場からは、相変わらず威勢の良い声があちらこちらから聞こえて来る。


ソヨヒト

「こんにちわ!!師範代のミカさんはおられますか?」


道場前の道を清掃していた、れれれの門下生に尋ねる、、、。


れれれの門下生

「誰だ貴様!!さては道場破りだなぁ!!それならこの俺様こと!!、れれれのほうき使いを倒してから、、、」


そんな妄想の様な事は無く、、、。


れれれの門下生

「師範代は道場の中です!!案内しますので、どうぞこちらへ!!」


とても丁寧な対応をされた、、、なんかすいません。


道場の上座に一段高くなった畳敷きに、元気ハツラツの美女が座っている、、、ミカねーさんだ!!

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