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ミモリの町

ちひかを連れてエルフ村を出ることに、川沿を下りエルフの森を抜けると、周囲の地形を見たちひかが、、


ちひか

「、、、ここ知ってる近くに町があるよ」


と、いう事なのでまずはその町に行くことにした。


エルフの村を出る前に、ちひかのいた牢屋を確認したが、武器と保存食料以外に、主だったものはなかった。


オトンの手紙だと、この世界について教えてもらえるはずなのだが、、、


そう思ってエルフの村まで行ったのに、、、

やはり肝心なところで、オトンはオトンだった。


それともこの世界でオトンを見つけ出せってことなのか?


そんなことを考えながら歩いていたら、夕方には目的地の町ミモリに着いた。


ちひかの話では、このミモリの町の名前の由来は、エルフの森を見守る町、、、。


そこからきているとのこと、ちひかは自身に関わる記憶だけが失われており、この世界の常識的なことに関しての記憶には問題はない、、、


何かしらの暗示もしくは、魔法的な要因なのだろうか?


ひちかはこの街に訪れたことがあるようで、迷うことなく道案内をしてくれた。


もっとも、街道沿いを歩くだけなので、迷うことがないのだが、、、。


町は小さな城壁都市みたくなっており、門には門番がいたが、軽く会釈をするだけですんなりと通れた。


正直、内心ビクビクしていたが、俺らの先を歩く旅人たちもすんなりと入っていたので、問題はないと思っていた。


町に入るとさっそくちひかが、、、


ひちか

「お兄さん!!どこに行きたいの?」


どうやらちひかが町案内をしてくれる様だ、、、


ソヨヒト

「そうだね、、、まずはこれが売れそうな場所を知ってるかい?」


そう言ってテーブル塩を出すと、、、


ちひか

「うわ〜すごい綺麗な器、、、ガラス?」


この世界にもガラスがあるようだ、、、


ソヨヒト

「この器じゃななくて中身の塩なんだけど、、、

売れるかなぁ、、、?」


塩と胡椒は異世界モノのお約束なんだが、、、


ちひか

「中身は塩なの!!それならすごい高値で売れるよ!!」


よかった!!やはり鉄板のようだな!!


ソヨヒト

「それでこれってどこで売れるのかな?」


ちひかは不思議そうな顔で、、、


ちひか

「お兄さん知らないの?」


やはり俺を怪しんでいるのか、、、


ここまで来るのに二日かかった。

エルフの森を抜けるまで森で一泊野宿をしたのだが、

迂闊にもライターで火おこしをしていたら、、、


ちひか

「うわ!!魔法が使える人族を初めてみた!!

それともスキル?なの?」


どうやら俺の火おこしを魔法と勘違いしたので、、、


ソヨヒト

「お兄ちゃんかなりの山奥から出てきたんだけど、その村に伝わる魔道具なんだ、、、」



そう言ってその時は誤魔化した。


そして今も、、、


ソヨヒト

「ほら、、、話しただろ?

恥ずかしいけどおにーちゃん田舎者だから、、、」


あえて余計なことは言わない、、、


ちひかは、なにかを察したらしく、、、


ちひか

「あっ、、、そうだったねぇ、、、こっちだよ!!」


よし!!ちひかからの質問追撃はないな!!

まぁ下手に隠すつもりもないが言うつもりもない。


けれどひとつだけ!!


実はおにーさん超都会から来たんだよ!!

眠らない街だよ!!ネオンがすごいよ!!

車だって、電車だって、飛行機、、、


、、、、

、、、、、なんだろ、、、


ちひかのなんか、かわいそう、、、って顔で、思わず言いたくなった、、、言わんけど、、、。


ちひかに案内された店は、いかにも怪しい道具屋?

某RPGなら夜中しかやってない店で、珍しそうな物が売っている?

例えば馬車とか、絨毯とか、、、

そんな雰囲気の店構えだ。


中に入ると至って普通の道具屋さんでした!!

なんかごめんなさい!!


店主

「いらっしゃい!!何かお探しで?」


店のカウンターには、とんがり帽子を被ったいかにも魔女って感じ、、、


ではなく、肝っ玉オカンって、感じの人族の女店主が椅子に座っており、カウンター越しに声をかけられる。


俺はカウンターにテーブル塩を置き、、、


ソヨヒト

「こんにちわ!!これを売りたくてねぇ、、、」


そう女店主に話しかける。


女店主は俺とちひかをジロジロとみて、テーブル塩を手に取り、、、


女店主

「、、、これって、、、」


おや?この人知ってるのか?


女店主

「、、、よし!!金貨2枚だ!!」


、、、うん良いよ!!

って、言いたいが相場がわからない、、、


ソヨヒト

「それは残念だ、、、ありがとう!!

他をあたるよ!!」


そう言ってテーブル塩を、女店主から取り上げようとすると、、、


女店主

「わかった!!金貨3枚!!」


、、、どうやら需要はあるようだが、、、


ソヨヒト

「それあと二つ持ってるんだけど、、、三つで金貨15枚ならお譲りしましょう!!」


女店主は苦虫を噛んだ様な顔で、、、


女店主

「、、、わかった、、、」


そう言って金貨を15枚出した、、、。


俺も懐から塩を二つ出してカウンターに置く。

そして、金貨を全部ポケットに入れて、、、


ソヨヒト

「ありがとう!!じゃ〜!!」


俺がそう言うと女店主が、、、


女店主

「こっちは利益がほぼゼロなんだ、、、

また仕入れたら持って来ておくれよ!!」


そう言っていた、、、。


店を出たあとちひかが、、、


ちひか

「お兄さん凄腕の商人なんだね、、、

お店の人が利益出ないって、、、」


、、、ちひかは優しい子なんだなぁ、、、


ソヨヒト

「そうでもないよ、利益が出ないならまたもってこいなんて言わないよ。」


もっとも、女店主は苦虫を噛んだ顔をする前に、一瞬だけ口元が緩んでいた、、、


そう考えればあの塩ひとつで、金貨10枚で売れるあてがあると考えてもいい、、、


何よりも女店主は、あの塩を知っている様だった、、、


そうなるとこの世界で、俺以外であの塩を流通させることが出来るのはオトンだけだ、、、。


ひょっとしてすでに、この塩自体にプレミアが、、、


そうか!!精製技術と器か!!


おそらく塩の精製が高品質で、王侯貴族に高値で売れるのだろう、、、。


本来ならこんな辺境の町に流通することないはず、、、

けれど、エルフの森の近くの町、、、


つまりオトンはここで何度か卸している、、、

そう考えればあの女店主の言動にも頷ける、、、。


今回の最大の収穫は、この町にオトンの足跡があるかも知れないということだ!!


これから訪れる街々でも、オトンの足跡を確認するつもりではあったけど、オトンがその町に訪れたのが分かっていて、それを確認するのでは話が変わってくる。


ひとまず資金も手に入れたので宿屋を探してみる。


ソヨヒト

「ちひかはこの町の宿屋を知ってる?」


俺がそう尋ねると、、、


ちひか

「、、、確か向こうにあったと思う!!着いて来て!!」


そう言って歩き出そうとすると、、、


ぐぅ、、、


ちひかが恥ずかしそうにお腹を抑える、、、


ソヨヒト

「あっごめんね!!そういえばお腹が空いたね!!

何か食べて行こう!!」


そういうとちひかは嬉しそうに、、、


ちひか

「うん!!こっちこっち!!広場に屋台があるんだよ!!」


そう言って嬉しそうに俺の手を引っ張る、、、。


同じ種族だからなのだろうか、、、

俺の手を引っ張りながら嬉しそうに歩くちひかに、

シルの面影が、、、目頭が熱くなるのを抑えちひかと歩いた、、、。


屋台に寄る前に、防具屋?服屋?を見つけたので、ところどころ破れている、みずぼらしいちひかの服を買い替えることに、、、。


ちひかは女の子らしくワンピースタイプの服を選ぶが、これからの長旅を考えると、ズボンの方が良いので、それに合わせてズボンも選んであげた。


不思議なもので、ちひかの選んだワンピースに俺が選んだズボンを履かせると、旅人っぽい格好になった、、、。

最後に俺とちひかのマントを選び、、、、


ソヨヒト

「これ全部でいくらですか?」


店の店主

「そうだね、、、銀貨4枚だけと、、、」


そう言ってちひかを見る、、、


店の店主

「よし!!全部で銀貨3枚で良いよ!!」


相場がわからんし、、、なにやらこっちの事情を汲んでくれた様にも思うから、、、


ソヨヒト

「ありがとう、、、」


そう言って金貨1枚をだす、、、


さてさてこのお金の単価はいかに?


店の店主は銀貨を7枚取り出して、、、


店の店主

「そら!!おつりだよ!!にーちゃん!!

彼女のこと大事にしなよ!!」


そう言ってちひかに笑顔を送る、、、。


ソヨヒト

「うん!!ありがとう!!」


お礼を言って店を出た、、、。


どうやら金貨1枚と銀貨10枚が等価の様だ、、、

そうなるとこの世界も10進法だ、、、


そう思いながらちひかと、買ったマントを羽織る。

ちなみに俺はオトンの研究室にあった迷彩柄のない戦闘服(黒色)を着ているので少しこの町では浮いて見える。

だから買ったマントで隠すと、ちょうど良くなった。


広場に着いてから早速、屋台で買った何かの動物肉の串焼きと、果物のジュースを注文する、、、。


なにかの肉の串焼きは、3本で銅貨7枚、果実のジュースが銅貨2枚と言われたので、試しに銀貨1枚を渡す、、、


屋台の店主

「じゃ〜おつりは銅貨1枚ね!!」


、、、よし!!これで通貨の単位がわかった!!

金貨1枚が銀貨10枚、銀貨1枚が銅貨10枚、、、

案外単純な単位なんだなぁ、、、

商品の単価はおいおい覚えるしか無いなぁ、、、


受け取った物をちひかに渡すと、ちひかは美味しそうに食べながら、串焼きはツノギュウの肉で、果物のジュースがリゴの果汁を搾り(水で薄めたもの)と、教えてくれた。


ちひか

「お兄さんはいらないの?」


まぁ、、、そうなるよなぁ、、、


ソヨヒト

「俺はお腹が減ってないから遠慮なく食べな!!」


俺はこの世界のものを、あまり口にしない方が良い、、、

特に水には気を付けないと、この世界に免疫の無い俺はすぐに病気になる恐れがある、、、きっとオトンもそうしたと思う!!


ちひかが食べ終えたので宿に向かう。


宿に着き受付の女性に部屋を二部屋と頼むと、、、


ちひか

「お兄さん!!パーティーは一部屋だよ!!」


受付の女性もおれを変な顔で見る、、、

どうやらそういうものらしい、、、


受付の女性

「夕飯付きをお二人で銀貨2枚です、、、」


安いのか高いのか?


言われた通り銀貨2枚渡す、、、。


受付の女性

「部屋は2階の左手前の201号室です、、、

お湯は入りますか?」


まぁ、当たり前だけど個室に風呂なんて無いよなぁ、、、

ドラちゃんのところでも水は貴重だったし、、、


ソヨヒト

「お願いします。」


するとちひかが耳元で、、、


ひちか

「お兄さん、、、お湯は一杯で平気だよ、、、」


、、、なんだ?そのつもりだったのだが、、、


俺は小さくうなずく、、、


部屋に入って早速、、、


ソヨヒト

「じゃ〜俺部屋から出てるから、ちひかはこのお湯で体を拭きな!!」


するとちひかが、、、


ちひか

「お兄さんが先で良いよ!!」


そう言って部屋から出てしまった、、、


、、、困った、、、俺には向こうの世界のシャワーがあるのだが、、、きっとちひかはこのお湯が綺麗なうちに、俺に使えと遠慮したのだろう、、、


部屋のドアを開けると、廊下にちひかが体育座りをしていた、、、


ソヨヒト

「お湯は汚れたならまた買えば良い、、、ちひかが先にお使い!!それに早く買った服を着たいだろ?」


ちひかの手には、さっき買った服が、、、


ちひかはニッコリと笑い、、、


ちひか

「ありがとうお兄さん!!」


そう言って部屋に入って行った、、、


俺はそのまま廊下で待つ、、、


程なくすると部屋のドアが開き、、、


ちひか

「お待たせ!!お兄さん!!」


服を着替えたちひかが、、、うんかわいい!!


ソヨヒト

「似合ってるぞ!!」


そう言われて少し照れるちひか、、、


ソヨヒト

「じゃ〜桶を持って交換してもらおう!!」


俺がそう言うと、、、


ちひか

「あっ!!それなら大丈夫だよ!!」


ソヨヒト

「えっ?大丈夫、、、?」


ちひかは無い胸を張る、、、。


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