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第八章

旧都サイラルはメイヤーであるアーデン子爵が領主の代理として統治している。

私がサイラルを訪れた時にはいつもご挨拶に来てくれる。

今回も祖母の別荘に滞在している私のところにアーデン子爵がご挨拶にやってきた。当代のアーデン子爵は50代くらいの小太りの男で律儀で小心者という噂である。

一応、私は謹慎中としているので公式の歓迎パーティやご挨拶はお断りしているのだが、今回は緊急の用事ということでやって来られたらしい。

彼はまずお父様から早馬で届けられたという手紙を私に渡してくれた。

「別の私宛の手紙にはお嬢様にこの手紙を渡して早急に返事をもらうようにとことづかっているのです」

「わかりました。まず開けてみましょう」

封筒の中にはドミニクとの婚約破棄確認書が入っていた。つまり、早くサインして王都に送れということだろう。

私は別室に行ってサインして、その書類を封筒に入れてお父様宛に宛名を書き、慎重に封蝋で封をした。

「サインしたのでこれを送っていただけるかしら」

「実はもう一つお願いがあるのです」

アーデン子爵によると、最近魔獣の出現が増えているので王都に救援を頼んだところ、第三騎士団の派遣が決まったらしい。

「それで、多くの騎士団員には我がリンデン騎士団の訓練施設に滞在してもらうのですが、団長と副団長などの幹部にはこの別荘に滞在していただくのが通例なのです」

「今は私たちがこの別荘を使っていますものね」

「ご当主様ももしお嬢様方がよろしければ通例通り、団長様方にはこの別荘に滞在させて欲しいとのことです」

「そうね。この別荘には使っていない部屋はまだあるから構わないんじゃないかしら」

「そうおっしゃっていただいて幸いです」

王家直属の騎士団は3つある。

第一騎士団は近衛騎士団でほとんど貴族の子弟から構成され、王族の守護が任務であるもっとも格式の高いものである。

第二騎士団は王都の守護に当たる騎士団である。

第三騎士団は国の各地方の魔獣討伐などを主任務としている騎士団であり、当リンデン公爵領も魔物の襲撃などの時には実働部隊としてお世話になることが多い。

第一第二騎士団と違うのは実働部隊であることから死傷率が高く、団員の補充のために半分くらいは貴族ではなく平民が含まれていることである。

なので貴族たちにはこの第三騎士団を毛嫌いする人も少なくない。

もちろん当公爵領では実際に守護してもらうわけなので嫌うなんてことはない。

「確か今の騎士団長は平民のアーノルド・エクスバーグだったかしら」

「お嬢様、最近、騎士団長は交代されたらしいですよ。アーノルド殿は魔獣との交戦で重傷を負われて団長を退任したという噂です」

「あら、そうなの?それではどなたが新しい騎士団長として来られるか楽しみですね」

アーデン子爵は私の返信を受け取ると、マシューとマーサに第三騎士団の宿泊の準備をするようにお願いしてさっさと帰って行かれた。

エオーラは「やっと婚約破棄の書類がきましたね。これでドミニク様との関係も綺麗に清算されたのですから晴れて自由な身、新しい人生が始まったということですね」という。

「今はまだ謹慎中ですよ。魔獣の被害も増えているのにフワフワと喜んではいられません」

「魔獣といえばあの勇者パーティは魔界の王子とかいう魔族を討伐するために活動されているという噂ですね。それで勇者パーティの来ない当公爵領に第三期師団が派遣されるということらしいです」

「ドミニクも国のために働いているのなら問題ありません」

「そういえばアーノルド殿って筋肉ダルマのクマみたいな人でしたが、新しい騎士団長ってどんな人なんでしょうね。イケメンならいいですよね」

「エオーラ、あんまりはしたないことをいうものではなくてよ。騎士団長がどういう人であってもきっちりとお出迎えせねば」

「そういうところってお嬢様らしいです」

エオーラはにっこり笑った。



恐らく第三騎士団がきて魔獣の討伐をすると怪我人が続出するだろうからポーションが必要である。

私たちは街に行って薬草をありったけ買ってきてポーション作成に取り掛かった。

去年作ったポーションは魔獣と戦った公爵領の第二騎士隊にお渡しして結構評判が良かったのである。

在庫はもうほとんどなくなってしまっているので新しく作らねばならない。

暇な時間を見つけてはどんどんとポーションを作成していった。

おおよそ一週間かけて礼拝堂の地下倉庫にポーションが一杯になった頃、第三騎士団が新都に到着したという連絡が来た。

マシューとマーサは別荘の男性用客間を掃除して使えるようにと準備を始めた。

そうして数日後についに第三騎士団が旧都に到着したのである。

騎士団員たちは最初に関連施設の方で集合したみたいで、騎士団長たちが我が別荘にやってきたのはもう日が傾いた頃であった。

先ぶれがあって私たちや家の使用人が出迎えの準備をしたところに数人のイケメン男たちがやって来たのである。

私が女主人として「ようこそ我が陋屋においで頂きました。至らぬところは多いかと思いますが、精一杯くつろいでくださいな」と言ってカーテシーをして味がをすると、使用人たちも一斉にお辞儀をした。

こういうところはお祖母様の時代から厳しく躾けられているのである。

先頭に立って入って来た男性は少し優しげな顔をした金髪とサファイアの瞳をしていた。

あらっ?どこかで会ったことがあるかしら。

「セレスティア様、この度はお世話になります。私は第三騎士団団長のフレデリックです。後ろにいるのが副団長でカールとマルコです」

フレデリックと名乗った男性が挨拶してくれた。

カールは私も見知った男で、近衛騎士団の副団長をしていたカール・シュミットである。

マルコという黒髪の男には面識はなかった。

「ではお部屋にご案内しますからどうぞついて来てください」

私は口角を上げて完璧な貴族の微笑みを作ってから先に立って廊下を歩き始めた。

そして男性用の客間に着くと「こちらがお部屋になります。何かありましたら遠慮なくお申し付けください」と彼らを部屋に案内したのである。

夜はメイヤーの館で夜会が行われることになっている。

私がこちらに来た時にアーデン子爵は夜会をしたいと言って来たのだが、私が謹慎中であることを理由に断るとかなり残念がっていたのである。

今回はそのリベンジということかもしれない。

一休みした後、彼らと食堂で軽食を取ることになった。

彼ら三人とこちらも私とエオーラとノーラの三人で食卓に座ることになった。

「今日はメイヤーのところで夜会があるということです。なのでこのような軽食になりましたがご容赦くださいね」

「セレスティア様、このような美味しい食事をいただけることは幸せなことです。メイヤーの夜会はどのようなものですか?」

「ああ、近隣の我が領内の領主たちは呼ばれていてご挨拶に来るでしょうが、所詮は田舎領主の集まりですから肩肘張ったものではありません。気軽にご参加いただけたらと思いますよ」

黒髪のマルコは「いや、それでも平民の私が夜会になんて参加していいのかと冷や汗ものですよ」と言う。

「ああ、当地の夜会には商人とか平民も呼ばれることがありますからご心配は無用です」

ノーラが「この辺りの領主は貴族とはいえ、普通に領民と一緒に作業することが普通ですからね。王都の高位貴族のように平民を無視したりすることはありません」とサポートしてくれる。

「ただ、メイヤーからのご指示で、皆様に女性をエスコートしていただきたいと言うことです。ちょうど団長と副団長で三人いらっしゃいますから我々三人をエスコートしていただくというのはいかがでしょうか」

フレデリックは「願ってもないことです」と微笑みを浮かべる。

向こうの席でマルコが「おいおい、平民の俺がお貴族様の令嬢をエスコートかよ」って小声で言っているのが聞こえる。

「ところで、カール様は以前近衛騎士団のカール・シュミット様ですよね」

「ご存知でしたか。私もセレスティア様を王宮でお見かけしたことはございますが、セレスティア様が小官をご存知であるとは意外でした」

「それは王宮をお守り頂いていたのですから。ところでフレデリック様はどちらのご家名なのでしょう」

「私はフレデリック・マトフリードと申します」

私は思わず吹き出してしまった。

「失礼、マトフリード公爵家はもうひいおじいさんの時代に最後の1人が絶えていますのよ。そのようなマトフリード家を今になって名乗るあなたはいったいどこの誰なんですの?」

「さすがはセレスティア様、博識でいらっしゃいますね。私が家名を名乗ると大体は外国の貴族ですか?って聞かれることが多いのです」

「マトフリードの爵位は王家が所持していたはずだったと思いますわ。それを考えるとあなたは最近、王家から公爵位を下賜されたということなのでしょう。けれども王宮であなたをお見かけしたことはないわね」

「ええ、私はずっと外国にいたのですから」

「まだほんの小さい頃、私は父上に連れられて何度か王宮に遊びに行ったことがあるのです。その時もう微かな記憶ですけれどお優しくしていただいた方がいらっしゃったことを覚えていますわ」

「もしかするとそういったことがあったのかもしれませんね。私はもう10年以上隣国に留学していましたからこの国に帰ってくると全てのことが新鮮に映りますね」

「カール様も公爵様がお戻りになったので第三騎士団に移ることを命じられたということなのですね」

「いや、私はマトフリード公を敬愛申し上げているので志願してこちらに移らせていただきました」

「そうなのですね」

とその時、エオーラがそのほおを薔薇色に染めてカールを見ている視線に気づいてしまった。

もしかしてこれは…

そろそろ食事も終わりである。

食卓にはデザートが運ばれてきた。

「マトフリード公爵閣下、それでは今夜の夜会には私のエスコートをお願いしてもよろしいかしら」

フレデリックは柔和な微笑みを浮かべて「喜んで」と返事してくれる。

「シュミット伯爵令息はこちらのエオーラ、ロザリンド伯爵令嬢のエスコートを、マルコ様にはノーラ、ガーデン子爵令嬢のエスコートをお願いさせていただいてよろしいかしら」

カールとマルコはいずれも「承知しました」と返事してくれた。

ちらっと横のエオーラを見ると顔が真っ赤になっていて若干目が泳いでいる。

こんなエオーラは見たことがない。いつも騎士の顔をしてキリッと精悍な顔をしているのに…

今は恋する乙女の顔になっている。

エオーラのこんな顔を見るなんて初めてのことね。

「さあ、食事も終わりですね。皆さん、夜会の準備があるでしょうからお部屋に戻りましょう」

食堂を出たところで騎士たちと別れたが、エオーラはまだフラフラしている。

「さあ、エオーラしっかりして。今から次女たちにしっかりと磨き上げてもらうのよ。エスコートしてくださるカール様をびっくりさせなきゃね」

エオーラは『カール様』という言葉にピクッと反応する。わかりやすい。

すでに扉の前で次女たちが待機していたのでエオーラを次女たちに渡して「特に念入りにエオーラを磨き上げてちょうだい。つま先までピカピカにしてあげてね」というと侍女たちも「心得ました」と頼もしく頷いてエオーラを連れて部屋の中に入って行った。

私も自分の部屋の前で控えていた侍女たちに身を委ねることになった。

湯浴みして香油を塗り込まれ、つま先までピカピカに磨き上げられる。そしてコルセットを締められてドレスに身を包まれるのである。

準備ができた私たちはリンデン公爵家の紋章が刻まれた馬車に乗る。

騎士服を着込んだ騎士たちは乗馬で馬車の周りを警護する。

メイヤーの館は街の真ん中の小高い丘にあるため、距離は長くなかったが、しっかり守られた私たちは安全に館に到着することができた。

私たちは主賓であるため貴賓者用の特別な入り口に案内され、他の参加者でごった返した入り口を通ることはなかった。

貴賓室の入り口にはメイヤーがいて私たちにご挨拶をした後、待機室まで案内してくれた。

既に先頭のものは名前を呼ばれて次々に会場に入場している。

フレデリックは「落ち着いていきましょう」と私に声をかけてくれた。

落ち着かなくソワソワしてキョロキョロと周りを見回しているエオーラが見えた。

エオーラには「さあ、深呼吸しましょう」と声をかけた。

カールには「エオーラのエスコートをしっかりお願いね」と声をかけた。

カールは「有名なセレスティア様の護衛騎士であるエオーラ様のエスコートができるなんて望外の喜びですから」とにっこりして言う。

あっ、エオーラが硬直している。

けれどもエオーラも一周回って体の力が抜けたようである。

もう一つ前のマルコとノーラは結構仲良く話をしているようである。

ノーラは社交的な話は上手だし、さっきの食事の時にはあれだけ嘆いていたマルコも実際はしゃんとしているようである。

私にとってもドミニクや勇者パーティの話題が出ると辛いけれど,みんなその話題は回避してくれているようで過ごしやすいのはありがたい。

「さあ,そろそろ順番が来るわ。皆さんシャンと背筋を伸ばしましょう」

呼び出しの声と共に私たちもフレデリックにエスコートされながら場内に入って行った。

メイヤーのアーデン子爵は満面の笑みで夜会の開会を宣言した。

最初の打ち合わせで私たち3組がファーストダンスを踊り、その後、私とフレデリックは多くの人の挨拶を受けることになる。

打ち合わせ通り,音楽が始まると私たち三組は中央でダンスを踊り始める。他に飛び入りで婚約者同士とか恋人同士のカップルも踊り出すが、それはどうでもいい。

フレデリックのリードは上手なので私はついて行って合わせるだけで良いので楽だった。

ちらちらと視線をあちこちにやると、マルコとノーラのカップルはスムーズにかもなく不可もなくの踊りをしていた。

反対側ではエオーラがカチンコチンに緊張して踊っていてそれに合わせようとするカール様は大変そうだった。

何とか一曲踊り切ると私とフレデリックは決められた席に向かい、既に並んでいた家族たちから挨拶を受けることになった。

特に深い商談や陳情などはないので口角を上げて理想的なスマイルを顔に貼り付けたままで挨拶を受けることになる。

マルコは騎士たちのところに行き、ノーラは同年代の貴族令嬢や令息と話をしているが、エオーラはさっきのダンスで気力を使い果たしたみたいで、カールに寄りかかって動けないでいる。遠目に見ると恋人同士で抱き合っているように見えるが、カールは明らかに戸惑い顔をしている。

私がフリーならばすぐに駆け寄っていきたいところだが、まだ何人か挨拶客が残っているので席を離れられない。

とみると、やっとノーラが異常に気がついたみたいでカールたちのところへ向かってくれた。そしてそのままカールとノーラの二人でエオーラを抱きかかえるようにしておそらく医務室に連れて行ったようである。

やっと挨拶客を全員捌いたので、私も医務室の方に向かった。

医務室に着くと、エオーラが眠っていて、その手をしっかりとカールが握っていた。

カールは私が入ってきたことに気がつくとエオーラの手を離して立ち上がり、一礼してくれた。

「一体どうしたの?」

「セレスティア様、申し訳ございません。ダンスのリードが悪かったようでエオーラ殿には疲労を感じさせてしまったようです」

「高々ダンス一曲踊ったくらいでこんなことになるなんてあり得ないでしょう」

「いえ、私も令嬢たちに黄色い声を贈られるので,女性の扱いに長けていると思われがちなのですが、今まで婚約者も恋人もいたことはなく、女性にどう接すればいいかわからないことが多いのです」

「これはいいことを聞いたわ」

「えっ?」

「あ、いえ、これはこっちの話よ。でも、このエオーラを使って女性の扱い方を練習したらどうかしら」

「そ、それはもし彼女に恋人などいたら失礼では」

「この子にそんなのいないわよ。どうせ夕べはエスコートされるのに緊張して眠れなかったくらいのことでしょう。彼女ってこれまでお父様にしかエスコートしてもらったことがないから」

「は、はあ、そうなのですか」

カールは何だか顔を赤くして俯いている。

もしかしたらこの二人って同類なの?

とにかくカールには騎士団の人たちも心配しているでしょうから私が代わってあげると行って無理やり追い出して眠っているエオーラのベッドのそばの椅子に座った。

カールは律儀に「ご心配をおかけして申し訳ありません。あとはよろしくお願いいたします」と頭を下げて部屋を出て行った。

エオーラの寝顔を見ていてもすることはないのでお茶でも飲もうかしらとティーカップを探してお茶を入れていると、その物音で目を覚ましたのかエオーラが起き上がった。

「エオーラ、気分はどう?」

「お嬢様、申し訳ありません。粗相をしてしまいました」

「何をいっているのよ。きちんとダンスを一曲踊り終えたのだから何の問題もないわ」

「カール様にご迷惑をおかけしたのではありませんか?」

「さっきまでカールはずっとベッドの横であなたを見ていてくれたわよ」

すると、エオーラの顔が真っ赤っかになっている。

これは手を握っていてくれたなんて言うとまた意識を失うかもしれない。

「私も挨拶客の挨拶を受けてからすぐにこちらにきたのよ。カールも副団長として他の隊員などとの付き合いがあるでしょう。だから交代したの」

「お嬢様にもご迷惑をおかけしてもう申し訳なくて」

「それともカールにずっと見ていてほしかった?」

そう言うと、エオーラの顔がまた真っ赤になって「あの、いえっその」と何をいっているのかわからなくなってしまう。

「大丈夫よ。カールは何も怒っていなかったし、ただあなたを心配していただけよ」

エオーラは両手の指をいじいじさせて何だか全身でもじもじしている。

もうエオーラって、なんて可愛いんでしょう。

「エオーラ、お水か何か欲しいものはある?」

「いえ、お嬢様、もう大丈夫です」

「じゃあ大広間に戻れる?」

「はい。今から起きます」

こうして二人で大広間に戻ると、フレデリックとカールは私たちに気づいて近寄ってきた。

カールがエオーラに「エオーラ嬢、お加減は大丈夫かい?」と聞くとエオーラは「はい、もう大丈夫です。ご心配をおかけしました」とか細い声で答える。

カールはキラキラした瞳でエオーラを見ているけれど,真っ赤になって俯いているエオーラはそもそもカールの顔を見ていない。

「尊い…」

「一体どうしたの?セレスティア様?」

フレデリックが怪訝な表情で尋ねてくる。

「あっ、えっとエオーラをやっぱり早めに返したいですわ。まだこちらに御用はありまして?」

「いや、もう挨拶も済んだのでいつ帰ってもいいと思うよ」

「ではノーラにも聞いてみてできるだけ早めにお暇しましょう。エオーラも帰って早く休んだ方が良さそうですね」

そういってノーラのところに行って帰る話をするとノーラも一緒に帰りましょうと言ってこちらにやってきた。

マルコは他の隊員たちと遅くまで飲もうということになったらしい。

「ではフレデリック様とカール様には護衛をよろしくお願いしますね」

「「任せてください」」

こうして女子3人はメイヤーに帰宅の挨拶をして護衛2人に守られて別荘まで戻ってきた。

そうして、馬車から降りると私たちは護衛してくれたフレデリックとカールにお礼を言って部屋に戻ったのである。

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