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第1話

とある日のとある昼。ベッドにうつ伏せで寝ている綺麗な長いブロンド髪の人が1人。

長いまつ毛までもが綺麗なブロンド。

薄らと目を開ける。窓から差す陽差しが反射し、これまた綺麗な青い瞳が輝く。

ベッドのサイドに置いてある、サイドテーブルのような棚の上に置かれたスマホに手を伸ばす。

「んん~…」

画面をつけると時刻は14時11分。通知欄には


「おぉ~い。朝だぞぉ~。起きろぉ~。今日1限あるぞぉ~」

「もう1限終わるぞ」

「どうせ寝てるんだろ」

「はい。もう昼過ぎました」


「また寝坊?もう単位落とすよ?」

「ルイ、3限も入れてたよね?もうお昼も終わるよ?」


という友達からのLIMEのメッセージが複数きていた。

「んん~…」

まだ寝れると言わんばかりにスマホを元の位置に戻す。ぐぅ~…。お腹の音が鳴り響く。

「お腹空いたな…」

空腹には勝てないらしい。体を起こし、糸のついた人形のように立ち上がる。

このいかにもダルそうな彼は袴田 ルイ。父がイギリス人で母が日本人のハーフの19歳、大学生。

父がファッションブランドの社長を務めており、父も母もイギリスにいる。そのためルイは妹のルビーと2人暮らし。

社長とだけあり、2人暮らしにはあまりに広すぎるマンションの最上階で暮らしている。

イギリス国旗柄の「Forever Lucky」のロゴTシャツの部屋着でふらふらとリビングへ向かう。

「なんかいい匂い…」

リビングへの扉を開く。

「おぉ!起きたか寝坊助め」

「…」

ジュー…フライパンの炒める音が響く。ルイはポケットからスマホを取り出し

「あ、すいません警察ですか?今、見知らぬ男が…」

「ちょっと待ったー!」

慌てる彼はルイの中学からの幼馴染、芦亜(あしあ) (たもつ)

ルイと同じ大学に通う19歳。ピアス多めの褐色男子。

運動神経抜群でイケメンなのだが、いつも隣にルイがいるのでその顔も良さが目立ったことはほぼない。

「なにしてんの」

「いや、どうせお昼食べてないだろうからって作りにきた」

「面倒見のいい彼女かお前は」

「いいから歯磨いて顔洗ってこい」

ルイは言われた通り洗面所へ向かい、歯を磨く。そこでルイはふと思う。


歯磨きってめんどくさいよなぁ~


とことんダルがりである。

「保ー」

「なにー?なんかあったー?」

「いや?歯磨いて」

「え?面倒見のいい彼女通り越して、仕上げはお母さんになってない?」

さすがにバカ言うなということで仕方なく自分で歯を磨いて顔を洗う。長く綺麗なブロンドのまつ毛に水滴が乗る。

「お昼なにー」

ルイは髪からぽたぽたと垂らしながらリビングに戻った。

「保くん特製ペペロン…」

保はルイを見て笑顔のまま固まる。綺麗な長いブロンドヘアーから滴り落ちる雫を目で追う。

ルイは涼しげな目の色で涼しげな顔で首を傾げる。

「まったく」

保は料理をテーブルに置いてルイの横を通り過ぎ、洗面所からタオルを持ってきてルイの髪を拭く。

「別にいいじゃんこんくらい」

「親御さんが泣くぞ?てか妹ちゃんに怒られる」

「ルビー?」

「そ」

「なん」

とルイが言いかけたが保はお構いなしに顔を拭く。

「うゔぁううぅううう」

ルイもお構いなしに喋る。ルイが保の手を掴んで

「喋らせて?」

と言うと保も

「拭かせて?」

と言う。保はルイの頭にタオルをかけ

雑巾と呼ぶには綺麗な雑巾を足で踏みながら持ってきて、滴り落ちた雫たちを拭く。

ルイはタオルを肩にかけ、ダイニングテーブルの席につく。向かいに保が座る。ルイはリモコンでテレビをつけ

「いただきます」

としっかり言ってフォークを持つ。

「どうぞ」

と言った後、保も

「いただきます」

と言ってフォークを持つ。ルイはクルクルとフォークにパスタを巻きつけて

口へと運ぶ。涼しげな色の涼しげな目がガッ!っと見開く。

「うまっ!」

向かいでは嬉しそうなドヤ顔をした保がクルクルとフォークにパスタを巻きつけている。

「だろぉ~?」

「結婚してくれ」

「不審者として通報しようとしてたルイはどこへやらだな」

保も巻きつけたパスタを口に運ぶ。

「んん!上出来」

「てか、なんで(うち)入れたの?」

「ん?ルビーちゃんから鍵貰ったって前言ったじゃん」

「いや、それは聞いたけど、今日の朝あいつ鍵持ってったぞ?

オレがワンチャン大学行く可能性あるからって言って」

「あぁ」

とだけ言うと保はポケットからキーチェーンを出して、テーブルの上に乗せ、1本の鍵を指指す。

「ん?なに?」

「合鍵作ってもらった」

ルイは思わず咽せて咳き込んだ。

「は?」

「今言った通り」

「ヤバいストーカーやん」

「ストーカーだなんてぇ~。

ちょっと勝手に家上がって勝手に料理作っただけじゃなぁ~い」

「「だけ」がヤバすぎるだろ」

ルイのごもっともなツッコミが炸裂。

「ご馳走様でした」

しっかりと手を合わせて、しっかりと言うルイ。

「どうもでした。ご馳走様でした」

保がルイのお皿も持ってキッチンへ向かう。

「あ、置いといていいよ」

「え?」

「オレやるから」

その言葉に保は信じられないという表情を通り越して「へ?」という急に宇宙語を話されたような表情になる。

「なんだその顔」

「え、ごめん。なんつった?」

「オレやるから置いといていいよって」

「あぁ~…動揺で食器落としそうになるから冗談やめて」

わざとらしく手を震わせカタカチャとお皿が鳴る。

「わざとらしい」

「マジで置いとくよ?」

保がルイに視線を送るとルイはまるでスライムのようにテーブルに突っ伏して溶けていた。

「おぉ~」

「そんなスライムみたいな状態で言われても不安しかない」

「任せておけよ」

「今日中にやってよ?てか、妹ちゃんが帰ってくるまでに頼むぞ?」

「…2年以内には」

「汚れ2年ほっといたら捨てたほうがいいよ」

保の冷静なツッコミが炸裂。結局保がお皿やフォークなどを洗うことになった。

「思ってたんだけどさぁー」

「んー?」

「そんなめんどいなら食洗機買ってもらえばいいのに」

「あぁ~それは打診した」

「ダシン?」

また宇宙語を聞いたみたいな表情になる。

「…」

溶けかけのスライムからジーっという視線を向けられる人がこの世に何人いるだろうか。

それほど保はアホなのである。

「ルビーに聞いてみたけど」

容姿端麗なルイの妹、高校2年生のルビー。この兄なため夜ご飯の係も皿洗いの係も妹が仕方なく担当している。

「ルビー」

「なに?」

「食洗機買ってもらう?したらルビーの負担も少なくなるだろ」

じゃあお前が手伝えよ。スライムみたいに溶けてないで。という言葉を飲み込む。

ルビーはスマホで「食洗機」と検索する。

「いやぁ~…却下で」

「なんで」

「値段が渋い」

「って言われた」

「さすが倹約家。無駄なお金は極力使わない。さすがです」

ルビーはルイと違ってしっかり者で良かったと心から思う保。お皿を洗い終え、ルイの元へ戻ろうとする。

「お腹いっぱいで眠くなったー。ソファーに連れてって」

なにを言ってんねん。と言おうとルイを見ると保の目には

綺麗なブロンドヘアーの綺麗な目をした可愛い少年が甘えてきているように一瞬見えた。

保は首を振って現実に戻る。

「あっぶねぇ~。一瞬母性爆発しそうになったわ」

「は?」

「たかが3メートルそこらだろ。這っていけ」

「母性爆発しそうになってた割にスパルタすぎない?」

ルイと保は仲良くソファーに行って保はふつーに座り

ルイは保の腿の上に足を乗せる状態でソファーに寝転がった。

「あ、元KNB24の七海ちゃんじゃん」

テレビに映っていたのは東京の電気街、夏葉のアイドルグループ「NTB(ナツバ)24」の派生

大阪の簡波の「KNB(カンバ)24」に所属しており

バラエティー番組で活躍し、グループを卒業した甘谷(アマヤ)七海(ナナミ)

「あぁ~ずっと好きって言ってたもんな」

「ずっと言ってたっけ?」

「おん。高校?くらいから」

「あぁ~その頃KNB24全盛期だったからなぁ~」

「それもあるけど」

ルイも頭の中にはとある女の子が浮かんでいた。

それはルイと保と同じく中学からの幼馴染、多馬(たま) 歌乃(うたの)

身長低めの可愛い系女子。保はアホで歌乃はバカ。

何事も一生懸命で優しいお母さんみたいな性格だがとにかく勉強ができない。

なぜルイの頭に歌乃が浮かんだのか。それは歌乃と元KNB24の七海ちゃんが似ているから。

そして保と歌乃が付き合っているから。

「うたに似てるから好きなんだろ」

「あぁ~それもあるかも」

それしかないだろ。と心の中で思うルイ。

「でも歌乃のほうが好き~」

バカップルである。

「バカップルが」

ルイは足の裏で保の腿を軽く蹴る。



ガチャッ。玄関の扉が開く。

「ただいまぁ~」

ルビーのご帰宅。返事はない。リビングも部屋も暗い。

「お兄大学行ったのか?」

と呟くも玄関の扉の鍵は閉まっていなかった。

ワイヤレスイヤホンを耳から外しながらローファーを脱ぐ。

「おぉ~い。帰ったぞぉ~」

廊下を進む。開け放たれたリビングへの扉から微かにテレビの音が漏れてきている。

リビングに入るとテレビの明かりでソファー辺りが照らされている。

ルビーはパチンッっとライトのスイッチを押す。

ソファーの背もたれに頭を乗せたまま寝ている保の姿が目に入った。

ルビーはダイニングテーブルにスクールバッグを置き、ソファーへ向かう。

大口を開けて寝る保と保の腿に長い足を乗せて寝ているルイの姿が。

「仲良しかよ」

そう微笑みながら呟き、制服のポケットからスマホを取り出し

カメラを起動し、2人の様子を、カシャッ。写真に撮る。写真に撮った後、スゥ~っと息を吸い込むと

「起きろぉーー!!」

と叫ぶ。安心してください。袴田家は防音です。周囲の家に迷惑はかかりません。…たぶん。

そしてルビーは歌唱部に入っているので普通の女子高生より声がデカいです。

ルイも保も驚いて目が点になり、体もビクッっとなる。

「ル、ルビーちゃん、お、おはよう」

「おはようじゃないよ。何時だと思ってんの?」

「え、何時?」

「もう18時です」

ちなみにまだ17時47分です。

「18時…え!?マジ!?もう10時!?」

「「は?」」

さすが兄妹。ポカンとしても端正な顔、そっくりである。

「18時だって。どーゆー計算したら10時になるんだよ」

保の頭の中では24時間での時間の場合

今回の場合、18時と言われ「8」に12の「2」をどうこうすることは理解している。

しかし、よりにもよって「8」に「2」をプラスしていまい、計算結果「10時」ということになってしまったのだ。

「6時ね」

「あぁ、6時か」

「どーする?夜うちで食べてく?」

「いいの?」

「いいけど?」

「うっし!じゃあ夜オレが作るよ!なに食べたい?」

「お兄に聞いてみ?私の苦労がわかるよ」

保が「?」を頭に浮かべながらルイに聞く。

「ルイ何食べたい?」

ルビーはニヤリとする。

「なんでもいい」

世のお母さんたちが1番嫌いな返答に保とルビーは顔を見合わせ、ルイに「はあぁ!?」という表情を向ける。

「やめて。そのWオカンみたいなの」

ルビーが食べたいメニューを保に伝え、その材料費を渡し、スーパーで買ってきてもらう。

その間にルイは相変わらずソファーで寝転がりながらテレビを見て、ルビーは制服から部屋着に着替える。

「たーでーまー」

レジ袋をカシャカシャさせながら袴田家に帰ってきた保。

「おかえりぃ~」

ルビーはダイニングテーブルのイスに座り、スマホを操作しながらテレビを眺めている。

「なんか家族になったみたい」

「歌乃ちゃんに言いつけるよ」

「そーゆー意味じゃなくない?」

少し焦る保とニヤけるルビー。保は料理の準備を開始する。手慣れている。

「ねえ。今度オレのエプロン買っといてよ」

「ん?いいよ」

「まさかのオッケー出た」

「冗談だったんかい」

「半分冗談、半分本気」

「これからもお兄の面倒見てくれるなら」

「もちろん!」

「なら買っとく」

と言いながらルビーはnyAmaZonのアプリを開き

検査欄に「エプロン 変な柄」と入れ検索をする。ニヤニヤしながら眺めるルビー。

「鍵も持っててエプロンもあって家族じゃん」

「てより、お兄の彼女でしょ」

「ルビーの彼氏だろ?」

「は?」

ルイの一言に少しムカッっとしたルビー。そのルビーの様子に


ルビーちゃん、その反応はさすがのオレでも少し傷つくよ?


とキッチンで料理をしながら思う保であった。

「あ、いい匂ぉ~い」

保特製の料理ができた。

「はぁ~い、ルビーちゃんご注文のバンバンジーでーす。

そして1品だとあれなので帆立と春雨を使った…やつでーす」

「マジで美味しそう」

「保の料理は美味かった」

匂いに釣られてルイはソファーからダイニングテーブルのイスに座った。

「お茶碗決まってる?」

「いや?別に決まってない。あ、たもっちゃんこれ使って」

「ありがとう」

保は自分のお茶碗と3人分の取り皿、ルビーは自分とルイのお茶碗を持ってダイニングテーブルへ。

ルイはダラダラと立ち上がり、キッチンへ行き、3人分のグラスを出し、キッチンに並べ

3人分のお箸を持ってダイニングテーブルに来る。

「わお。ルイが働いた。明日世界終わるか?」

「失礼すぎる」

「箸とかフォークとか出す係なのよ」

「あ、そうなんだ」

キッチンに並べられたグラスの元へ3人で行き、わちゃわちゃと飲み物を選んで注いでダイニングテーブルへ。

「じゃ、いただきます!」

「いただきまーす」

いくらダルがりのルイでも「いただきます」と手を合わせるのだけは欠かさない。

「どぞぉ~」

ルイもルビーも白米の入ったお茶碗片手におかずに箸を伸ばす。口へ運ぶ。

「美味しっ!」

「うん、うん。美味しい」

兄と妹でテンションは違うものの、保特製の料理に輝かせる目の色は同じ。

「良かったっす」

やはり嬉しさが滲み出る保。その後も3人でテレビを見ながら笑ったりしながら夜ご飯を食べ進めた。

「ご馳走様でしたー」

「ご馳走様ですー」

ルイとルビー、2人並んで手を合わせる。

「どうもでした。ご馳走様でした」

保も手を合わせる。

「あ、片付けは私やるからいいよ。たもっちゃんは座ってて」

「あ、そお?ありがと。でも運ぶのは手伝うよ」

「おぉ。ありがと。お兄も見習えー」

ルイはまたスライムのように溶けていた。

「お兄もたもっちゃんみたいだったらなぁ~」

と呟きつつも想像してみるルビー。


「ルビー。オレが片付けるから座ってな?」

頭をポンポンしながら爽やかな笑顔のルイ。

「お。おはようルビー。朝パン焼いといたからテキトーにジャムでもつけて食べな?」

「オレ今日5限もあるから鍵持ってきな?」

「夜ご飯なに食べたい?いつもルビーに作ってもらって悪いから今日くらいオレが作るよ」


想像を振り払うように頭を振りながら、手で想像を投影した煙を振り払う。

「あぁ…そんなお兄気持ち悪い。今のままでいい。今のままでいい。今のまま“が”いい」

焦る表情のルビーの横で保はどこか寂しそうに、どこか悟ったような表情をしていた。

「あ、たもっちゃん。今日泊まってく?」

ルビーはお皿を洗いながら保に話しかける。

「あ、いやいや。帰るよ。明日もー…2限?あるし」

「お兄も2限あるんでしょ?引きずってってよ」

「お風呂も入らないと」

「うちで入ってけばいいじゃん」

「着替えもないし」

「お兄の着ればいいじゃん。めっちゃ服あるし。ま、趣味合わないかもだけど」

「弟起こす係だからオレ」

「あぁ~…」

「なんかルビー、どうにかして家に泊めたい彼女みたい」

とクスッっと笑うルイに目が赤く光った鬼ような視線を飛ばすルビー。

「じゃ、帰るわ」

「んー。お疲れー」

ルイはソファーに寝転がったまま腕を伸ばす。

保の視線からはソファーの背もたれから腕が出ていて「I’ll be back」直前みたいになっていた。

「お兄。たもっちゃん帰るって。お見送りは?」

ルイは伸ばしたほうの手の人差し指を保のほうに向けてから

親指を立ててソファーの背もたれの影に消えていった。

「あぁ、You’ll be backってことね」

意思を汲むのがすごすぎるルビー。さすがルイの妹。玄関へ行き、靴を履く保。

「んじゃね」

「ん。またおいで」

「彼女みたい」

ルビーは親指で喉を掻っ切るような仕草をする。

「じゃね」

「はぁ~い」

扉が閉まる。

「帰ったよ」

ルビーはソファーに行く。ルイの長い足が占領していたので

その長い足をペチペチ叩き、無言で足を退けろと言う。

「知ってる」

「今日も大学行かなかったんだって?」

「あぁ~。寝てたわ」

「だから無駄に足長くなるんだよ」

ルイは長い足をルビーの腿に乗せる。

「重いわ」

「ごめん。足長すぎて置き場ない」

「あ、もうそろドラマ始まんじゃん。お兄、一緒に見ようよ」

「そら見るよ。お前に付き合って見始めたんだから続き気になるし」

「そっかそっか。このドラマの後のドラマも見るでしょ?」

「うん」

「じゃあその後、ニャマプラ(nyAmaZon プライムの略称)でホラー映画見ようよ」

「お前明日も学校だろ」

「大丈夫。起きれるから」

「寝れるときは寝といたほうがいいぞ?」

「お兄は寝過ぎだけどね」

「睡眠に関してはToo muchなことはないから」

「あるて。で?いい?」

「ホラー?別にいいけど?」

「よっしゃー」

「怖くて寝れなくなるぞ」

「huh?私が?ないね」

「昔父さんとホラー映画見てたとき、お前大泣きして母さんに抱きついてたろ」

「覚えてませーん」

「トラウマレベルだから覚えてるだろ」

「子どもだったし」

「覚えてんじゃん」

「あ、うるさいかもしれない。あ、ドラマ始まった」

ルイとルビーはその後も兄妹仲良く過ごした。

この物語はちょっぴり…いや、すごくダルがりなルイとその周りを囲む人たちの物語。

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