俺の方程式に口出しするな
ある日 みんなは 悩んでた
マイナス電子は プラスの核に
どうして落ち込まないんだろ
ある日 ドブロイ 考えた
光が 波 かつ 粒であるよに
電子もそうじゃないだろか
ある日 ボーアが 思いつく
核に電子で 定在波を立て
水素スペクトル ピタリと的中
その後も みんな 悩んでた
水素は計算 できたんだけど
他はどうすりゃいいものか
シュレーディンガーの登場だ
波を導く 方程式をひっさげて
全てを計算できるよと
あれやこれやと言い合って
実験をして 計算をして 発展し続けた科学
最後のトライを決めるもの
最初に問いを 投げたもの
どれもが 誰もが 欠かせない
またも みんなは 悩んでた
波とは言っては みたものの でも
波っていったい 何意味するの
そこで ボーアは 考えた
そりゃガチの波 なんかじゃなくて
電子の居場所を指す確率
もはや みんなは 大混乱
それじゃ居場所が 確定しない
ちゃんと決まらにゃ落ち着かないよ
シュレーディンガーの再登場
彼がつくった 方程式の解釈を
曲げられ ガチの波を主張
あれやこれやと考えて
かわいそな猫 例にして 反論かますもまた科学
最後のトライをあげたとて
最後のトライに問いかけられる
どれもが 誰もが 欠かせない
補足
シュレーディンガーは、電子の波を計算する方程式を発見しました。その後、波とは何かに関するボーアの存在確率の解釈に対して、異議をとなえるため、有名な猫の例えで、反論しました。今では確率解釈が正しいとされていますが、猫の例えは、確率解釈を理解するための示唆に富んだ例えとみなされているようです。
彼の方程式の発見と同時期に、ハイゼンベルグとディラックも違うやり方で、同じ答えを出す方法にたどり着いたことも付記します。