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えがおのレシピ  作者: 藤坂みやこ
2/10

第2章 初配信

姉から教えてもらったライブ配信アプリで配信を始めたさとしこと、ぎたろーは

初配信を行う。そこにやってきた1人のリスナー、kodama3321。ライバーは覚えているものです、

初めて来てくれたリスナーのことを・・・


第2章 初配信


  やりたいことは


  自分のペースで

   

  想像より妄想したい


  ドキドキは止めたくない   


  ----------------------------

   

  勢い勇んで、、独立の道を選択した。


  いい歳なので


  実家に身を寄せるわけにもいかないので


  マンションの一室を借りて


  住むことにした。


  部屋の荷物の整理が終わってひと段落して


  顧客に挨拶が終わって


  と、ここまでは結構バタバタした日々だったが


  いざ日々の仕事が片付くと


  それはそれで、結構することがない。


  youtubeもすぐに見飽きてしまう。


  さてなにをしようかと


  久しぶりにギターを出してき・・・


  しまった、実家に置いたままだった。


  仕方ない。。取りに行くか。



  実家は車で行けば、それほど離れた場所ではない。


  姉が出迎えてくれた。


  由里「おーや、もう家が恋しくなってきたのかな?」


  智「うん、寂しくなって、、、ないよ?」


  由里「なんだー。」


  由里「そういえば、JINさんの配信、見てる?」


  智「うん?見てない。」


  由里「ええー?!見てないの?」


  智「色々と忙しかったからね。」


  由里「でも、ギター取りに来たんでしょ?」


  智「ドラムしかなかったからね。」


  由里「むしろなんでドラムはあるのよ??」


  智「ドラムだけじゃねぇ」


  由里「演奏したくなるくらいヒマなんじゃん」


  智「ばれたか」


  由里「JINさんの配信も見てよね~」


  あれ以来、18(エイティーンというライブ配信アプリ)は開いていないかった。



  実家でほこりを被ってしまっていた

  ギターは弦が少し錆びてしまっていて、そのまま

  では満足に弾けなかった。

  

  新しい弦を買ってきて張り替え、ナットを取り換え、

  指板も丹念に掃除した。


  ほぼ一日がかりでギターのリフォームが完了し

  昔弾いていた、山崎まさよしの曲だったり

  を演奏してみた。


  久しぶりの感覚だったが、


  まだ覚えてる。


  この感触。


  振動する弦、


  動かす左手の指先、


  弦の振動が奏でるコードのハーモニー


  AM7、F#m、Bm7、D7、、、



  TAB譜がなくても、指先が覚えている。


  一曲弾き終わった後のこの満足感。


  自分一人の部屋で、しばらく余韻に浸っていた。


  

  次の日も、ルーティンワークが終わると、

 

  仕事以外で何をするか探しに入らざるを得なかった。


  さて、何をしようか・・・


  姉が言っていた、18を開いてみた。


  フォローしているのはJINさんだけだが、

  アプリを開くと、色々なライバーの配信が

  わんさか表示される。


  何かに惹かれるというわけでもないから

  

  若い女性がリスナーと雑談している配信だったり


  Vライバーが歌っている配信だったり


  見たことのないゲームの配信だったり


  ワンちゃんがごろごろしてる配信だったり


  枠に入ってみても、ものの30秒も持たずに


  出てしまった。


  面倒くさいというよりも、


  どういうものかがそもそもよくわかってないし、


  キラコメ、、、、?


  フル応援、、、、?


  スラる、、?


  ガー様??  、、、ってなに?


  なぜ、あんなに姉はライブ配信アプリにはまったのだろう?


  それがまだわからなかった。


  楽器演奏ジャンルの配信に入ってみた。


  適当に選んでポチっとしてみた。


  画面が暗い。

  しかし、花のエフェクトが咲いたり閉じたり

  蝶々が飛んでいたりと、

  賑やかな画面の奥で


  顔が良く見えないが、男性のライバーらしい。


  そしてアコースティックギターで歌っている。

  webデザイナーの端くれとして、画面の作り方に

  興味が出たので、しばらく聴いていた。


  先日見たJINさんほどではないが、

  例のぬいぐるみのキャラクターが出てくる

  エフェクトが飛んでいる。


  先日、姉に教えてもらったギフトを投げてみた


  モゥ元気☆「ぎたろーさん!welcome!ナイスギフト!」


  ジャカジャカジャカジャカ・・♪


  ライバーが自分の投げたギフトに反応してくれる。


  それで歌まで歌ってくれるのに、少し感動を覚えた。


  おおー、、、


  姉がハマった理由はこの辺にあるのかもしれない。


  30分眺めていると、フル応援コールが送れる。


  

  それを押してみた。

  

  正直、自分が見ていることをあまり知られたくない

  ような感覚もあった。


  モゥ元気☆「フル応援コールぅ♪Thank you!verrrrry much!、ぎたろーさぁーん♪フル~フル~フル応援~嬉しくて~体震えるぜベイベーOh!Yeah!」


  

  本当のライブだったとしても、しっかりとリスナーというか

  観客の一人1人と話したりはなかなかできない。


  自分でライブをやってた時も、

  ライブハウスに来てくれた人たちと

  しゃべるのはせいぜいロビートークのような立ち話が

  せいぜいだった。


  それが、一人一人に見てくれたことに感謝して

  歌を歌ってくれる、そういったことを

  ちゃんとしてくれたことが


  自分の中で何とも言えない

  あたたかな気持ちになった。


  

  なるほど。


  これは、俺もやってみようかな。


  というより、やってみたい。


  それで、自分の歌を聞いてもらいたい。


  幸いなことに、時間はたくさんある。


  

  モゥ元気☆さんのフォローボタンを押した。


 -------


  次の日は、仕事の合間に


  ライブ配信のやり方について色々調べてみた。


  スマホさえあれば、


  あとは特に必要なものは、なさそうだった。


  じゃあ、あとは、


  配信をやってみるだけだ、、



  ということで、


  晩御飯を軽く済ませた後、


  ギターをチューニングして準備完了


  意を決して


  配信開始ボタンを・・・




  押し・・・・ない。


  ちょっとやっぱり、緊張する。



  ふぅ。。。



  だけど、この先は


  やっぱりやりたかったことのはず。


  誰かに迷惑をかけるわけでもないだろう。


  まだ誰かが知っているわけでもない。


でも、やっぱり恥ずかしいな。

  何とか顔は映らないようにして・・


  カメラはずらしておこう・・


  今度こそ・・・


  意を決して


  配信開始ボタンを・・・

  



  ボタンを・・・




  ボタンををををををををおおおおおお!!!


  

  押した・・


  

  画面が切り替わった。

  

  ・・・あ、なんだ、もう一回押さなきゃいけないのな?


  ポチ


  いよいよ画面が切り替わって


  ふわっと明るくなった。


  誰か来てくれるかな・・・?


  しばらく画面だけ眺めていた。


  が・・・


  時間だけが、むなしく過ぎていった。


  30分たっても・・


  誰も来ない。。


  画面だけ眺めていてもむなしいので


  ギターを弾くことにした。


  こんなにも、誰も来ないものなのか。


  聞いてもらいたくて開いたはずなのに、


  これでは寂しいだけだなぁ。。


  そんな時、


  お、、誰か来た

  

  「kodama3321が、応援(1)を送りました」


  どんな人だろう。。


  曲の途中だったので、とにかく一曲歌いきる。


  コードをちょっと間違えた。


  この人が、、、


  俺の配信の初めてのリスナーさんだ。


  

  ぎたろー「ありがとうございました、、、


  山崎まさよしで、セロリ、でした。」


  ふぅ、歌い終わった。。


  kodama3321「(拍手)(拍手)(拍手)(拍手)」


  ぎたろー「こだまさんってお呼びすればいいかな?

  来てくださって、ありがとうございます、、」


  kodama3321「こだまでいいよー」


  おお、随分フランクな感じ・・


  ぎたろー「どちらからお越しくださったのかなぁ?

  もしよかったら、教えて下さったら幸いです。」


  気になっていることだった。


  kodama3321「何となくフラフラしてたら辿り着いた」


  誰かのところで紹介されたりではないはずだしな。。


  kodama3321「歌、よかったよ」


  ぎたろー「あら、そう言っていただけたら嬉しいですぅ」


  なぜかオネエ言葉になってしまった。


  リスナーさんが女性だと思ったからだろうか?


  ぎたろー「何か聞きたい歌とかありますかぁー?」


  kodama3321「うーん、、オリジナルとかある?」


  ぎたろー「オリジナル曲?ありますよぉー?」


  とは言え、随分弾いていない。


  ぎたろー「ちょっと譜面探すので待っててくださいねぇ」


  探し始めて、少しハッとした。


  悠長に探してたら、すぐに居なくなってしまうかもしれない。


  まだ何も実績もない、ライバーの端くれだから。


  でも、聞いてもらうからには


  一番いいところを聞いてもらいたい。


  昔書いた曲の中でも、


  これなら、、、 速い曲だけど


  難しいけど、間違わずに弾けるだろうか?



  コードを確認する、


  よし、行こう。


  ぎたろー「それでは、オリジナルソング、聞いてください

  ソウル」


  ~♪~(Youtube で”ぎたちゃんねる Soul”で検索してみてね )~♪~


 配信画面を見ている余裕は全くない。



  演奏に必死で。


  何より、久しぶりなので

  

  のども、現役当時ほど戻ってきていない、、


  こんな貧弱な声じゃなかったはずなのに、、


  どうも声量が、、、迫力が、、


  思ったように出ない。


  それでも何とか歌いきった。


  ぎたろー「ありがとうございましたーオリジナルソングで、

  ソウル、でした。」


  kodama3321「(拍手)(拍手)(拍手)(拍手)」

  

  kodama3321「すごい歌詞だね」


  昔書いた歌詞だった。


  恋愛について何かわかっていたのか


  誰かを好きになるという感覚や


  ドラマや気に入った曲のシーンから


  そういった思い出や妄想のバンクがあって


  自分で作り出した世界観から歌詞を書く。


  若かった頃は、こんな熱い歌詞を


  書いてたんだけれど。


  今だったら、もっと違った感じに


  なるのだろうか?

    

  ぎたろー「ありがとうございます♪

  そう言っていただけると、嬉しいよ♪」


  つられて、なんだかフランクな感じになってしまった。


  やってしまったか・・・?


  kodama3321「かわいい(ハート)」


  kodama3321「すごいギャップがたまんない」


  意外な反応が返ってきた。


  ぎたろー「ありがとう♪どうしようかなぁ?

  こういう風がいいのかな?」


  kodama3321「わからない」


  ありゃ・・・


  kodama3321「そろそろ行くね、またね」


  ぎたろー「はい♪ありがとうございましたーまたね(はーと)」

 

  初配信は、そんな感じで、結局kodama3321さん以外は

  

  誰も見にこなかった。


  視聴ボードには名前はいくつかあったから


  一瞬インだけした人は何人かいたのかもしれない。


  だけど、初配信でコメントを書いてくれたのは


  kodama3321さんだけだった。



  たった一人だったけれど、


  自分の歌を、オリジナル曲を


  聞いてもらえたのは


  なんだかドキドキする体験だった。


  今でも、胸の奥が、少し暖かい。


  こんな感じだったのか。


  まるで初恋のような、不思議な感覚。


  kodama3321さんってどんな人なんだろう?


  明日も、暇があればやってみよう。

  

  どうせ暇だろうし。


  ----☆----☆----☆----


次の日の配信には、kodama3321さんは来なかった。


  相変わらず、ギターで何曲か引き

  

  最初の何分かは閑古鳥だったが


  ベテランのライバーらしい人や

  

  そのリスナーらしき人たちが何人か来ていた。


  コメント欄の会話からそんな関係性が


  垣間見えただけで、


  本当の所はどうかはわからなかった。


  聞きに来てくれたのは嬉しかったが


  なんだか、そのライバーさんの枠の人


  その印象が強くて


  これからも来てくれるかどうかは


  わからなかった。


  それ以上に、、


  kodama3321さんが来なかった。


  まぁ、、、枠なんて星の数だけあるんだし


  本当に忙しいのかもしれないし


  あまり考えたくはないけど


  最初に来た時の印象がよくなかったから


  もう来ないのかもしれない。


  それはそれで


  仕方のないことかもしれないけれども。


  まだまだ始めたばかりの枠だから


  何をしていけばいいのかは正直よくわからない。


  目標は、、、始めた目的は・・・?


  誰かに曲を聞いてもらうこと。


  だったら、


  聞いてくれる人が


  俺の枠を気に入ってくれる人ができるまで


  地道に弾き続けていくしか


  ないんだろうと思う。



  その次の日は珍しく忙しかったのと


  出かけなくてはいけない用事があったので


  配信をやらなかった。


  もともと毎日やるつもりはしていないかった。


  でも、やっぱり


  歌って、誰かに曲を


  聞いてもらう感覚を久しぶりに味わって


  あの何とも言えない満足感。。。


  またやりたいという気持ちは


  どんどん膨らんでいた。


  次はどんな曲を


  弾こうか、一日考えている


  自分がそこに居た。



  ---------☆-----------☆---------☆----------


  安倍「田野さーん、次こっち手伝ってもらえます―?」


  こだま「はーい!」


  安倍「悪いねー、ちょっと人手が足りなくてさ、助かるよ~」


  こだま「いえいえ~、頑張っちゃいますから♪」


  安倍「最近、田野さんなんかイキイキしてるねぇ~

     ひょっとして、恋してる??」


  こだま「まさか~/// うち既婚ですよ~?」


  安倍「あ、そうだった(汗 ごめんね(汗 」


  こだま「まぁ、アイドルの追っかけみたいなもんですよ♪」


  安倍「あ、なるほどー(ハート」


  こだま「じゃあ、入ります!あとお願いしまーす!」


  安倍「じゃ!宜しくねー!」


  

  ----------------

  

  安倍「田野さん、今日もありがとうねーお疲れ様ー」


  こだま「はい!また明日も宜しくお願いします!」


  仕事を終えて、家に帰る。


  電車の中でスマホを開く。


  電波がよくないのと、通信容量に限りがあるから


  パパっとだけ見て、スマホを閉じる。


  駅から家まで歩いている間も、


  少し早歩きになる。


  家のドアを開け、帰宅完了!

  今日もお疲れさまでしたっと。


  こだま「はぁー今日も疲れた・・・

  最後のお客さん、粘りすぎなんじゃー!」


  ベッドにダイブする。


  即座にスマホで18ライブアプリを開く


  こだま「さぁーて、今日はどこ見ようかなぁっと」


  ・・・ちょっと最近寝不足気味。


  でも、仕事は忙しくなる一方だから


  また、見に行ってしまう。


  ライブ配信アプリ、18.


  最近のお気に入りなのだ。


  ハマりすぎて


  自分でもやばいって思っちゃう。


  寝不足は、しばらくは


  解消しそうにない・・



  仕事の合間の休憩時間だったり、


  お風呂から上がって髪の毛を乾かしながらだったり


  とにかくスキを見つけては


  いろんな配信を飛び回っていた。


  

  さっき電車で見ていたのも実はそう。

 

  でも、あいさつ回りくらいしかできない。


  もどかしい・・・。  


  でも家では、ゆっくり見ていられる。

  


  どうせ旦那は家に帰ってくるのは遅いし


  それまで一人で待ったと思って


  あれこれ話しかけても


  最近は、もう全然愛想もない。


  確かに、これだけ遅い時間までご苦労様だし


  いい暮らしをさせてもらっているのは


  間違いないんだけれども


  昔みたいな


  恋して・・・


  ドキドキして・・・


  みたいな感覚は随分とご無沙汰していた。


  そんな感覚を少し思い出させてくれているのが


  この18のライバー達。


  でも、大抵ちょっといいなって思った枠には


  猛烈なファンというか取り巻き見たいな


  リスナーは、既にたくさんいて


  私だけの・・・


  なんて思いを寄せられるようなライバーは


  まだ居なかった。


  ライバーとツーカーというか、


  疑似夫婦みたいというか


  そんな枠がうらやましかった。


  うちは、その取り巻きから少し離れた場所から


  応援しているような


  そんな配信枠ばっかりだった。


  ライバーはちゃんと挨拶に答えてくれたり


  ギフトに「こだまちゃん(はーと)桃のカーテン

     ありがとうー(はーと)」


  みたいな感じで応えてはくれたけれど。


  どこかにいるんじゃないかな、


  期待してないけれど。


  私だけの、旦那さん


  みたいな、


  現実世界じゃなくて・・・


  素敵な顔をして、素敵な歌声で


  私だけの歌を歌ってくれる


  そんな、旦那さん・・・

  

  こだま「お、新人さんの配信かなー?」


  目に付いたのは、ギター演奏をしてそうな


  新人ライバーの配信だった。


  スコアが全然低い。


  入ってみると・・


  顔が見えない配信だった。


  がっくし・・・


  なんだかギター弾いてるなぁ・・



  弾いてるなぁ・・・

  

  ・・・ん?


  これ、結構上手くないか・・・?


  


  なんだったっけ、この曲、


  SMAPのセロリ・・・?


  だっけ・・?


  とりあえず応援を送っとこ。


  「kodama3321(ハート)が、応援(1)を送りました」


  ギターで弾くと


  こんな感じになるんだ・・


  そして、曲が終わった。


  

  ぎたろー「ありがとうございました、、、


  山崎まさよしで、セロリ、でした。」


  あれ、SMAPじゃなかったんだ。

  カバー曲だったの初めて知った。。

  でも、いい歌声だったな。。


  kodama3321「(拍手)(拍手)(拍手)(拍手)」


  ぎたろー「こだまさんってお呼びすればいいかな?

  来てくださって、ありがとうございます、、」


  かわいらしい言い方してくれるライバーさんだなぁ


  kodama3321「こだまでいいよー」



  ぎたろー「どちらからお越しくださったのかなぁ?

  もしよかったら、教えて下さったら幸いです。」


  コメントしなきゃいけないか・・


  kodama3321「何となくフラフラしてたら辿り着いた」


  どうせなら、伝えておいても、、


  いいかな。


  kodama3321「歌、よかったよ」


  ぎたろー「あら、そう言っていただけたら嬉しいですぅ」


  なんでオネエ言葉なんだ・・


  ぎたろー「何か聞きたい歌とかありますかぁー?」


  聞き古したPOPの曲もいいけど


  聞いたことないような曲が聞きたいかな。


  でも、さっきの歌声、よかったし・・


  何かオリジナルの曲とかあるんやろうか?


  kodama3321「うーん、、オリジナルとかある?」


  ぎたろー「オリジナル曲?ありますよぉー?」


  お、、あるんだ、、


  ぎたろー「ちょっと譜面探すので待っててくださいねぇ」


  どんな曲なんだろう・・楽しみ・・


  ぎたろー「それでは、オリジナルソング、聞いてください

  ソウル」


  おお・・・


  すごい曲・・


  歌声が、心地いい・・・



  ぎたろー「ありがとうございましたーオリジナルソングで、

  ソウル、でした。」


  kodama3321「(拍手)(拍手)(拍手)(拍手)」


  これは素直にすごい・・


  聞いたことのない感じ


  ドキドキする

  

  kodama3321「すごい歌詞だね」

    

  ぎたろー「ありがとうございます♪

  そう言っていただけると、嬉しいよ♪」


  あの歌を歌われた後に


  このオネエ言葉。。


  何だろう、このギャップ萌え


  kodama3321「かわいい(ハート)」


  kodama3321「すごいギャップがたまんない」


  ぎたろー「ありがとう♪どうしようかなぁ?

  こういう風がいいのかな?」


  もっと聞いてみたい・・

  

  けど、、、


  もうすぐ旦那も帰ってくるし、、


  kodama3321「わからない」


  kodama3321「そろそろ行くね、またね」


  ぎたろー「はい♪ありがとうございましたーまたね(はーと)」

 

  ぎたろー、をフォローしてアプリを閉じた。


  さてと。


  旦那の食事の準備をしなくちゃ。。


  はぁー。


  はぁあああああああーーーー。


  


  いつもなら、、、

  

  応援送るために、18を開いたまま


  どこかの枠に潜りながら


  幸せな気分で作るのに


  なんだか今日は


  その気分になれへんかった。


  違うの、すごくいい気分なんだけれど、、、


  というか、このドキドキを


  違う何かで上書きしたくなかったの。


  

  頭の中で、さっきの曲の歌詞が


  グルグルとループ再生される。


  ソウル、、だったっけ。



  聞いたことのないメロディ。


  熱くなる歌詞。


  そんなこと言われてみたい。。

  

  そんな風に抱かれてみたい。


  想像してしまう。いろいろと。


  なんで?


  ちょっと聞いただけなのに。


  平均的な人生?


  うちの人生は平均以上やわ、失礼な。。


  って、それ歌詞やけど。。


  セクシャルなファイティングポーズってなんやねん、、


  あほぉ。。。


  溺れてみたいわ。。


  っっっっっっって(汗


  全部、、、


  歌詞やん。。。


  あいつ、、、


  どんな顔してるんやろ。。



  結局、次の日、


  なんか18を開くの


  ちょっとドキドキした。


  何だろう、この感じ・・・


  

  でも、今日も、


  配信枠めぐりは


  続くのであった。


  もう続けなくても、よくなるの・・・かな?

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