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即位

 ヴィクターから求愛されキャサリンはどう振舞えばいいのかわからなかったが、答えは決まっていた。受け入れたいと。でも、王妃教育ではそんなときどうすればいいのか教えられていなかった。


 「はい、喜んでお受けいたします!」


 それが精いっぱいだった。そのとき、侍女が次の予定があると告げた。そのとき、恭しく行列があってきた。その中の一人が持っているもの、トリニティ王国の国王の印である王冠であった。その中の一人が前にでてきた。


 「はじめまして、わたしはトリニティ王国宰相のリーメンシュナイダーです。枢密院と国民議会で全会一致で王位継承法が改正されました。前々国王陛下の直系である殿下の即位が認められました。また前国王があなたに譲位することに同意されました。これから国王即位の宣誓をお願いします」


 キャサリンはまるで夢のようであった。数日前まで見向きもされなくなった婚約者でそれも捨てられ死刑だったのが、求愛してくれる男の人が目の前に現れ女王になるというのは大逆転だった。キャサリンが王冠を被ると、その場にいた者から大歓声があがった。


 「女王陛下万歳! キャサリン女王陛下万歳!」


 キャサリンは女王に即位した。少し前まで婚約者であったヴィルヘルムが廃嫡され地下牢に閉じ込められているのとは対照的であった。そして横には夫になるヴィクターもいた。彼女の新たな人生が切り開かれた瞬間であった。

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