夢
久しぶりにあげました。
あ~・・・・まぁ自己満足だからいいけど・・・
文章へた・・・私・・・・・
何かが近づいてくる気がして。
振り向いた。
そこにあるのは闇だけで。
何度も想像した。
俺はそんな絶望的な闇の中で、光を見つけるんだ。
明るくて暖かい、包み込むようなやさしい光。
その光の中で安らぐ。
俺はそれが夢だった。
「夢・・・・。」
和春はゆっくり起き上がる。
朝食をつくる音が聞こえる。
手際よく包丁で裁く音。
今日の当番は夢だったかな・・・
そんなことを考えながら立ち上がり、着替えてリビングへ向かった。
階段を登っていくにつれて匂う朝食のいい匂い。今日は和食かと、キッチンの夢の元へ。
「おはよう。」
「あっ。和。おはよう。」
「今日は和食?」
「うん。味噌汁と玉子焼き。和風サラダに、たくあん・・・」
彩りは・・といいながら夢が冷蔵庫に目をやる。
「和さんおはようございます。」
「尚。と、雅輝くんもおはよ。」
「おはようございます。」
尚と雅輝も加わって4人で、夢の作った朝食を食べる。
「俺、夢ちゃんの料理始めてだ~。」
などといいながら夢に笑顔を向ける雅輝。
夢は黙ってうつむいた。
俺、夢ちゃん好み~。と言いかけた雅輝を尚が首を絞めて止める。
ちょっと騒がしくて にぎやか。
こんな暖かい家庭がほしかった。
和春はそう思いながら3人のやり取りを見つめていた。
pppppppppp
どこからか聞こえる携帯の着信。
夢が携帯を取り出して、電話を消した。
またすぐに携帯が鳴るがそれをまた消すと、夢は携帯の電源を切った。
「お母さんから?昨日からかかってるだろ?」
和春が聞くと夢は黙る。
「俺にも電話きたよ。離婚したんだってな。」
「知らない。」
「お前のことまた引き取りたいって。」
「だから知らないって!私はいやなの!あんな母親も、知らないおっさんとの間にできた餓鬼も!」
大きな声を上げると夢は我に返りごめんと一言だけいって味噌汁をすすった。
夢も複雑な家庭事情である。
以前夢の母は和春の母でもあった。
離婚と再婚を繰り返し、夢は其のたびに苗字を変え、時には学校を変えた。
離婚した以前の新しい父と相性が合わず逃げるように和春の家に上がりこんだ。
和春はそれを笑顔で迎えた。
「もう2年か・・・今回は長かったね~。」
そんなことをいって和春も味噌汁をすする。
味がしない。
温度も感じない。
とっさに食事する手をとめた。
茶碗を持つ手がかすかに揺れる。
かたかたと音を立て、味噌汁が揺れた。
「・・っ・・・」
それに気づいた雅輝がいきなり和春の目の前で手をたたく。
驚いて雅輝を見つめる3人。
「いやぁ~。すいません、蚊がいた気がして・・」
そういって座りご飯を食べ続ける雅輝。
和春の震えはとまっていた。
「・・・・・・・」
学校で携帯の電源をつけてみる。
同じ電話番号から26件。
すべて母だ。
「暇だな・・・」
そういっている間にも電話が入ってくる。
ここまでくると母が怖い。
自分だったらもう諦めるか本人に会いに行く。
まぁ母が会いにきてくれるわけないか・・・
彼女は娘より新しい男探しに夢中だろうから。
そんなことを思いながら携帯の電源をきった。
「気持ち悪い・・・」
そういって自分の首を手でぬぐった。
いつまでも汚い。
こびりついて離れない。
いくら洗っても拭いても。
この汚れは取れない。
「気持ち悪いんだよ」
そう呟いて教室を後にした。
その姿をみた望美も夢の後を追って教室を出て行った。
「前例がないらしいからね。」
「ふぅん・・・」
暗い部屋。
和春は薬のビンを雅輝にわたして言った。
雅輝がビンを興味深く見つめている。
「ただの鎮痛剤か・・・。もう味覚はないんでしょ?」
「ああ。そのうち感触もなくなって、耳も聞こえなくなる、目だったみえなくなる。」
かすかに震える手を見つめながら和春がいう。
「ん~。」
「話すこともできなくなって。寝たきりになる・・・」
「ほ~・・・」
「そしたら急に体中の機能が凍ったみたいにぴたりととまる。」
だから。と和春が目を閉じる。
「残された時間をあいつらと一緒にすごしたい。」
それを聞いた雅輝は微かに微笑む。
「嫌いじゃないな。あんたみたいなまっすぐに運命と向き合える人。」
そして和春に薬を返していった。
「じゃあ俺がそのサポートするよ。
あんたのいう、残された時間ってのを幸せにすごせるようにね。」
何かが近づいてくる気がして。
振り向いた。
そこにあるのは闇だけで。
何度も想像した。
俺はそんな絶望的な闇の中で、光を見つけるんだ。
明るくて暖かい、包み込むようなやさしい光。
その光の中で安らぐ。
夢がきたあの時、俺は光を見つけたきがした。
俺の夢。
俺の光。
それが俺の妹。
そして俺の家族達
ぬほっぬほっ!
へったくそ~~~!!!
ここまで読んでいただきありがとうございます!