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ほのぼの生活  作者: ミルフィーユ
プロローグ:はじまり
5/34

#5:天界人 天恵 美亜

5話目です。

天界人の登場です。


 気が付くとあたりが真っ白な空間にいた。何故俺はこんなところにいるのだろうか。俺は確恵令奈さんを部屋に招いて、それから自分の部屋に戻って寝たんだったよな。


「こんにちは、佐山 翔様」

 

 目の前にいた、金髪でロングヘアーの美少女が俺に話しかけてきた。問題はそこではない、何故彼女は俺の名前を知っているのか。そして、ここは何処で、彼女は何者なのだろうか?そう思っていると目の前の少女はニコリと笑った。


「ここが何処だか、私は何者かですか?」


 ?!俺の考えていたことが分かるのか?


「ええ分かりますよ。私の名前は 天恵 美亜。ここは天界、貴方たちが天国と呼んでいる所です」

「天国、じゃあ俺は死んだのか……」


なんてことだ。折角親の元を離れて楽しい高校生活が送れると思っていたのに。何でそんな目をしているんですか?


「死んでいませんよ、貴方には伝えたいことが会ったので、夢を通してお会いする形になりました。だから貴方は天界にはいませんよ」


 そうか死んでいるわけではなかったのか。良かった、俺の高校生活は守られた。


「それで話とは何なんですか?」

「何かをひきつける……それも尋常ではないオーラを貴方は纏っています」


 ひきつけるオーラ?何も出ているような感じはないけどなぁな


「私にしか恐らくは見えないとは思いますが」


「それでそのオーラを纏っていると何か悪いことでもあるのか?」


 天恵さんは少し考えるような仕草をした後に、答えてくれた。天恵さん曰く、人を引き付けるタイプのオーラを纏っている人は俺たちの世界にもいるそうだ。だいたい1000人に1人ぐらいの割合らしい。その中でもオーラは濃さがあるそうで、濃い人ほどたくさんの人をと言う。たくさんの友達が自然と出来たり、たくさんの異性にモテたりと……これもオーラが関係していることがあるのだという……もちろん絶対ではないらしいが。


 俺の場合はオーラがとても濃くかつ特殊であるらしい。天恵さん曰く何か特別の人を引き寄せる力があるのかも知らないということだった。特別な人か、特別な人……恵令奈さん?


「そういえば、地底人の人に会ったんです」

「知っておりますわ」


 え?何で知ってるの。いくら天界人だからと言って俺の行動をずっと監視できるわけでもないだろうし。


「貴方を呼び寄せるために観察しておりましたからね」


 なるほど……というかどうして目を逸らすんですか?心なしか顔が赤いようにも見えるけど。


「た、ま、た、ま!見ていただけですからね!」

「お、おう」


 そんなにたまたま見たという所を強調しなくても……まぁ仕方ない事かもしれないけどさぁ。まぁ俺のことをいつも見ていたなんて上手い話ないかぁ。期待していた俺が馬鹿でした、ごめんなさい。


「……ずっと見ていましたわよ。あの日からずっと」

「え?何か言った?」

「いえ、特に何も。少し考え事をしていただけですので」


 美亜さんの挙動が少しおかしかったような気もするけど、日頃の疲れとかだろうか。天界人は俺たちのことを監視する必要があるみたいだし、70億人以上を分担して監視するのも大変なんだろうなぁ。なんかまた少し睨まれたような気がするけど。きのうせいだろう。うん、そうに違いない。


「名残惜しいですけど、そろそろ時間が来てしまったみたいです」


 そっかもう時間か。そうだ折角こんな美少女話せたんだ。また会って話せるのかな……


「ふふっ、また会えますわよ」


 そうすると俺の体が消えていくような感覚が会った。ここは何処だろう、周りが煩いな。目をあけなくても声だけで誰かが分かった。目をあけるとやはりそこには胡桃がいた。


「翔、起きて!恵令奈さんが朝食を作ってくれたよ!」

「分かった……今行くよ」


 あれは夢だったのだろうか?夢にしてやけにリアルに近かったような気もするけれど。もし仮に夢ではないのだとしたら、天恵さんの言っていたオーラとやらも気になる。とりあえずは平和に過ごせればなんでもいいか。




 翔がいなくなった後美亜は顔を赤らめた。


 美少女って、翔様が私のことを美少女って言ってくれた。あんなこと言われて平静を保てるわけがないじゃない!でも、私のことは覚えてなかったみたい。でもまた会いたいって言ってくれた。心配そうにしてたあの顔も可愛かった。待っててね翔様、必ず会いに行くから!


 

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