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ほのぼの生活  作者: ミルフィーユ
プロローグ:はじまり
12/34

#12:初めての部活

作品投稿するの忘れてました!次話は12:00にいつも通り投稿します!


 翌朝、俺は寝坊しないぐらいの時間に起きた。俺が部屋から出ると皆がすでに起きていた。料理をしていたのは恵令奈さんと胡桃が朝ごはんを作っていた。テーブルではエマとライリー、影音の3人が何かを話していた。影音はすっかりと馴染んていて、3人も賑やかに会話していた。


「おはよう翔」


 キッチンから胡桃が声をかけてきた。すると他の4人も俺に気がついたのかおはようと言ってきた。するとちょうど朝ごはんが出来たのか、エマがお皿を受け取りに行った。俺も手伝いに行こうかなと思ったのだけど、大丈夫と言われたので、そのまま椅子に座った。


 朝ごはんはシンプルな物だったが、やはり美味しかった。胡桃曰く恵令奈さんの料理の腕がすごいらしい。実際食べてみて分かるが、これほどの味は俺も胡桃も出すことはできないだろう。エマ、ライリー、影音の3人にこれより美味しい料理は作れないよね?と聞くと、3人はそっぽを向いた。


「勇者は料理しなくてもやっていけたんだもん……」

「私は王女なので作ることもあまりなかったので……」

「料理は作らない派」


 なるほど、1人を除いて料理を作る機会がなかったそうだ。すると恵令奈さんが料理を教えると言いだした。俺と胡桃は学校があるのだが、彼女たちはその間暇らしい。恵令奈さんはその時間を利用して、料理の練習をさせようという算段だろう。


「そういえばみんなはこれからどうするんだ?」

「そうね、とりあえずお義母様が今週末には来てくださるらしいから……そのことについてはその時までに決めておいてね」


 すると恵令奈さんとエマ、影音の3人は何かを考える仕草をした。ライリーだけは終始ニコニコしていた。恵令奈さんがそんな様子のエマに疑問ももったのか、これからどうするのかと聞いた。


「私は、カケル君のそばにいるよ!」

「そっか」


 彼女が純粋だからか、少し照れた表情を浮かべながらも自分の気持ちを隠さずに言ってくるライリーはとても可愛かった。俺が頭を撫でるとライリーが幸せそうな表情を浮かべた。すると、恵令奈さんがクスリと笑った。


「やっぱりお姉さんもここに住もうかな」


 恵令奈さんは考え事が完全に無くなったのか、先程までの表情が嘘であるかのような笑顔をを浮かべていた。




「それにしても翔はさっきから何でそんなに嬉しそうなの?」

「だって、皆で豪華な料理を作ってくれるんだよ!」


 胡桃が頬を膨らませて、少し怒っているのに気づかないほど俺は興奮していた。今日は俺の好きな肉料理を多めに作ってくれるらしい。ライリーや影音あたりが悲惨な料理を作りそうになっても、恵令奈さんが何とかしてくれるだろう。




「よっ!朝からイチャイチャを見せつけやがって」


 教室に入ると真っ先に俺たちの元に爽がやって来た。俺は今日も1人で来ようと思ったのだが、胡桃の2人で登校した。爽が言っていたのだが、俺たちの噂は結構立っているらしかった。さらに今日登校中に料理の話をしている途中から何故か俺の手を握ってきた。最後までその拘束から逃れることが出来なかった俺は、結局2人で登校するということになってしまった。だが言わせてほしい。


「「イチャイチャなんかしてない!」」

「ほら、やっぱり」


 俺と胡桃が同じタイミングで否定してしまったことで、息がピッタリだの熟年夫婦などと言ってからかってきた。最初は俺も胡桃も否定してたのだが、何故か胡桃はどんどん頬を赤くして、最終的にはそっぽを向いて否定をすることもしなくなった。


 しばらく俺たち3人で話していたけれど、しばらくすると胡桃は女子生徒たちのグループに入っていった。俺と2人で話しているときも、爽は他のクラスメイトたちに話しかけられていた。爽と話している女子生徒の冷ややかな視線を受けるのはきのせいだよね、きっと。




「翔、部活に行くわよ!」


 学校が終わると胡桃は俺にそう言ってきた。今日から俺たちは部活に来るようにと新条先輩に言われていたんだっけ。すっかり忘れてたぜ。


「来たね!」

「……こんにちは」


 文芸部の部室に入ると、暇そうにしている先生と、本を読んでいたらしい。先生はこんなところにいて大丈夫なのだろうか?と思った。しかし、部屋の隅にある机を見るとたくさんの書類が置いてあった――どうやら、ここで仕事をしているらしい。

「4人で使うにしては広いですねここ」

「実はここを使う人は5人いるんだよ」


 部員は新条先輩と俺と胡桃と暁先生の4人しか使わないと思っていた。実はもう1人この学校の生徒ではない人が使うらしい。校長の知り合いで、俺の父もどうやら知っているらしい。


「そういえば彼女も今日来るって言ってましたよね?」

「うーん、もうそろそろ来ると思うんだけど」


 すると俺たちの部室の扉がノックされた。部屋の外から暁先生と新条先輩を呼んでいるらしい。声からして女子だろう。


「あ、入っていいわよ!」


 先生がそう言うと、扉が開いた。そこには黄緑色の髪の少女が立っていた。


次回新キャラ登場!

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