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流行り歌(恋愛物)


 宿題中、あの人が昼休みに話していた、歌手のことを思い出した。


 動画投稿サイトから人気の出た人で、ずっと応援してたんだって。メジャーデビューして、ドラマの挿入歌になった曲が人気になったと言って、彼はとても嬉しそうに笑った。その笑顔が眩しかった。



 パソコンを立ち上げて探してみた。



 音楽のことはよく分からない。最初は綺麗な声だと思った。


 それからとても難しそうな歌だと思った。アップダウンの激しい曲調。聞き馴染みのないカタカナ言葉と、分厚い本に載ってそうな熟語たちの羅列……。



 それでも恋の歌だと分かった。恋する気持ちを後押ししてくれてるのだと感じた。


 結論。


 これが恋ということなら、まだまだ私には難解だ。


 ほんのちょっとのあの人の言葉を覚えてたり、ささいなしぐさとかに目が行っちゃったり、そんなのはまだ『好き』ってことじゃないのかな。


 ……それならそれで、別にいいかな。


 これからもあの人の声は耳に飛び込んで来るだろうし、目があっただけでドキッとするだろうし、それはきっと変わらない。


 どうしても告白がしたいと思ったときは、この歌を聴いたら勇気が貰えそうだと思った。あの人の好きな歌なら、きっとパワーが貰えるに違いないもの……。



 パソコンをシャットダウンして宿題の続きをした。そんな夜だった。



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