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とある引き籠りコミ障少年

どうも〜まっすーです

和風系のちょっとホラーの小説です

どうぞ楽しんでご観覧くださいませ

ピピピピピピピピピピという電子目覚ましのアラームの音で起きる

はぁ〜もう朝か…………気が乗らない

俺は毛布に包まりながら思った

だが行かなければならない

俺は物心がついた頃から他人と接するのが苦手だ 他人と目も合わせられない まともに話した事もない

嫌だな もうこのまま休んでしまおうか……………………成績に響くからダメだな はぁ〜やっぱりやだなぁ

俺は強引に毛布を取り、朝ご飯を食べ、学校への支度をした


学校へは電車とバスで行くのだが

電車は他人がたくさん詰め込まれてるしバスはバス停に居ても置いていかれ乗せてもらえない 陰が薄いのか…

それからやっと学校に着く

なぜ毎日こんな面倒くさいことをしなくてはならないのだろう


学校 教室

もう来るまでに疲れた

帰りたい 帰って寝てたい

どうせ俺は空気だ 必ず余るし存在自体忘れられている

それに必ずしも他人と接する機会ができる 基本他人とは話したくない

関わりたくもない どうせ自分が惨めになるだけだ

ホームルームも終わりやっと授業に入る ここまででも長い気がする

この微妙な時間になぜ他人は群れたがる なぜ…………いやいい

「おーい!お前ら席に着け!」

話していた奴らは自分の席に座った

やっと授業が始まる

勉強面は苦手でも普通でもない意外と良い方だ 実に地味すぎるが

地味なぐらいが丁度良い

ふっと窓を見た カラスか……

そのカラスはちょっと変わっていた

丁度カラスが近くの木に止まってこちらを見ているような気がした

カラスか不吉なお知らせ 俺にふさわしいな ふっと目を瞬きをした瞬間そのカラスが人型に見え、こちらを見て少し微笑んだ気がした

俺は人生に疲れたのか また瞬きをするとそのカラスはいなくなっていた

『変わったカラス』だな

そうしていたらあっという間でもないがやっと4時間目が終わり



昼休みだ

もちろん俺は誰とも食う相手がいない為に俺は独りで屋上にいた

教室と違って煩くもないし

他人の目を気にしなくていいからここは好きだ だがここの学校の屋上は他の学校と異なり、畑や花壇がある

まぁ美しいからいいがな 俺にはそんな綺麗な物を見る資格は無いと思うが

俺は近くのベンチで食べようとした

転けて転んだ その時蓋を開けていた弁当が見事な事に地面に落ちてしまい

どう考えても食べれなくなってしまった カラスの効果が出始めたのか

もうこの時間だと購買で買うことは不可能だ 増してはたくさんの他人達が一斉に来るし買えない

今日は飯抜きだな とりあえず片付けないと すると黒縁眼鏡を付けた青年が来た

「おや?大丈夫かい? ありゃー

弁当を落としたのか とりあえず片付け手伝うよ」そういうと青年は落とした弁当をティシュで取り、片付けてくれた

「………………ありがとうございます」

とボソボソと俺は言った

「どういたしまして、さてさっきの弁当の他に食べ物持ってるかい?」

「…………いえ、ないです」

「じゃちょっと職員室に行って持ってくるから待っててね」

青年は職員室に行った どうやら先生だったらしくとても若い人だ

持ってくるって言われてもこの時間、

食べれない物もあるし どうしたものか ………… するとさっきの『変わったカラス』が来た 俺は華とか雅な物よりカラスの方がお似合いなんだ……はぁ〜もうこのまま早退しようかな……今日は早々不運な事ばかりだ 生きていても意味なんてないんじゃないか……

するとまたあの『変わったカラス』が人型に見え始めた もうストレスで疲れてるのだろうか 幻覚が見えているんだな

そのカラスは近くのベンチにおむすびを置いて飛んで去っていった


その頃廊下では

さっきの先生が歩いていた

「ん?もう必要なくなったようだね

珍しく、カラスが食いついてくるなんて 今日は荒れそうだね 」



屋上

とりあえず実際にそのおむすびが見えていて触れられるということは幻覚ではないのか とうとう可笑しくなってしまったのか まぁおむすびを貰い、食べた 食べたところ塩むすびだな

キーンコーンカーンコーン

昼休みが終わったのか またあの教室に戻らなくてはならないのか……

俺は教室に戻った

それから授業を受け、やっと放課後になった やっと帰れる でも帰るまでにも疲れる 俺は校門を出て、バス停へ向かう ………………はぁ〜家に帰って寝たい

バス停へ着いた ちょっと待てば来るのか……乗れるのか……

少し経ってからバスは来たが俺が陰薄いせいかバスは無視して行ってしまった 仕方ない歩いて行くか……と言っても距離はある……正直面倒くさい

こんな事の繰り返しならもういっそ家に篭って居たい そう思いつつ駅へ向かった もう夕方か……空を見上げるとカラスが100匹もいるかというぐらいの群れが飛んでいた ……不吉だな

だが1匹だけ群れで飛ばずに単体で飛んでいるカラスがいた そのカラスは今日の『変わったカラス』だ

俺の事が好きなのか さっきから付いてきている ふと近道を見つけた

通ってみよう 今の道は人が多い、人が通らなそうなこの道の方が暗く、安心する 俺は近道の道へ進んだ

その道は暗く狭い、その方が安心する

人が多く、広い道は心が休まらないし他人の目を気にしたり、避けたりしなければならないから不便極まりない

だが少し嫌な予感がする…………

すると神社を見つけた 割と大きい建物だ こんな狭い道にひっそりとあったとは思わなかったな そして明らかにそこに今の時期に有ってはおかしい物が有った 少し気になりその神社内に入った 何故季節外れな………

その時、俺は『何か』が俺の首を掴みこう言う

「肉を……肉をよこせ」

どうやら化け物の一種だろう

すると鈴の音が聞こえた


しゃん、しゃん


その鈴の音の主はあの時の『変わったカラス』だった

『変わったカラス』は人型だったがさっきの人型とまた一味違った

「おや〜〜人の家で何勝手な事をやってるのかな」とニヤリとしながら言った

「肉を……よこせ…肉」

「……低級か…使うまでもないな」

どうやら『何か』は低級の妖怪らしい

すると『変わったカラス』は一瞬にして低級妖怪を倒した

「………で なんでこんなところに人の子が来ちゃったんだろうね〜

ちゃんと結界して見えなくしてあるのに妖怪に狙われるのは変わりはしないがこの人の子をどうしたら良いものかねぇ〜 」とクスクス笑いながら俺に近づいてきた どうやら

『変わったカラス』も一種の妖怪らしい 妖怪ってのも信じられないが……

俺は立ち上がり、逃げようとした

……どうせ逃げきれないと思うが

すると俺は『何か』に叩きつけられた

この『何か』いや妖怪はさっきのに比べ、禍々しい そして頭に擦り傷ができ、血が目に入って片目だけ開けられなくなった 死ぬのだろう 俺にふさわしいエンドだな………

「おやおや、大物を引き当てるとはねぇ〜〜 運が心底ないらしいね

前から気になってはいたけどちょっと興味が湧いてきたよ

人の子がいるしちょっと『あれ』を使うには加減が必要そうだねぇ〜〜」

禍々しい妖怪は『変わった妖怪』に襲ってきた

「ちょっと君には眼を伏せて貰うよ」

と言い、俺の眼を手で隠した

それから見えなくはなったがすると歌が聴こえ始めた

『か〜♪こ〜♪め〜♪か〜♪こ〜♪め〜♪い〜♪つ〜♪い〜♪つ〜♪出逢う? ……………後ろの正面……………

……………だぁれ?』

すると同時にカラスの声も聴こえ、羽撃く音も聴こえた

「良し、居なくなったよ」

と言い俺の眼を隠していた手を離した

その手には少し血が付いてしまった

「………………本当に居なくなったのか?」とボソボソと俺は言った

「あぁ、居なくなったさ 君にはちょっと興味がある」と言いながら俺の血が付着した血を舐めた

「………………ありがとう」

「どういたしまして、外は暗いし気をつけて帰るんだよ」

と言い、俺は神社をあとにした

「…………これで契約完了だねぇ〜〜

退屈凌ぎには良いかな」


その頃 どこかのビルでは

黒縁眼鏡の若そうなあの時の先生がいた

「どうやら契約しちゃったみたいだね

あの子大丈夫かな、あんな奴と契約して…………不幸しか訪れないのに

気の毒だね」とクスクス笑いながら言った



それから無事に自宅に帰れた

俺はベットに横たわりそのまま朝まで寝てしまった


誰もいないハズなのにキッチンから音が聞こえる …………他人が居るのか?…一人暮らしな為基本家には誰もいないと思うが 不法侵入者か⁈

「おーい、朝だぞ〜! 飯は既に作っといたから冷めぬ前に食った方が良いぞ」…………ん?この声は昨日の『変わった妖怪』だな やっと俺は目を開け、起き上がった

「………な、なんでここにいる?」

「おっ、やっと起きたね〜〜

なんでって昨日『契約』をしたからだよ」

「…………契約?」

「そうそう、妖怪がヒトの血を貰うと一種の契約が結ばれるってことだよ」

「…………いつ俺が血を………あっ…………」

「察しが良くて嬉しいよ 」

「……………お前は妖怪の一種か?

名前は?」

「ん?あぁ妖怪さ そうだね 『烏天狗』ってとこかな 名前は…………忘れてしまった そういや〜〜君の名前も聞いてないね〜〜 教えてよ」

「…………名無しか 知瀬斗

…………鈴谷知瀬斗だ」

「知瀬斗か よろしく知瀬斗 にしてもさっきからボソボソ言ってもうちょっと自分に自信を持った方が良いよ」

「…………煩い 俺の勝手だ

俺なんかが他人の視界に入ったら不愉快だろ どうせ俺なんか……」

「ネガティヴだな〜〜 誰もそうは思ってないと思うけど」

「………………」

この日をきっかけにして俺は厄介ごとに巻き込まれていくことはまだ知る由もなかった




学校 生徒会室

そこには生徒会長と妖怪がいた

「なんや どうやら 珍しくカラスが喰いつきよったで」

「ふっ、そうかよ俺には関係ない……」

「給料分の仕事はして貰うで」

「おい!首締めるな! 苦しい」

「騒がしいで さてこちらも活動開始しまりましょか おおよそ『あの人』も噂を嗅ぎつけたと思うし

ほんま気の毒な少年やな

鈴谷君」

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