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私が永遠を生きるその前の話  作者: Towa
1章 そして私は永遠を手にする
5/102

<5>

今日はちょっと思ってたより時間なかったので予定してたのの半分くらいしか書けなかった…

 夜中―普段なら間違いなくまだ夢の中であろう時間。そんな時間にイヴは突然目が覚めることとなった。

 寝起きのボーっとする頭で窓の方を見てみるが外は夜の闇色をしており自分が起きたのが真夜中だということを悟る。まだ寝てても大丈夫なのかと思いもう一度寝なおそうとするが、そこで寝るときに隣にいたはずのお母さんがいないことに気付く。そのことに疑問を抱き部屋の中を見回すがどこにもいない。トイレにでも行っているのだろうかとなんとはなしに考えていると、窓の外から人の話声が聞こえることに気付く。何を言っているのかよく聞こえないが今の時間にしては妙に騒がしい。そこでおそらく自分はこの声に起こされたんだとおおよそ見当をつける。


「こんな真夜中に何かあったのかな?」


 正直まだ寝起きであまり働かない頭で考えてみる。

 思い当たる可能性としては昼間の魔物関連で何かしらの進展があったということ。


「もしかして魔物が出てきたとか?」


 ありえそうなことを思わず口に出す。

 魔物の討伐は明日以降になるかと勝手に思っていたが、もしかしたら夜になって出歩いていた魔物に偶然出くわしてしまったのかもしれない。実際たまにではあるがこちらから探さなくても魔物に出くわすことはある。そのほとんどは村を狙って出てきたとかではなく偶然村の近くに出てきてしまったといったものであるが。


「だとしたら今お父さんたち、魔物と戦ってたりするのかな?」


 そう口に出すと何だかすごく不安な気持ちに襲われる。今日は一日中この件に関して言いようのない不安を感じていたのに加え隣にいたはずのお母さんが今いないという状況が余計にイヴの心を不安にさせる。

 時刻は深夜。部屋に一人きりで窓の外に広がる夜の闇を見ていると、何だか闇に自分が飲み込まれてしまいそうな感覚に襲われる。


(大丈夫、きっと大丈夫)


 自分にそう言い聞かせて心をいったん落ち着けようとするイヴ。


「早く朝にならないかな」


 思わずそう呟く。

 どうにも夜の闇の中にいると不安がどんどんつのっていく。

 だからこそ早く朝になってこの闇がなくなればいいのにと思う。早くこの不安な気持ちが晴れればいいのにと願う。

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