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ひとつ報告です。
冬童話2015に自分も参加してます。昨日、一昨日とそっちの方を書いていたため空けてしまいました。申し訳ない。
タイトルは「冬の王の旅」です。よければ読んでやってください。
…それとこの童話の百合verも投稿してます。よければそちらもお願いします。基本的にストーリーはどちらも同じです。
ようは作者の趣味で書かれたものです。
「はい」
「……」
「……」
「……」
完全に沈黙である。
「……ええと、一応聞くけど今の『はい』ってのは何?」
このままずっと無言のままではしょうがないのでとりあえず謎の声の主はイヴに話を振ることにする。
「何か反応してって言ったから」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……それだけ?」
またしても沈黙が降りそうになったのでとにかく話を振ることにする謎の声の主。
「うん」
「そ、そう」
しかしそれに対するイヴの返答は実にシンプルなもの。正直このままでは話がまったく進みそうにない。とにかくしゃべることにする。
「ええと。とりあえず就寝前だったのにいきなり声をかけてごめんなさい」
「……」
「いきなり声が聞こえて驚いたかしら?」
「……特には」
「え?ほんとに?」
「うん」
「これっぽっちも?」
「うん」
「……じゃあ何も思ったり感じなかったりしたってこと?」
「何も思わなかったわけじゃない。不思議には思った。けど……」
「けど?」
「興味なかったから」
「……そう」
この答えでイヴと部分的につながっている謎の声の主は気付いてしまう。イヴの現在の状況を。
今イヴとのつながりから感じられるイヴの心は完全に無。おそらく言葉通り、興味がなかったのだろう。そしておそらくそれはありとあらゆるものに適用される。こうして目の前とはいわないが自分に対してしゃべりかけている私に対してさえも。
「ならまずはお互いについて知るところから始めようかしら」
「?」
そうして始まる自己紹介。
「私の名前はリリス。それであなたの名前も聞いていいかしら?」
「……イヴ」
これがイヴとリリスとファーストコンタクト。イヴが運命の存在と繋がったとき。




