<21>
なんか微妙なところで切ってしまった…
自己紹介(?)も終わったことろで室長は今度は別のことについて話し始めた。
「さて、君には色々とやってもらいたいことがあるが今日のところはひとまずおいておくとしよう。それよりも、君には私たちに色々と聞きたいことがあるんじゃないかな?」
それは私が今一番聞きたかったセリフ。だけどそんな簡単に答えてくれるものなのかと疑問にも思う。
「……本当に教えてくれるんですか?」
なのでイヴは多分に疑いの意志を込めて聞く。それに対して室長はというと、相変わらず気楽な感じで答える。
「こちらにとっての機密以外ならね。それ以外なら基本的に何でも答えてあげるよ」
それに対するイヴは相変わらず不信を存分に体で表している。しかし現状特に何かできることもないのでとりあえず色々と質問してみることにした。
「わかりました。じゃあまず何で私たちをここに連れてきたんですか?」
そのでまずこの一連の問題が起こったそもそもの思惑について聞いてみた。
「それは簡単に言うと私たちの研究に必要だったからだね」
「……じゃあどうして村全部を襲う必要があったんですか?」
「それはただ単純に実験するなら被験者はできる限り多いほうがいいからだね」
その言葉にイヴは頭に一気に血が上るのを感じる。
「そんな、そんな理由で私たちは襲われたんですか!」
「まあ端的に言うとそうだね。なんせやってる研究の性質上被験者は多ければ多いほどいいからね。というよりも大量に集めて数をこなさないと現状まったく成功しないといっていいものだからね」
その物言いにイヴは思わず声を荒げる。
「ふざけないでください!」
それに対する室長は相変わらずの調子である。
「別にふざけてなどいないさ。これでも被験者の選定にはだいぶ気を使っているからね。君らに関しては……運が悪かったということで」
運が悪かった。それは前にも聞いたセリフだ。そう、ここの連中は「運が悪かった」の一言であの夜の襲撃を済ませようとしてくるのである。
「何様なんですかあなたたちは……」
そうして、今度は憎悪を込めた瞳で室長のほうを見る。
「そんなにその研究は必要なことなんですか……」
目の前の人間たちが憎くて憎くてしょうがない。そしてその思いに呼応するかのように体の内側が熱くなっていく。
「私たちの生活を壊してまで……」
そうして目の前がだんだん真っ赤に染まっていく。そうして今にも室長たちに襲い掛かりそうになったところで―。
「ホントにすばらしいね。でもさすがに今力を出されたら困るな。だからとりあえず、静まれ(・・・)。」
室長にそう命令されたところで一気に体から力が抜けていくのを感じた。あれだけ高ぶっていたのがうそのようで、今では腕を動かすのでさえ億劫に感じるほどである。
「何が……」
いきなりの自分の体の変調に戸惑うイヴ。
「ああ、これか。やっぱり不思議に思うよね」
その疑問に答えるのはやはり室長。
「まあ、これは言わば保険みたいなものだよ」
その言葉とともに室長の説明が始まる。
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