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すみません、今回も短いです
近々更新ペースは戻す予定です
その後もどうにかして現状を把握しようと試みたが、特にこれといって目新しいものは発見できなかった。ならば目に見える監視のない今なら逃げ出せるのではとも考えたが、部屋の中には扉が1つしかなく、その扉も外側から鍵をかけられているのか、開けることができない。そうして次に自分はどうするべきなのかと途方にくれているときであった。この部屋に複数の人が近づいてくる気配がした。そしてその気配は徐々にこの部屋に近づき、ついには部屋の前で止まった。どうやらこの部屋に用があるらしい。しかしそこでイヴはふと自分の体に違和感を覚えた。
(あれ?何で今部屋の外に人がいるってわかったんだろう?)
疑問には感じたが、その答えを考える前に部屋の扉が開いた。そこには思った通り(・・・・・)4人の人がいた。4人は男3人に女1人という組み合わせで、その全員が部屋の中に入ったところでその中の1人―くすんだ茶色の髪に青い瞳の40歳くらいと思われる研究者らしき男―が声をかけてきた。
「やあ、ようやくお目覚めだね。待ちわびたよ」
その声は精一杯興奮を隠そうとしているが隠し切れずにかなり弾んだ、まるで玩具をもらった子供のような感じの声だった。その性か、いかにも研究者な概観との間にイヴはかなり違和感を覚えた。
「えっと、あの……」
「あぁ、そういえば自己紹介もしてなかったね。それだと私のことをなんて呼べばいいか困るよね」
「はぁ……」
「でも本名を言うわけにはいかないしな……。とりあえず室長とでも呼んでくれ。みんなそう呼んでるし」
「室長さんですか……」
「そうそう。それでいいよ、いいよ」
なんだか見た目のイメージとどんどんかけ離れていく人だなと感じるイヴであった。




