プロローグ
運命、宿命
それは元から定められている巡り合わせ。
同じ方法を取れば同じ結果が生まれる。
同じ原因であれば同じ結果が生まれる。
その宿命を受け入れるか受け入れないかは自分次第。つまり宿命とは転換をすることができ、どうにでもなるということ。
その宿命を転換できるのは自身の身だけと思われてた。
しかし、宿命は第三者でも転換が可能だと判明された。実際は転換の因を作る事ができる。結果は全て自分次第だ。
その方法は、一つは言葉という力、もう一つは共に行動すること。
言葉は時によって人を救うこともできる。
相手を励まし、生命力を向上させ、不安定な心さえ正常に戻す。
逆に相手を陥れることも容易いだろう。
精神不安定な者に侮辱、悪口、陰口。口走ったその人は場合によっては殺める。
言葉とはすなわち、発言一つで人の運命、宿命を一瞬にして変えることができ、人の命は第三者の手の内にあると言っても過言ではないだろう。
言葉は鋭利で人の内から抉り蝕む凶器と化す。
言葉
人の心を暖める
人の心を狂わせる
人の心を幸福にする
人の心を殺す
言葉
それは一つの医療であり、一つの凶器になる。永遠に消えることはない、人類が滅亡しない限りあり続ける---。