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ヒマワリ王国の日常

ヒマワリ王国の朝は早い。




コケコッコー!!!!


夜明け前に始まる鶏(っぽい鳥)たちの大合唱。


あたしたちは毎朝鶏にたたき起こされている。


すこしは慣れたけどアラームなんて目じゃない大音量だから、もちろん目覚めは最悪だ。


薄暗い中、みんな起き始めてる。


井戸水で顔を洗って産みたての卵を取ったり、ヤギ(にしてはムキムキしてる)ミルクを搾ったり食事の支度を分担して、準備ができたら皆で火を囲んで朝ごはんの時間がはじまる。


ご近所みな家族スタイルだ。


みんな朝から元気だからバカ話して笑いながら同じごはんをたべるのがヒマワリ王国式朝ごはんだ。


最初の頃はあんまり知らない人もいるし、すっぴんだしでちょっといやだったけど、そもそも化粧品なんてないし素のまますごせるし、今となってはもう慣れた。


最近だと、なんならあたしが一番しゃべってるまである。


なんだかんだであたしは宰相さまだから、みんなからチヤホヤされている。


そりゃ朝から気分がよくなるよね。


朝ごはんがおわるとみんな出社の時間だ。


騎士達は柵の外で危ない猛獣や他部族を警戒して、獲物がいたら狩りをするみたい。


あたしはまだ他部族の人をみたことないけど、たまに遭遇するらしい。


ヒマワリ王国は文明国だから勘違いしそうになるけど他種族はきっとやべーやつらばっかりだと思うから、くっころせ!

って言わなくていいように今後も会わないことをお祈りしてる。


あたしたち女子供は家庭菜園と家畜のお世話が主なお仕事だ。


そう、ついにヒマワリ王国で畜産が始まったのだ。


はじまりは思いつきだった。


投げやりくんのおかげで遠くの獲物を仕留められると騎士たちから聞いて、じゃあ手加減すれば生け捕りできるんじゃない?


思いついたあたしは女王陛下に謁見して畜産したいって熱弁した、駄々をこねたとも言う。


卵とミルクが恋しくなったんだ。


女王陛下におねだりして鶏とヤギを捕まえる道具を作ってもらって騎士団総動員で捕獲作戦を実行したのだ。


宰相になって1回目の職権濫用だ。


作戦は大成功で鶏もヤギもたくさん捕まえれたけど元は野生の獣たち。


凶暴すぎて卵やミルクどころじゃなくて困っていたけど我らが騎士団長、人の形をした筋肉が手伝いにきてくれたんだ。


ムロフシは暴れる野生動物たちの顔面をわしづかみにして持ち上げた。


野生動物たちがどれだけ暴れようとも関係ない。


ただ持ち続けた。


そしたら諦めたのか大人しくなった。


大人しくなった野生動物たちをおろしてやるとまた暴れ出した。


そしたらまたわしづかみでもちあげる。


数回繰り返したところ暴れる獣はいなくなった。


なんならムロフシに媚びへつらう様にすり寄っている。


それから鶏は朝うるさいけど卵をとっても怒らなくなってヤギもいやそうな顔で乳搾りさせてくれるようになった。


肉体言語ってすごいんだね。



じいちゃんたちは国立研究所の手伝いだ。


ヒマワリ王国に新設された国立研究所。


ここはヒマワリ所長による新技術の発明、開発が日夜行われているヒマワリ王国のトップシークレット!


あたしでさえよっぽどのことがないと立ち入り禁止の場所なのに、じいちゃんたちは普通に中で女王陛下にこき使われてるらしい。


あたしが用もなく入るとヒマワリは冷たい目でみてくるのに。

解せぬ。


ヒマワリ所長は女王陛下だけど統治に関してはノータッチで国家運営は宰相さまである、あたしに丸投げされてるんだよね。


といっても集落の時から生活が便利になっただけで、みんなのライフスタイルは変わってない。


宰相の仕事は国内を視察してみんなと恋愛話やバカ話で盛りあがるだけなんだよねぇ。


そんなかんじで毎日楽しくすごしてる。





ヒマワリ王国は今日も平和だ。




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